第2期第7回議事録
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開催日時 平成22年12月9日(木)15時30分~17時30分
開催場所 東京都江東治水事務所(第五建設事務所合同庁舎)インフォメーションセンター
平成22年12月9日(木)に、第7回隅田川(白鬚橋上流)流域連絡会(討議会)が開催されました。
都民委員6名、行政委員9名が出席し、スーパー堤防事業の方向性について報告を受けるとともに、堀船4丁目地区の修景案進捗状況等についての話し合いがされました。
報告
白鬚東地区現況報告
1月と8月に定期的な調査を実施しています。前回調査(平成22年1月)に比べ8月時点で5件減となりました。現在は、さらに2件減っています。
隅田川では、テラスに花を置いて地元の方々に面倒をみていただく「花守さん制度」を実施しています。是非、白鬚東地区においても地元の方々に取組んでいただきたい。
スーパー堤防事業の方向性
平成22年10月28日開催の政府行政刷新会議にてスーパー堤防整備事業が廃止と判定されました。評価結果は、現実的な天災害に備える視点に立ち、治水の優先順位を明確にしたうえで事業はいったん廃止するという内容でありました。事業仕分けされたスーパー堤防事業は国が直轄管理している河川で実施しているもので、正式名称は「高規格堤防整備事業」といい、東京都が実施するスーパー堤防整備事業とは事業目的や事業手法・基本断面等が異なります。従って、都と国とでは事業の性質が異なるため、都知事が定例記者会見で発言しましたとおり、都では今後ともスーパー堤防整備を続けていく旨、報告がありました。
情報提供に関する主な質疑応答は次のとおりでありました。
(意見)地震が発生した場合、地盤が軟弱で液状化の心配もありますが、堤防が崩れて浸水することはないですか。
(回答)耐震対策の技術基準が見直され、液状化対策も盛り込まれています。基準に従い川底を地盤改良し、その前面に鋼矢板を打ち込み足元を固めたうえで、すぐ後ろに土手を持っていますので、堤防が川側に崩れて浸水する様なことはありません。
堀船4丁目地区修景案
説明
当該地区の修景案の進捗について、事務局から次の様な報告がありました。
これまでの流域連絡会で議論し、事務局案として提示してご了承いただいた内容で設計を進めてます。
設計にあたって工夫した点は、サークルベンチを2段設置し高い視点から川を眺められるように工夫しました。(次図参照)
植栽については、1月から12月まで季節、彩りを感じながら歩けること、非外来種、供給面で調達の容易性の観点から樹種の選定を行っています。低木の植栽については、サツキ、アベリアエドワードゴーチャー、レンギョウ、シモツケ、ビョウヤナギ、オタフクナンテンの6種類を、また、中木は、セイヨウカナメモチ、イヌツゲ、アオキ、カルミヤの4種類を検討しています。
防潮堤の壁面については、塗装あるいはツル類の植栽をベースに検討しています。
質疑応答
議題に関する主な質疑応答は下記のとおりでした。
(質問)彩で季節を感じるという視点で樹木を選定する考え方もあるが、香りで季節を感じるように樹木を選定する考えもあります。そのような樹木を選定する考えはありますか。また、防潮堤の壁面の修景は、事務局案である塗装にこだわることはないのですか。
(回答)樹木や防潮堤の壁面の修景について、検討中なので決まったわけではありません。ご意見をいただいて設計に反映させていきたいと考えています。
(質問)テラスが連続化して歩けることは好ましいが、照明はつけられないですか。
(回答)河川施設として照明をつける目的が認められていないので、整備はできません。
(意見)河川を管理する立場としては、壁面にツタが繁茂していると、例えば、地震時などに亀裂等の異常があった場合には目視できなくなります。希望としては、なるべく壁面として残してもらいたい。
(意見)壁面の裏面から、クラックを管理する方法で対応できないですか。
(回答)できれば両面から見た方が良いです。少しでも早く異常を発見できるのであれば、裏面と表面の双方から見た方が良いです。