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鶴見川流域

 本ページでは、鶴見川流域(鶴見川、恩田川、真光寺川、麻生川)の整備目標や内容等について紹介しています。目的に応じて以下の項目を選択してください。
 

 
 



 

鶴見川流域の概要

 鶴見川は、町田市上小山田に源を発し、東京都町田市、神奈川県川崎市、横浜市を流れ、東京湾に注ぐ一級河川です。東京都内は町田市と稲城市を流域とし、恩田川、真光寺川、麻生川が支川として流れています。
 
都管理区間 鶴見川 恩田川 真光寺川 麻生川
延長(km) 10.2 4.8 1.9 0.6

過去の水害

 河川からの溢水が発生した水害(外水による被害)として、平成20年8月末豪雨があります。図師町雨量観測所で1時間あたり115mmの降雨を観測し、鶴見川上流部で浸水被害が発生しました。詳細については、以下のページからご確認いただけます。

 〇過去の水害記録~水害実績図~


                           鶴見川流域の主な水害
年月日 原因 流域平均
2日雨量(mm)
観測所 時間最大雨量
(mm)
最大流量(m3/s)
(末吉橋)
被害状況
S13.6.28-7.3 台風 370 床上:約4,000戸
床下:約7,800戸
 
S16.7.19-23 台風及び前線 213 床上:2,140戸
床下:4,590戸
 
S33.9.26 台風22号
(狩野川台風)
343 綱島 61 510 床上・床下:
約20,000以上
 
S41.6.27 台風4号 307 都田 34 500 床下:11,840戸  
S46.8.31 台風23号 151 鶴川 54 340 床上:93戸
床下:1,240戸
 
S48.11.10 前線豪雨 106 綱島 29 330 床下:34戸  
S49.7.8 台風8号 96 都田 43 490 床上:330戸
床下:780戸
 
S51.9.9 台風17号及び前線 160 鶴川 53 690 床上:1,210戸
床下:2,730戸
 
S52.9.10 台風9号 200 都田 66 600 床上:440戸
床下:650戸
 
S54.10.19 台風20号 128 長津田 27 390 床上:80戸
床下:370戸
 
S56.10.22 台風24号 180 川崎・鶴見 34 760 床上:6戸
床下:280戸
 
S57.9.12 台風18号 218 日吉 47 1,050 床上:910戸
床下:1,800戸
 
H1.7.31 前線豪雨 177 鶴見 89 床上:7戸
床下:190戸
内水
H3.9.19 台風18号 287 荏田 49 1,020 床上:27戸
床下:30戸
 
H6.8.20 前線豪雨 167 都田 71 床上:1戸
床下:11戸
内水
H10.7.30 前線豪雨 66 都田 64 床上:1戸
床下:73戸
内水
H16.10.9 台風22号 294 川崎 55 床下:190戸 内水

整備目標・内容

 鶴見川流域では、昭和30年代中頃からの急激な市街化に伴う浸水被害が頻発、全国に先駆けて流域が一体となって総合的な治水対策に取り組んできました。
 こうした取り組みの中で、東京都管理区間においては整備目標規模の洪水に対し、浸水被害の防止・軽減を図ることを目標として、1時間あたり50mmの降雨に対応できる河川整備を行っています。

洪水対策

洪水対策として主に"護岸整備"を実施し、下図に示す各河川の計画流量の確保を図ります。
Q.計画規模以上の大雨が降ったらどうなるの?(鶴見川流域浸水予想区域図へ)
河道断面の確保
 1時間あたり50mmの降雨に対応するため、河道断面の拡幅を実施しています。こうした河川整備を行うにあたっては、生物の生息・生育・繁殖環境を確保するため、瀬や淵のある多様性に富んだ河川形態の保全・創出、良好な河畔林の保全に努めています。
 また、水辺へのアクセスなど河川の空間利用については、治水施設との調和を図りつつ、緩傾斜護岸の整備や管理用通路の緑化等、人々が親しめる水辺空間の創出を可能な限り図っていきます。
 
  • 護岸整備イメージ図
  • 整備後イメージ(緩傾斜護岸の場合)

整備状況

 現在鶴見川で事業を実施している区間は、町田市図師町にある宮川橋から上流の区間です。東京都管理区間の進捗としては、対象延長の内76%の整備が完了しています。また、支川の恩田川(最上流端の一部を除く)、真光寺川、麻生川については全区間の整備が完了しています。
 

 
河川の安全度達成率・護岸整備率
鶴見川、恩田川、真光寺川では、護岸整備や調節池整備を着実に推進し、令和3年度末時点の「河川の安全度達成率」及び「護岸整備率」はそれぞれ以下の通りとなっています。
  鶴見川 恩田川 真光寺川
河川の安全度達成率※1 95% 99% 100%
護岸整備率※2 76% 99% 100%
※1 河川の目標整備水準に対応する対策(調節池や護岸整備、河床掘削など)の達成度を表す指標
※2 護岸整備が必要な延長に対する整備済み延長の割合

河川整備計画

鶴見川水系に関するより詳細な整備内容や考え方については、平成19年3月に策定しました「鶴見川水系河川整備計画」をご参照ください。

 〇鶴見川水系河川整備計画(平成19年3月)

特定都市河川浸水被害対策法

 平成16年に「特定都市河川浸水被害防止法」が施行され、鶴見川流域は平成17年4月1日に全国で初めて特定都市河川及び特定都市河川流域の指定を受けました。また、本法律に基づき、平成19年3月に「鶴見川流域水害対策計画」を策定しています。
 特定都市河川流域では、雨水流出を増加させるような開発行為(雨水浸透阻害行為)は許可が必要となっています。詳細については、以下のページからご確認ください。

 〇特定都市河川浸水被害対策法について

お問い合わせ

東京都 建設局 河川部 計画課 総合治水河川担当
電話:03-5320-5415