第14回議事要旨

開催日時:平成16年10月28日(水) 午後2時~4時
開催場所:東京都第一建設事務所会議室(1階)

[議事及び議事録要旨]
1. 開会

2. 委員の紹介
都民委員及び行政委員の紹介(都民委員について前回紹介済みを除く)

3. 報告事項

 [1] 神田川再生構想検討会

  • 日本橋川・亀島川流域連絡会の議事要約等を順次掲載予定。 

 [2] 市街地と連携した河川整備に向けて(調査)、(千代田区)

  • 千代田区では、PFI事業として新庁舎の建設を進めている。
     場所は現庁舎の斜め向いで、日本橋川沿いであることから
    • 日本橋川の親水化を行う。
    • 沿川の緑化による水辺の空間として楽しめるものとする。
    • 防災船着場を設置する。
       などの調査・検討を進めている。
  • また、常盤橋公園の親水化を行う為の調査・検討を進めている。 

 [3] 浮き島型浄化装置の設置について(都民委員の提案)

  • 現状は河床のヘドロの堆積が増大している。
  • 1日2回の干満で、流れ切れない水が滞留して、ますます水質が悪くなっていることが観測されている。
  • 神田川の本川に比べ、日本橋には船の舟行がほとんどみられず、水の攪拌が行えないことも水質の悪化につながっている。
  • 以上3つの結果で川の水は嫌気性状態になっているといえる。
  • 河川の湾曲部(雉子橋、神田橋など)で、流れの悪いところのヘドロ除去が必要となる。川底のヘドロの排出には、浚渫工事が必要である。また、曝気装置を取付けて、強制的に嫌気性状態を好気性状態の水に変えることを考えた。
  • その一つの方法として、浮き島型河川浄化装置である曝気装置を提案する。
  • 川の片側、または、高速道路の脚柱間に浮き島、いいかえれば"いかだ"を作り、その上に散気装置を取付ける。
  • 水面の浮き島上の小型ブロワから水中のTの字散気管に空気を送り込み、水の中に噴出させる方法である。
    川の中の旋回流により、水中に空気が送られて、溶存酸素量、DO値が増えることが考えられる。
  • これ等装置設置の特徴は,1番目に浮き島であるため、設置場所の移動・変更ができること。
    2番目に、潮の干満による上下循環運動に十分対応できる。
    3番目に、曝気により水の上下運動が行われることで水中の溶存酸素量が増加及び水質の改善で生物が生息する条件が整ってくる。
    4番目に水中のDO値が増大し悪臭は消える。
    5番目に、水性植物や植木鉢等を浮き島に設置することにより、その下部に魚類も集まってくる。さらに景観をよくすることにも効果が出てくる。

 [4]日本橋川・亀島川河岸ガイドについて

  • 日本橋川・亀島川の特色といえば、40,50の材木河岸とか魚河岸をはじめ、全国の物資がここへ集まったという、拠点であったことが、この流域の最大の特色であった。このことを簡単な刷り物にして、関係機関に配布すれば歴史的意識としても、川辺を歩く人々にとっても有意義ではないだろうか。
  • 鈴木理生氏の「江戸・東京の川と水辺の事典」(資料)に示されている。神田川、日本橋川、亀島川、三十間、外堀も含めてこれだけ数多くの河岸があったのだと思う。また、稲荷河岸、行徳河岸といった地名のついた河岸もあった。さらに、竹河岸、大根河岸といった非常にユニークでおもしろい河岸もあった。こういうもとの簡単なガイドの小冊子にまとめることができないものか、ということを提案する。

4. 意見交換

 [1] 河岸ガイドについて

【都民委員】
 河岸ガイドの提案に大賛成ですから、ぜひやっていただきたいです。
【都民委員】
 なぜ河岸が有効であったか、ということを考えると、神田川と日本橋川の分岐点を含めたループ状のガイドとして出せば、江戸・東京の歴史、文化もわかるので、賛成に含めて、プラスアルファの要望をしたいということを提案致します。
【都民委員】
 神田川、日本橋川、隅田川をループ状にというのは、既に5冊目のガイドブックが出ていますが、河岸のことなど肉づけて、ますますいいものになると思います。
【都民委員】
 ループといえば、竪川もあるし、小名木川もあり、これらも取り組んだほうがよろしいんじゃないでしょうか。検討事項として提案します。

