隅田川流域

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 本ページでは、隅田川流域の整備目標や内容等について紹介しています。目的に応じて以下の項目を選択してください。

隅田川の概要

 隅田川は、東部低地帯の沿川7区(北区、足立区、荒川区、墨田区、台東区、中央区、江東区)を流れ、東京湾へ注ぐ一級河川です。流路延長は隅田川が23.5km、旧綾瀬川が0.43km、月島川が0.53km、隅田川派川が0.9kmです。
河川整備計画対象河川位置

東部低地帯の概要

 明治以降、産業の発展に伴って地下水の汲みあげが盛んに行われ地盤沈下した結果、高潮や大地震などの自然災害に対する危険性が高い地域となっています。

低地河川の整備
東部低地帯位置図

過去の水害

過去の主な被害
・大正6年 暴風雨
・昭和24年8月9月 キティ台風
・昭和33年9月 狩野川台風
 
キティ台風浸水状況
過去の水害に関する詳細は以下をご参照ください。
過去の水害記録~浸水実績図~

整備目標・内容

 東京の東部低地河川は、様々な機能が集中する世界都市“東京”を支える基盤として、高潮、洪水などの災害時において都民の生命や財産などを守る大きな役割を担っています。
 

洪水対策

 隅田川本川流域は、年超過確率1/3(50mm/hr)規模の降雨に、また優先度の高い支川流域(石神井川及び神田川流域)は年超過確率1/20(75mm/hr)規模の降雨に対応することを目標とし、河床掘削等の河川改修を実施します。

 
隅田川計画流量配分図
隅田川河床掘削の基本断面図(0.00k~14.16k)

高潮対策

 高潮による災害の発生の防止及び軽減に対しては、昭和34年の伊勢湾台風と同規模の台風が、東京湾及び主要河川に対して最大の被害をもたらすコースを進んだときに発生する高潮(A.P.+5.1m)に対して、安全であることを目標としています。
 隅田川は全川高潮対策対象区間となっていますが、高潮を防ぐ機能を持つ防潮堤は概成しています。

 
隅田川テラス護岸の基本断面図

地震水害対策

 将来にわたって考えられる最大級の強さをもつ地震に対して、防潮堤や水門等が安全であることを目標としています。
 なお、想定津波高より想定高潮高が高いため、津波に対する堤防のさらなるかさ上げ等の対策は行いません。
耐震対策の基本断面図

スーパー堤防等整備

 隅田川沿いをうるおいのある水辺環境にし、地震に対して安全性が大きく向上するスーパー堤防等の整備を進めています。
 
現在の防潮堤防
スーパー堤防

河川環境整備と保全

 まちとかわとを結ぶネットワークの形成を図るため、生き物の生息や人の利用に配慮した様々なタイプのテラス整備を進めています。
 
隅田川テラス(生き物・水・緑型)
隅田川テラス(憩いと集いの水辺型)

整備状況

 河川事業計画区間は下図の通りです。
河川事業計画区間その1(令和3年3月末)
河川事業計画区間その2(令和3年3月末)
河川事業計画区間その3(令和3年12月末)

河川整備計画

隅田川流域における整備の現状や詳細については、「河川整備計画」をご参照ください。

河川整備計画

お問い合わせ

東京都 建設局 河川部 計画課 低地対策担当
電話:03-5320-5413
記事ID:017-001-20240710-001796