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都立日比谷公園再生整備計画に関するよくある質問

更新日:令和6(2024)年3月29日

よくある質問

■再生整備計画について

1)なぜ日比谷公園の再生整備を行うのですか。

2)日比谷公園の歴史や特徴を教えてください。

3)再生整備計画策定の経緯を教えてください。

4)東京都公園審議会答申とは何ですか。

■「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」について

5)「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」の位置づけについて教えてください。

6)今後の公園内における整備のスケジュールを教えてください。

■事業手法について

7)「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」は都が行う事業ですか。事業手法を教えてください。

■「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」について

8)ユニバーサルデザイン(バリアフリー)の取組について教えてください。

9)再生整備によって樹木は伐採されるのでしょうか。

10)なぜデッキが必要なのですか。

■現在の日比谷公園について

11)現在の大音楽堂はどうなりますか。

12)現在の小音楽堂はどうなりますか。

13)現在の大噴水はどうなりますか。

14)現在のテニスコートはどうなりますか。

15)現在の三笠山はどうなりますか。

16)現在の第一花壇はどうなりますか。

17)日比谷公園はいつまで利用可能ですか。




 

回答

■再生整備計画について

1)  なぜ日比谷公園の再生整備を行うのですか。
    東京都は、東京の歴史と文化を伝える公園の再生を進めてきています。
    日比谷公園は、多くの来園者の方々にご利用いただいておりますが、以下のような課題があります。

    ・利便性が高い⽴地条件にありますが、広幅員の道路を横断しなければならないほか、外周柵で囲まれているため、
     公園に入りにくく、公園とまちとのつながりが感じられません。
    ・皇居外苑等との回遊性や景観のつながりが弱く、樹木や施設が視線を遮って園内外の視認性が低くなっています。
    ・⽇⽐⾕公会堂から小音楽堂までのビスタ景観(両側に並木や建築物が並んだ細長い眺めのこと)などを活かした
     空間利用(イベント利用等)ができていません。
    ・日比谷にまつわる文化・歴史資源の分類や整理が十分になされてきませんでした。

    再生整備はこれらを踏まえ、100 余年の時代を経て日比谷公園に積層した魅力にさらに磨きをかけ、
    これまでも、そしてこれからも東京の「今」を映す新しい公園像を目指すものです。
 

 
    1903(明治36)年 、わが国の近代的洋風公園の先駆けとして開園して以来、
     東京のシンボル的公園として人々に親しまれてきました。主な特徴は、下記のとおりです。

    ・都心の緑の骨格を形成
    ・我が国初の近代的洋風公園で、「3つの洋(洋食・洋楽・洋花)」を発信
    ・国家的行事の会場や東京の観光地、催事等により賑わいを創出
    ・公園内に、先駆的な新しい活動の場を提供(大草地(芝生)、テニスコート、児童遊園、健康広場など)
    ・江戸城の遺構を活用した日比谷見附跡の石垣に加え、S字型園路など開園時の設計思想を継承して現在に至っており、
     文化・歴史資源が数多く存在
    ・日比谷図書文化館や緑の図書館などには、まちや公園の資料を蓄積
 

3)  再生整備計画策定の経緯を教えてください。
    平成29年(2017年) 10月 学識経験者等で構成する「日比谷公園グランドデザイン検討会」を設置
    平成30年(2018年)12月  「⽇⽐⾕公園グランドデザイン~5つの提⾔~」公表
    令和元年(2019年) 10⽉ 東京都公園審議会 諮問「都立日比谷公園の再生整備計画について」
    令和2年(2020年)11月  「都立日比谷公園再生整備計画(中間のまとめ)」公表
    令和2年(2020年)12月~令和3年(2021年)1月 中間のまとめに対するパブリックコメント募集
    令和3年(2021年)3⽉ 東京都公園審議会 答申「都立日比谷公園再生整備計画について」
    令和3年(2021年)7月 「都立日比谷公園再生整備計画」策定
 

4)  東京都公園審議会答申とは何ですか。
    東京都公園審議会は、公園及び霊園の整備充実とその適正な運営とを図るため、都の条例に基づき設置されています。
    日比谷公園の再生整備においては、100 余年の時代を経て日比谷公園に積層した魅力にさらに磨きをかけ、
    誰もが利用しやすい空間を創出することなどを目指しています。

    それに向けて、東京都公園審議会における学識経験者等による様々な観点からの審議を経て、
    令和3年3月に東京都公園審議会答申「都立日比谷公園再生整備計画について」が取りまとめられました。
    日比谷公園再生整備計画は、この答申を踏まえ、令和3年7月に策定したものです。

    同答申の取りまとめにあたっては、都民の皆様からの幅広いご意見をいただきました。


 

■「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」について

5)  「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」の位置づけについて教えてください。
     「都立日比谷公園再生整備計画」では、日比谷公園を、年齢、性別、国籍、障害の有無等に関わらず、誰もが利用しやすく、
     楽しめる公園に進化させ、将来の都民へ引き継いでいく必要があります。本計画の実現に向け、事業計画として
     「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」を取りまとめました。


