第七期第6回議事要旨
- 更新日
- 日時平成24年 11月 22日(木)午後2時~4時
- 場所中央区立築地社会教育会館講習室(2階)
- 一、開会
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- 座長あいさつ
- 二、 議事
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- 「東京都内の中小河川における今後の整備方針のあり方について」と
「都の整備方針」について(河川部) - 日本橋川しゅんせつ工事について(一建)
- 「水と緑の回廊で包まれた、美しい町を復活させる」について(河川部)
- 日本橋川緑化工事・亀島川緑化工事について(一建)
- 史跡常磐橋の修復(安全対策)について(千代田区)
- その他
- 「東京都内の中小河川における今後の整備方針のあり方について」と
- 三、 質疑応答
- 四、 その他
- 五、 閉会
- 配付資料
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- 第七期・第3回日本橋川・亀島川流域連絡会次第
- 「東京都内の中小河川における今後の整備のあり方について最終報告」と「都の整備方針」について
- 亀島川緑化整備計画図(案)
- 日本橋川しゅんせつ工事の実施について
- 水と緑の回廊で包まれた、美しいまち東京を復活させる
海から緑の風が吹きぬけるまちへ - 水と緑のネットワーク実現プロジェクト「水と緑の回廊」がめぐる東京を実現する
- 日本橋川における官民連携による緑化
- 日本橋川緑化整備計画図
- 亀島川緑化整備計画図(案)
- 史跡常磐橋の修復(安全対策)について
- 日本橋川流量調査資料(都民委員)
- 第七期第2回日本橋川・亀島川流域連絡会議事要旨
- 都民委員資料:四万十町展のお知らせ
第七期・第3回日本橋川・亀島川流域連絡会 写真
連 絡 会 状 況 1/6
連 絡 会 状 況 2/6
連 絡 会 状 況 3/6
連 絡 会 状 況 4/6
連 絡 会 状 況 5/6
連 絡 会 状 況 6/6
第七期・第3回日本橋・亀島川流域連絡会
[議事及び議事録要旨]
- 1. 開会
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- 事務局より、第七期第3回日本橋川・亀島川流域連絡会開会の挨拶
- 座長挨拶
- 2. 議事
- (1)「東京都内の中小河川における今後の整備方針のあり方について」と「都の整備方針」について
- ■説明
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近年、時間50ミリ降雨を超える豪雨とそれに伴う水害が増えており、そうした降雨状況の変化への対応が急務となっています。
このため、平成23年6月に学識経験者による委員会を立ち上げ、検討を続けてきました。
今月発表した委員会からの最終報告では下記の4つ提言を受けました。また、提言を参考に都の整備方針を策定しました。-委員会提言の概要-
提言1:地域の降雨特性を踏まえた対応
これまで目標整備水準は都内一律(大手町)に設定してきたが、今後は区部を「大手町」、多摩部を「八王子」のデータに基づき設定することが望ましい。
提言2:目指すべき目標整備水準
現在の時間50ミリ降雨対応から、区部では時間75ミリ降雨、多摩部では時間65ミリ降雨対応(いずれも年超過確率1/20)に引き上げることが望ましい。
提言3整備手法の基本的な考え方、提言4今後の整備の進め方については、「都の整備方針」とあわせて説明-都の整備方針-
〔目標〕
現在の時間50ミリ降雨から、流域・河川ごとの特性を踏まえ個別に、区部では時間最大75ミリ降雨、多摩部では時間最大65ミリ降雨に引き上げ、河川からの溢水を防止〔整備の考え方〕
[1]時間50ミリ降雨を超える部分の対策は調節池により対応- 道路下や公園等の公共空間を活用し、効率的に整備
[2]効果的な実施をすることにより、早期に効果を発現
- 広域調節池による調節池機能の流域間相互融通で局地的集中豪雨に対し、高い効果を発揮
- 都県境などで河道に先行して調節池を整備し、未整備区間があっても安全性を早期に向上
[3]河川と下水道の連携により内水被害を軽減
- 内水被害を軽減するため、広域調節池と下水の雨水貯留管を連結するなど新たな取組を開始
〔今後の進め方〕
優先度を考慮し、神田川など8流域から検討に着手 - ■質疑応答
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- 【都民委員】
-
現在の護岸の嵩高を上げることはしないという計画かどうか。
下水道との連携を水質面についても取り組んでほしい。 - 【行政委員】
- 護岸高について、基本的には現在整備している50㎜の河道をそのまま生かし、池でカットしていくスタンスです。下水道との連携については、これから検討をスタートします。
- 【都民委員】
