第七回議事録

開催日時  平成15年6月11日(水)14:00~16:45
開催場所  江東区文化センター 会議室

第7回 会議風景

議事

平成15年6月11日(水)、午後2時00分から、江東区文化センターの会議室において、第7回の隅田川流域連絡会が開催されました。都民委員12名、行政委員15名が出席し、隅田川における平成14年度の完了工事及び平成15年度の予定工事について、「隅田川流域連絡会」の第1回から第6回までのまとめを議題に、都民委員と行政委員による意見交換が行われました。


■会議冒頭に、水川座長及び平井副座長より挨拶があった後、事務局より平成15年4月の人事異動に伴い、新委員となった3名の紹介がありました。
新委員は、(1)野崎委員(河川部指導調整課長)、(2)本間委員(第一建設事務所管理課長)、(3)井熊委員(江東区土木部水辺と緑の課長)です。

■第一の議題として、隅田川における平成14年度の完了工事及び平成15年度の予定工事について報告がありました。
 平成15年度の工事として隅田川全体で、防潮堤の耐震補強をするテラス工事が8箇所、スーパー堤防等の盛土による築堤工事が3箇所、盛土の表面が洪水時に洗い流されないようにコンクリートで覆う被覆工事が2箇所、被覆した後の表面を芝生や樹木の植裁を行う修景工事が4箇所予定されています。

平成15年度工事予定箇所図(上流側)
平成15年度工事予定箇所図(下流側)

■江東治水事務所阿久津内部河川工事課長から担当する白鬚橋より下流側の工事についての報告がありました。
相生橋下流の佃三丁目地区において、平成14年度テラス工事を実施しました。将来干潟部として整備していきます。また、平成15年度は築堤工事を実施する予定です。
 さらに、平成15年度厩橋の左岸側でテラス工事を実施します。この箇所は営業船があるために整備が抜けていた箇所です。また、住吉水門、源森川水門の周囲の護岸の耐震性を高めるためにテラス工事を実施します。これらは水門に近接するため、非常に難しい箇所として残っていた箇所です。

■江東治水事務所藤井高潮工事課長から担当する白鬚橋より上流側の工事について報告がありました。
 平成14年度完了した主な工事として、千住大橋の上流と下流の左岸側でテラス工事を実施しました。堀船西尾久地区はビール工場の跡地に新聞社の印刷工場ができることになっていますが、その開発に合わせて、築堤工事を実施しました。また、白鬚西地区においては、再開発事業の進捗に合わせて被覆工事、修景工事など複数の工事を実施しました。特にテラス部の被覆工事に合わせて、200m以上のアシ、ヨシを復元する箇所を設けました。修景工事においては、平成13年度まで、路上生活者が占拠していた箇所を修景し完成を見ています。

  • 平成13年 着手前
  • 平成15年 完了

 平成15年度の予定工事としては、常磐線下流左岸においてテラス工事を実施します。占用物としてクレーンがある箇所ですが、クレーンを撤去することでテラス工事を実施します。
築堤工事としては、公園や住宅、下水道施設など公共施設整備と同時に進める、東尾久地区や神谷三丁目地区において実施します。
 また、白鬚西地区においては、昨年に引き続きテラス工事、築堤工事、被覆工事、修景工事と4種類の工事を予定しています。
 修景工事としては、小台処理場地区で下水処理場の工事や足立区の公園工事と併せて実施します。

■第六建設事務所浦山副所長兼工事課長から担当する工事の報告がありました。
 平成14年度完了した主な工事としては、豊島団地地区において、被覆工事を2箇所、修景工事を1箇所実施しました。これで、20%が修景完了となりました。また、新神谷橋上下流の右岸、新田地区において、それぞれテラス工事を実施しました。
平成15年度は、豊島団地地区において、修景工事2箇所、築堤工事1箇所を、さらに、新田地区、小台一丁目地区においてはそれぞれテラス工事を実施する予定です。

■第二の議題として、「隅田川流域連絡会」の第1回から第6回までのまとめを事務局の白土から報告されました。
 6回までの概要は以下のとおりです。
1)第1回 平成13年9月7日 (都庁第二本庁舎) 流域連絡会の設置要綱、隅田川の概要
2)第2回 10月23日 水上バスにて隅田川見学
3)第3回 平成14年2月8日 (台東区民会館) 水質問題
4)第4回 6月14日 (北区北とぴあ) 隅田川の堤防の概要、平成十四年度の工事概要
5)第5回 11月27日 (白鬚西再開発地区事務所)生物に配慮したテラスの現地調査
6)第6回 平成15年2月24日 (墨田区会議室) 都市河川における浄化対策
 6回を通じて聞かれた意見として、(1)管理面で住民、ボランティア、区、都が協力しあえる組織づくり。(2)自然環境に配慮した整備をすべき。(水質向上、生物環境)(3)路上生活者を何とかしたい。(4)隅田川を教育の場にしたい。といったものが多く出されました。

質疑応答

(都民委員)堀船西尾久地区の新聞社で水上運搬が出来ないかとの、話を聞いているのですが、いかがですか。また、ここで干潟をつくるなどの特色がありますか。

(行政委員)新聞配送の時間の問題などから、陸送と聞いております。また、この箇所において干潟は整備しませんが、近くにある公園との連携も考えスロープで降りられるように検討しております。

(都民委員)桜橋の左岸側で、以前カニがすんでいるのに、コンクリートで埋めてしまったことがありました。また別な場所においても、アシを植えるところは出来ないのかと聞くと、すでに基礎工事がすんでいるので出来ないとの返事をよく聞くがどうなっているのか。

(行政委員)桜橋の左岸については、平成13年度に残念ながら埋めざるを得ませんでした。現在レガッタ等への対応という整備を予定しております。なお、その上流においてカニが生息できるような護岸を作る予定です。しかし、予算上の問題で、耐震対策を優先しているために工事の実施は遅れています。また、水性生物に対応したテラスは、一般的なテラスとは構造が異なるため、テラス工事の初期段階からつくっておかなければならないため、最後の修景工事の時に変更することは難しいという意味です。現在では、地域特性を生かした全体計画を立て、アシを植える、植えないなどの箇所を決めて整備しております。

(都民委員)路上生活者が多くなり、水上バスに乗る全国から来る観光客の目に非常に奇異に映っています。海外から来た人からもブルーテントは何ですかと質問されました。人権の問題はあるかもしれませんが、地元の人たちと協力し合って、何とかすることは出来ないでしょうか。

(行政委員)路上生活者の問題については、建設局はもとより、都庁全体として取り組んでいます。また、管理の問題として、ボランティア活動を中心として、地域住民の協力を得ながら進めていくことが今後のテーマになると思います。

この他に、次のような意見がありました。

  • 中央区明石町のオープンカフェテラスは、市民の意識が川に向くし、いいことだと思います。構想段階から市民のグループを参画させた方がもう少しよいアイディアが盛り込めたのではないでしょうか。また、浅草の近くなどもう少し交通の便のよいところに設置したら大変人気が出るのではないかと思います。
  • 7回やってきて隅田川について、良く分かってきてよかったです。現在では、洪水で隅田川が、あふれる心配もなくなり、我々にとって隅田川を東京の、日本のシンボルとしての川としての意味を持つべき川になってきているのではないかと考えています。

次回は、通算第8回目となりますが、新たなメンバーを募集し、第2期の隅田川流域連絡会として開催します。