 [2] 浮き島型河川浄化施設の設置について(河川浄化について)

【都民委員】
 浮き島による浄化について、北十間川で既に実験しているのがありますよね。その結果を次回報告していただきたい。
【行政委員】
 土木技術研究所では、以前日本橋川で浮き島の実験をやっておりました。そのことに関するレポートのコピーを配布いたします。
 先ほど、お話のありました曝気施設に関しては、北十間川で江東治水事務所が施工しました。しかし、施設の効果に関するデータは当方に無いのでご提示はご勘弁願います。
 ただ、北十間川については、この施設の近くに環境局の定期的調査箇所があるので、そちらにデータがあるかもしれません。
 なお、施設設置直後に、土研独自で改善効果を見るため付近の水質調査をしたことが有ります。その時の感触では、浄化施設から放流される水質のDO値は改善されていますが、浄化施設から離れると浄化前の水質とさほど変化は見られませんでしたので、DOの改善については局部的、ピンポイント的な効果しかないのではないかと推察されます。
 浮き島に関しては、先程の報告のとおりですが、実は洪水のとき施設が流されました。
 水面変化には対応できますが、難しいのは洪水時に流されると橋梁に引っかかり浸水も起きますので、洪水に対応できる施設としなければいけないということです。
 植物に関しての注意点として、全く船の通らないということであればいいのですが、船の舟行による航走波(船の通ることによって生じる波)は結構エネルギーが大きいので、これによって浮き島上の植物が全部やられてしまうことがあります。
 波のエネルギーをいかに消すか、設置の仕方が問題となります。ちなみに、土研で研究していたときには、川底に鉄パイプを埋め込んで、重りを河床に埋めて、これをアンカーとしました。これも洪水時河床のヘドロと動くので、コンクリート護岸か何かにアンカーをとるなどしないとなかなか難しいと思います。
【都民委員】
 浮き島のことですが、千代田区の防災船着場も沈みましたね。
【行政委員】
 三崎橋の防災船着場は今回の23号台風で。
【都民委員】
 あれだけ重いものが沈みますか。
【行政委員】
  (水位が)3.8メートル以上になると、安全装置が働いて,水が入って沈むように設計されています。
【都民委員】
 今は使えないでしょう。
【行政委員】
 来週、業者に頼んで、水を抜いて浮かせます。
【都民委員】
 (曝気装置は)古川でも1回やったことありますけれど、思ったわりには、きれいにならないです。日本橋川でも神田川でもそうですが、下のヘドロをきれいに浚渫してからでないと、効き目がないです。
【都民委員】
 提案された浮き島型河川浄化装置については、技術的に深く詰めたものではなくて、浄化をより促進しましょうということだと思うんですが、現在では、技術的な問題点もわかっており、ここでは、それを越える形でやれるところを探すといった議論を進めないと、市民と行政と一緒になった形で議論しているわけですから、簡単に『だめです』というレベルを越えて、今後も続けていただきたいです。
 その中で、大横川だったか、北十間川だったか、または市ヶ谷のお堀でNTTでもやりましたね。それら実験の成果も当然あるわけだから、それらを踏まえて、日本橋川、亀島川でできるもの、雨に耐えるものを行政から提案してもらえたら、予算面において、東京都から全部が出せないから、市民の応援、市民側からは、町会、企業への応援といった議論に進んでいく。ぜひ、前向きに進めたいということをお願いしたいと思います。
【都民委員】
 浮き島型河川浄化装置設置提案というのは、大変おもしろいと思いますし、河川をきれいにして、川に皆さんが親しみを持っていただくことは、大事なことと思います。
 まず、作ってみるというよりも、先程の話の、大横川で小型のブロワーで実践しているところがあるならば、先行している団体、その現場に行って、効果とか現状の調査をして、それに携わった人の御意見を伺い、費用、効果を聞くなど、日本橋川の特殊事情など総合的に考えた上で進めないと、場当たり的なものとなってしまいます。先に実際にやっているところに一度調査に出かけて行くことを提案します。
【都民委員】
 大横川で実際やっているんですか。どこがやっているのでしょう。
【都民委員】
 江東区ですね。
【都民委員】
 江東区の水辺の課とかに行って話を聞くということを是非やってみたいですね。
【都民委員】