- 中小河川における今後の整備のあり方について、年次計画は。
- 【行政委員】
- 今後、整備計画の策定にあわせて検討していきます。
- 【都民委員】
- 調節池に一時的にプールしておく水を災害時の雑用水等に利用できないか。
- 【行政委員】
- 現在消防用水として活用しております。雑用水利用については、今後、検討していければと考えております。
- (2)日本橋川しゅんせつ工事について
- ■説明
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- 工事場所は日本橋小網町地内-日本橋兜町地内。鎧橋-江戸橋間の120m程の区間を予定しております。
- 工事期間は、今年の12月から来年3月までを予定しております。
- しゅんせつ土量は約4,000m3、計画深度はA.P.-2.5m、平均50~60cm位です。
- バックホウ船で堆積土砂を掘削し、土運船で新海面処分場まで運搬し処理します。
- ■質疑応答
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- 【都民委員】
- 水質も少しづつ良くなっていますので、工事の仕方も水質に配慮して頂く度合を高めてもらいたいなとお願いします。
- 【行政委員】
- 21年度までに実施した区間中ですので、当時の状況を踏まえて、施工内容についてもそれ以上のものにしていく考えです。前回濁りが多く発生したという状況は聞いておりません。
- 【都民委員】
-
しゅんせつ土の放射性物質、放射能の濃度はどれくらいというのが1点。
もうひとつは、しゅんせつ工事ですが、工法の比較検討はしていますか。 - 【行政委員】
-
放射線濃度ですが、手元に資料がないので具体的な数値は控えます。
しゅんせつ工法ですが、バックホウしゅんせつですと早い期間で影響少なく実施可能でです。不都合等あれば他工法の検討も必要だと思います。 - 【都民委員】
- しゅんせつ工事期間に観光船等が通れなくなる可能性はありますか。
- 【行政委員】
-
基本的に船舶の航路は確保したいと思っております。
通常、日曜日は休工で、脇に寄せて係留するのが一般的です。
平日に関しては、現状航路について制約がやむをえないことにはなります。
- (3)「水と緑の回廊で包まれた、美しいまち東京を復活させる」について
- ■説明
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- 亀島川等で行っている緑化工事に関する東京都全体の緑化計画について説明します。
東京都では、平成18年に「10年後の東京」という長期計画を策定してございます。その中で、水と緑の回廊に包まれた美しい街東京を復活させることを目的にして、公園などの公共用地の緑化をしていくとともに、そこから延びている道路や河川の緑化もあわせて東京都全体を水と緑のネットワークというで形成していこうという計画を打ち出したものです。 - 早い時期に改修された河川についても緑化をしていこうということで、建物と防潮堤に挟まれた狭い空間においても背後の民間の土地も緑化して頂く事により、より厚みのある効果的な緑化ができると考えます。
- 亀島川等で行っている緑化工事に関する東京都全体の緑化計画について説明します。
- ■質疑応答
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- 【都民委員】
- 水と緑のネットワークについて、水質、水辺等の施策があまり無い。
- 【行政委員】
- 緑化の観点で資料を抜粋しましたが、「10年後の東京」の中に、水質の改善という項目もございます。
- 【都民委員】
- 街路樹を増やすという話がありましたが、維持管理コストを抑える為の考えがおありでしょうか。
- 【行政委員】
-
維持管理費の縮減だけが目的ではないのですが、アダプト制度という取り組みは進めてきております。
枝等は、チップ化しリサイクルする取り組みは昔から続けています。 - 【座長】
-
補足させて頂きますと、街路樹の管理について、剪定頻度を十分検討しています。
また、剪定した時には原則チップ化して再利用し、どうしても使えない部分のみ焼却処分しているということでリサイクルにも取り組んでいます。
また、沿道の方々に道路の植枡を管理して頂く「ふれあいパートナーシップ」というのもあります。
あと、「緑の募金」というご寄付を頂いて、その御礼で街路樹にメッセージボードを飾るという取り組みも行っています。 - 【都民委員】
-
中央区ではすでに桜を植えています。隅田川に。
生まれたお子さんのあるたびに木を植えたんです。お名前をずっと書いていっています。皆さんよくわかる、永代橋のすぐ脇にそれがございます。 - 【行政委員】
-
今のは誕生記念植樹(前年中に生まれたお子さんのプレートを付けた木を植樹するイベント)を3月下旬から4月に無料で行っています。
また、剪定した枝、葉っぱで腐葉土を再生し、苗木即売会などで腐葉土や苗木を配っております。