6)  今後の公園内における整備のスケジュールを教えてください。
      開園 130 周年となる令和15年(2033年)に向け 、段階的に整備を進めていきます。
     令和5年(2023年)9月には、現在の第二花壇及びその周辺の工事に着手しました。
     その後は、引き続き、隣接する大噴水・小音楽堂及びその周辺の工事に着手し、令和7年度まで行う予定です。
     その他のエリアについても、順次、再生整備に取り組んでいきます。
     これらの情報は都のHPでお知らせしており、今後とも整備に関する情報については、都のHP等でお知らせすることとしています。


■事業手法について

7)   「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」は都が行う事業ですか。事業手法を教えてください。
     日比谷公園の整備は東京都が設計・工事を行うことを基本としていますが、公園とまちをつなぐデッキは都が定める条件に基づき
    民間事業者が整備します。

 ■「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」について


8)  ユニバーサルデザイン(バリアフリー)の取組について教えてください。
     ・安心して利用でき、かつ安全に移動できるようにします。
      ▶音楽堂等の施設や花壇の段差解消等 ▶車いすの方も楽しめる花壇の設置 ▶こども達と作るユニバーサルデザイン遊具
      ▶授乳、おむつ交換、調乳ポット等

     ・窓口での対応や園内案内を安心して受け、コミュニケーションができるようにします。
         ▶音声認識システム、タブレット、チャットボット ▶案内サイン多言語化、やさしい日本語、ピクトグラム
         ▶開発された情報ツールの実証の場として活用

     ・デジタルを活用し、公園の文化や歴史に触れながら楽しめるようにします。
             ▶障害のある人もない人も一緒に楽しめるイベント ▶来園できない人がICT活用で散策体験
         ▶ QRコード等で開園当時の様子を多言語・画像解説

    詳しくは「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」の11ページに記載しています。

 

9)  再生整備によって樹木は伐採されるのでしょうか。
    これまで受け継いできた公園の緑を守っていくとともに、将来にわたり上質な緑の空間であり続けるために、
    下記の考え方のもとで樹木を保全します。

    ・樹木を避けて整備を実施します。
    ・移植が必要となる場合には樹木診断を行った上で公園内で移植します。

    詳しくは「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」の12ページに記載しています。


10)  なぜデッキが必要なのですか。
     日比谷公園へのアクセスに当たっては、広幅員の道路を横断しなければならないほか、柵で囲まれているため、
    公園に入りにくく、まちとのつながりが感じられません。そのため、公園とまちをつなぐデッキを2箇所整備します。
    また、柵を無くし歩道と一体化するなどの外周部の改修等により、公園と周辺のまちとのアクセシビリティ向上を図ります。
    デッキにはエレベーターを設置し、車椅子の方や体の不自由な方も安全、快適に公園を訪れることができるようにするとともに、
    デッキ自体も緑化し、内幸町一丁目街区開発事業エリアの緑とつなげます。


■現在の日比谷公園について

11)  現在の大音楽堂はどうなりますか。
     現在の大音楽堂は改築から40年以上が経過し老朽化が進んでいます。
     また、控室やバックヤード等が不足し、バリアフリー対応は十分ではありません。
     そのため、大音楽堂を改築するとともに、大音楽堂の周辺を一体的に再整備します。
     また、大音楽堂は野外音楽堂ならではの開放感を維持することを前提に、雨天でも対応できるように
          ステージ上及び観客席前方に屋根を設置するとともに、アーティスト等からいただいたご意見も参考に
     控室やバックヤードなどの機能拡充を図ります。



 12)  現在の小音楽堂はどうなりますか。
          小音楽堂はステージや観覧席の高さを下げて段差や柵をなくし、噴水広場と一体的な広場として再整備します。


 13)  現在の大噴水はどうなりますか。
      大噴水は現在の形状を継承し再整備します。
   
14)  現在のテニスコートはどうなりますか。
      テニスコートはテニス以外も楽しめる球技広場として再整備します。


15)  現在の三笠山はどうなりますか。
      三笠山は周囲の広場との連続性を保ち一体的に利用できるよう一部改修して残します。


16)  現在の第一花壇はどうなりますか。
     第一花壇は現在の花壇を継承しつつ、生垣を低くし視認性を高めます。
     四季折々の花を充実し、花の魅力を発信し続けるとともに、車いすの方も楽しめる花壇を新設して、
     誰もが楽しめる魅⼒ある施設にします。
 
17)  日比谷公園はいつまで利用可能ですか。
     日比谷公園の再生整備に当たっては、エリアを区切って段階的に整備を行うため、工事区域以外のエリアについては利用が可能です。
     今後とも整備に関する情報については、都のHP等でお知らせします。
 
 

 

 

お問い合わせ

公園緑地部計画課
03-5320-5395