 (北十間川の浄化施設に)行ってみて判ったんですが、ピンポイントの効果しかないように思ったんです。というのは、周辺でハゼを釣っている人が結構いるのですけど、ちょっと離れるといないということは、水質としては、あの周辺がきれいになっているが、他は汚いからハゼにとって(浄化施設の周辺が)住みやすい場になっているということだと思います。
【都民委員】
 1個設置するのにどのくらい費用がかかるんですか。
【都民委員】
 ハードは結構かかりますよね。アレだけのものを作るんですから。
【都民委員】
 だから、浚渫の問題もありますし、(費用がかかる)小型ブロワを何十個も並べるわけにはいかないわけですから、その辺の問題を総合的に考えていかなくては、と思います。
【都民委員】
 今の状態ではだめなんですよ。浮き島の方法を反対しているわけじゃないんです。非常にいいことですから、いろいろとこれから研究してやる方向もあるでしょうと言ってるんですが、高速道路を撤去しない限り太陽の光が入らないんです。だから生物はすめないんです。あの中の水をきれいにするなら、まず、できることの一番は日本橋川の上から高速道路を撤去することで、撤去すればいろいろなことが解決できるんです。
【都民委員】
 最終的にはそうだけれども、とりあえずその前にやれることを議論したほうがいいと思うんです。高速道路は今、国交省で検討しているわけだから、それはそれで長期レベルで考えていっている状況にあるから、それを第一条件とするのではちょっと遠過ぎるし問題が大きすぎるから、それをそのままの状態でもできるような形で何とか親水性をかなえるという方向で議論して行けばいいんじゃないかと思います。
【行政委員】
 浮き島を設置するのは、普通、池とか湖の静水域です。
 川でやっているのは、事例的には、ないに等しいです。ですから、ノウハウもまだ無い状況です。北十間川は水門で閉め切られているので、川とはいえ、ほとんど流れが無いところですので、かなり状況が違っております。
【都民委員】
 この浮き島型は強制的に空気を送るという装置が付いていないです。(土木技術研究所の実験レポート)
【行政委員】
 このときは、つけておりません。あくまで浮き島本来の、水面に影をつくり、植物を入れることで、虫とか生物の多様性をもたらせようという目的でやっています。あくまで、技術的な課題を解決するための研究でやっていますので小規模なものです。やってみると、ゴミが溜まったりいろいろ難しい問題は出ております。
 この土木技術研究所の実験(日本橋川)は終わっており、施設は既に撤去しております。
【都民委員】
 日本橋川でも、曲がりくねったところは流れも遅く、使えるところもあります。実験的にやるのであれば防災桟橋の下側に小さいものをつけることも出来ます。やれないという議論をすればいくらだって理由はつけられますから。
【都民委員】
 私は、やはりヘドロの問題だと思っています。まずヘドロを何とか除去しなければならない。私は、隅田川のすぐ脇に住んでいるんですけれど、悪臭があってすごい時期があったが、ヘドロを浚渫したら全然違ってくるんです。水深がどれくらいあるか知りませんけれどかなりヘドロが溜まっていると思います。また、日本橋川の場合高速道路の橋脚がかなり影響していると思います。
【都民委員】
 以前、日本橋と西河岸橋の間で盛んに浚渫をやっていたのを最近見かけないですが、あれは東京都がやるんですか、中央区がやるんですか。
【行政委員】
 浚渫は全部東京都です。平成11年まではやっていました。それ以後事業の割り振りの問題があって、日本橋川は浚渫の対象から現在は外れております。先程も浚渫の話がありましたが、計画上はAP-2メートルまで掘りたいとしましても、実は掘れない箇所が何ヶ所もあります。それは、銀座線とか埋設物の土被りの問題がありまして、浚渫することで、今度は地下鉄が浮きあがって来る心配があるという状況があり、こちらが思うようには掘れません。それから既設橋の橋桁が低く、大規模に掘ることが出来ないため、非常に能率が悪く、費用が多くかかるということがあります。
【都民委員】
 地下鉄まで影響しない程度にはきれいに出来るものですか。
【行政委員】
 AP-2メートルまで掘りたいんですが、営団さんでは-1.5メートルないし、-1.0メートルくらいまでの浚渫にしてくれないかと。そうなると段差をつくることとなりますから、この段差がポケットになり、細かい粒子が溜まってしまいます。
 日本橋の近辺では川幅の広い所と狭い所があって、広い所では流速が遅くなり(細かい粒子が)沈みやすくなります。銀座線の問題もあり、どうしても深く溜まってしまいます。
 従って、浚渫だけの問題ではなく、ほかの都市施設との問題が絡んできますので、一概に片付けられない問題です。