話がそれますけれども、去年は100何十本の街路樹が台風で倒れてしまいました。台風に向けてある程度剪定しなければいけないということで、コストが掛かる面も出てきております。 - 【都民委員】
- 千代田区では、生活環境条例という条例の中で環境美化地区を指定して、地域の皆様方が町会単位で清掃していく取り組みはやっております。
- (4)日本橋川緑化整備工事・亀島川緑化整備工事について
- ■日本橋川緑化整備工事の説明
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- 今年度実施する所は、鎧橋上流の右岸約100m、住所は日本橋兜町になります。
- 防潮堤の背面の河川の土地を利用した緑化となります。
- 施設管理空間確保のため、支柱でプランターを支える構造を考えております。
- 工事は来年の2月から3月の下旬に実施する予定でおります。
- ■亀島川緑化整備工事の説明
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- 今年度の工事実施箇所は、高橋と亀島橋の間右岸約200m、住所は八丁堀3丁目、2丁目となります。
- 工事の期間は来年の2月から3月下旬で予定しております。
- 整備の方法については基本的にこれまでと変わっておりません。
- ■質疑応答
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- 【都民委員】
-
都会というのは基本的に無機質な部分というのはあるんです。
ここにまで緑化する必要があるんでしょうか。 - 【行政委員】
- 東京都全体を網の目のように緑化していこうという全体計画がある中で、狭い空間も貴重な公共空間という認識で計画しています。
- 【都民委員】
- 民間事業者との提携による緑化について、具体的な考えは。
- 【行政委員】
-
民間の背後地にもご賛同頂き中木を植えたというケースがございます。
舟運という形で、川から護岸側を眺めるといった際に、より厚みのある緑化の景観が形成できる。また、橋から俯瞰した際に、川沿いの緑がより豊かに感じられるであろうということで施工してございます 。 - 【都民委員】
- ポールの上にプランターを設置するのはいいんですが、水やりは。
- 【行政委員】
- かん水装置による水やりを自動的にする手法を考えています。
- (5)「史跡常磐橋の修復(安全対策)について」について
- ■説明
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- 御門の修復が12月に終わる予定ということで、引き続き常磐橋の修復に向けて取り組む予定でございます。
- 今年度は支保工といった形で、下から足場を組み支える工事を考えております。
- 25年度に具体的な石積みを外しながら調査、26年度に石積の整備修復工事を計画しております。
- ■質疑応答
-
- 【座 長】
- 改修されるまでこの状態が続くとそういうことですね。
- 【行政委員】
-
そうです。
現況は、剥離等ありますので落下防止のためにネットを張っております。 - 【都民委員】
- 現在まで通行止めになっていますがなぜでしょうか。
- 【行政委員】
- 橋高欄部材の腐食とホームレス等の侵入により、通行止めを3年位させて頂いております。
- 【行政委員】
- 運航等色々な形で川を使っていらっしゃるので、ご迷惑をお掛けしますが、まずは安全にということで、よろしくお願いいたします。
- (6)その他
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1)日本橋川の現状まとめ」について
- 日本橋川の現状まとめについて都民委員が説明
- ■質疑応答
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- 【都民委員】
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完全に雨水吐室を閉鎖して他に持って行かれるならば、水源も閉ざされると思います。
もう一つ、アオコというのは多分冬になったら死んでしまうのですが、アオコの中には、シスト、いわゆる殻を作って冬を越してしまうものもある。そのシストを取る必要があると思います。 - 【都民委員】
- 前回の会議の後に、河川部計画課の方とお話をしたのですが、汚濁物が濃い初期降雨をまず取り込んで、そのあとの分は汚濁物も少ないので、越流して入るということです。
- 四万十町展他について都民委員が説明
- 都民委員から「木更津河岸」の位置を特定する資料をお預かりしまた。
今後、改定の際には役立てさせて頂きたいと思っています。
- 3. 閉会
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- 事務局より閉会の挨拶
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