[3] 神田川サミットについて

【都民委員】
 東京都はじめ、それぞれの行政区の皆様のご後援を頂きまして、毎年開催しております神田川サミットが最近終わりました。(9/8)おかげさまで好評のうちに終了させて頂きました。
 皆様のご支援ありがとうございました。
 神田川アピールというのを毎年出しておりまして、今年のアピールは、合流式によって下水に流れて水が汚くなるのが、大きな汚れの原因であることから、地下浸透にするとか、みんなで一緒にやっていこうというアピールです。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。

[4] 中央区の親水護岸に関する展望について

【都民委員】
千代田区では、護岸を低くして、親水化をしようと云っていましたが、中央区では、そういう考えはないですか。
【行政委員】
 水辺に親しめるようにする考えは、基本的に中央区もあります。
【行政委員】
 中央区も石川島公園のところでやってますよね。

【都民委員】
 親水化を進めるならば、日本橋川全体、神田川全体を親水公園ということは、難しいですか。
【都民委員】
 実は、千代田区の職員と業者が来ましたので現地を案内しました。その時点でかなり図面ができていた。全部とは考えておられないようですね。
【行政委員】
 要は全部というか、河川沿いには普通の宅地が多いですし、公共施設のあるところしかできないですから。
 公共的な場所を提供してくれるようなところがあれば可能だと思いますが、敷地も狭く、難しい面があります。

[5] 亀島川のテラスについて

【都民委員】
 今までの話を聞いて、日本橋川はいろいろと難しい問題が多いことが分かりました。亀島川は距離も短いし、上に高速道路も無いから、親水にしても、親しみやすい川にするということがしやすいのではないかと思います。例えば、亀島橋のところはきれいになりましたけれど、現在テラスになっているところを歩きやすくすることはできないのかと思うのですが。
 また、建物の正面を川に向かせるという提案が前にもありましたが、その前を歩けるようなきれいな道を出来るところから少しずつ整備していくことを考えて頂けないかと思います。
【都民委員】
 亀島川は既にテラスもありますし、あそこだけ、まず最初にやる方法もありますよね。行政区は中央区だけですし。
【行政委員】
 中央区としても、この場所は注目しているところです。
 経費の問題ももちろんですが、係留船の問題があります。船が係留されている周辺の方々から、騒音、油漏れ、沈船等(に関する苦情などがあり)問題となっていますし、東京都絡みの話でもあるのですが、不法係留があちこちにあり、新たな係留施設の整備は大賛成なんですが、(係留施設を使う人の)違法駐車等の問題が発生してしまいます。地元の方々に喜んでいただける状態にするためにクリアしなければならない問題点があるのですが、区としては早いところ親水の散歩道にするような話になればと考えております。
【行政委員】
 亀島川は現在、テラスが一定区間出来ていますが、そもそも耐震補強なんです。それがまずメインで、あとは、その後の使い勝手の問題で通路機能の可能性、係留の可能性を残して、出来得る形を整備して、ほぼ概成しています。今後は地元とのコンセンサスがどうなるかによって方向性が決まってくる段階です。
【都民委員】
 亀島川については、高速道路もなく眺めもいいですし、これからは水上の拠点として活用することは大いに結構ではないかと思います。

[6] 台風被害について

【都民委員】
 今回の台風21号は、大分県の国見で雨量161mm/h、紀伊半島の尾鷲市で134mm/hと報じられていました。現時点の河川整備は50mm/hの工事をやっていると聞いていますが、東京に万が一台風が来て大量の雨が降った場合、日本橋川、亀島川で考える問題点があれば教えていただきたいです。
【行政委員】
 161mm/hとか134mm/hがどんな降り方をしたか判らないですが、日本橋川の流域、神田川の流域全体がこの降り方であれば、過去の水害の実績からしても、川からの浸水、道路冠水、下水のマンホールからの吹き出しが起こると思います。
 最近、平成11年に古川、渋谷あたりでは、流域全体に115mm/hの降雨で浸水被害がでました。河川に流せる流量が限られていますから、多くの水が来たときには、溢れるというのは現象として起こり得ると思います。
 ただ、東京都の方からも早く情報をお出していますし、皆さんに情報を把握していただいて、避難或いは土のうを積むなどの対応を取れるようにするとか、区からも浸水実績に避難場所とか重ねて、ハザードマップをお配りして、事前の備えをしておくなどのソフト対策がハード対策と同様に必要になってくると思います。

[7] シンポジウムの開催について

【事務局】
 シンポジウム 「水の都再生 リバーフロントからの挑戦」のお知らせが河川部からきております。
 平成16年11月24日に東京国際フォーラムで13時から16時まで実施される予定です。参加したい方は、FAXで河川部の方へ連絡下さい。今日申し込みされる方は申し込み用紙に記入されれば私どもの方から河川部へ渡すようにします。
【都民委員】
 この場合国交省の主催ですからあてはまりませんが、今後、東京都の河川部がやるこういうテーマの場合、ぜひ流域連絡会に当初の企画段階から情報として出していただきたいと要請いたします。
【座長】
 ご意見承りましたので、河川部の方にそういった要望を出しておきます。

[8] 分科会の設置について

【都民委員】
 日本橋川・亀島川流域連絡会はあまり頻度が多くないので、『日本橋川・亀島川河岸ガイドの作成』と、『亀島川の親水化検討』について分科会をつくって、別途会合をしてこの会に報告ということを提案します。
【都民委員】
 個々のテーマがあったときは、どんどんやらないと、ここで1年に3回ぐらいしかやらない会では全然遅れてしまいます。ほかに積極的に動いているところもありますしね。日本橋川は日本を代表する河川だから、小さくても一級河川であり先端的に進めていく必要があると思います。
【都民委員】
 つくるつくらないは先だけれども、各発案者の提案事項に対してのバックアップはそれぞれ発案者に後で声をかけていただければとりあえずいいのではないですかね。
【座長】
 連絡会の運営の仕方で、分科会を設置していったらどうかという意見ですが、組織だってはなかなか難しいものです。出来れば自然発生的にグループをつくっていただいて、何らかの提案を成果として、お持ちいただく、この場に出して議論するということも考えられると思いますが。
 ほかの流域連絡会をみていますと、土地土地で全部違いますし、事務局の方でも検討してみたいと思いますので、よろしくお願い致します。
【都民委員】
 ある程度事務局側としても協力していただけるわけですか。
【座長】
 出来る範囲で、この連絡会の運営で手いっぱいのような状況です。

[9] 高速道路の撤去について

【都民委員】
 高速道路の撤去の問題ですが、扇大臣はそれはいいことだという話、都知事もいい、というところまでいきました。いろいろ資料を出していたけれども、そこまでで終わりですか。
【座長】
 終わりといいますか、途上にあるんだと思います。引き続き繰り返し、この連絡会で意見を上げて、整備計画の立案の中に組込んでいくような形で、粘り強くやっていかないと、簡単には進まないでしょう。

【都民委員】
 つくるのは早かったですね。オリンピックのためにあれだけつくっちゃったんですから壊すんだってわけないと思いますよ。
【副座長】
 今の高速道路については、実際問題壊すのは確かに簡単ですが、どこへどう入れるか、という問題があります。

【副座長】
 上空に行く、ビル中に行く、他の路線に行く、そんな感じで、技術検討を今進めていることは事実です。何年たっても絶対現実しようと思っています。
 例えばこっちの車線は北側に行くとか、こっちの車線は両側を通そうかと、いろいろ案が出てきています。民間でも、三井不動産が中心となって、今全世界から提案を受けていて、約1000件来ているということです。
 11月1日の選考委員会で、それが68件に絞られています。当然国土交通省主体でやるんですけれども、それは動いているんです。
【副座長】
 今、そういうのを検討していますので、先輩諸侯が敗戦の中から昭和39年のオリンピックに向けて必死になってやってたわけですから、それを今から批判してもしょうがないわけですから、これからの将来については我々が責任をもってやろうということに置き換えてもらいたいと思います。
5. 閉会
【都民委員】
 次回はいつですか。
【事務局】
 次回は来年1月の末から2月にかけて予定しております。

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