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江東内部河川

 本ページでは、江東内部河川の整備目標や内容等について紹介しています。目的に応じて以下の項目を選択してください。
  
  
  

江東内部河川の概要

 江東内部河川は、荒川と隅田川に挟まれた江東三角地帯を流れる荒川水系の一級河川10河川と、独立水系の二級河川1河川の計11河川の総称です。
 北十間川樋門及び扇橋閘門より東側区域を流れる旧中川、北十間川、横十間川、小名木川(東側河川)については、周辺河川から締め切り、平常時は水位を周辺地盤より低い水位(A.P.-1.0m)に保っています。(水位低下河川)
 また、北十間川樋門及び扇橋閘門より西側を流れる小名木川、大横川、北十間川、仙台堀川、平久川、堅川、大島川西支川、大横川南支川、越中島川(西側河川)については、大地震に耐えることができる耐震護岸の整備が進められています。(耐震護岸整備河川)
江東内部河川一覧
江東内部河川平面図

東部低地帯の概要

 明治以降、産業の発展に伴って地下水の汲みあげが盛んに行われ地盤沈下した結果、高潮や大地震などの自然災害に対する危険性が高い地域となっています。

〇低地河川の整備
東部低地帯位置図

過去の水害

過去の主な被害
・大正6年       暴風雨
・昭和24年8月9月 キティ台風
・昭和33年9月   狩野川台風

                        沿川三区における水害
年月日 洪水要因 総雨量
(mm)
時間最大雨量
(mm)
浸水面積
(ha)
床上浸水
家屋数
床下浸水
家屋数
S22.9 カスリーン台風 167 35 11,433 80,041 45,167
S24.8-9 キティ台風 65 13 9,201 73,751 64,127
S33.9 狩野川台風 444 76 21,103 123,626 340,404
S63.8.11 集中豪雨 32 0.02 0 2
H3.9.18-20 台風18号 226 45 0.07 0 4
H5.6.21 集中豪雨 33 32 0.2 7 26
H5.8.27 台風11号 254 53 1.0 23 72
H8.9.22 台風17号 259 32 0.01 0 2
H11.7.13 集中豪雨 175 38 2.0 0 8
H11.8.29 集中豪雨 87 60 0.49 0 15
H12.7.4 集中豪雨 89 84 7.32 39 110
H15.10.13 集中豪雨 58 57 0.39 14 9
H16.10.9 台風22号 283 70 3.02 89 79
H16.10.20 台風23号 217 41 0.24 4 5
H17.9.4 集中豪雨 67 47 0.08 4 4
H19.8.24 集中豪雨 108 92 3.65 13 38
H20.8.5 集中豪雨 17 10 0.13 1 0
H22.9.8 台風9号 94 45 0.13 2 7
H22.12.2 集中豪雨 74 33 0.05 2 0
H23.8.19 集中豪雨 81 55 0.20 2 4
H23.8.26 集中豪雨 40 27 0.40 1 2
H25.10.15 台風26号 258 54 15.67 32 66
                                    雨量は※を除き、江東観測所のデータ
                                    ※データは都全体(雨量は東京管区気象台)
キティ台風浸水状況
過去の水害に関する詳細は以下をご参照ください。
過去の水害記録~浸水実績図~

整備目標・内容

 江東内部河川の流域全体で年超過確率1/100規模の降雨に対応出来るよう治水水準の向上を図るとともに、大地震に対する安全性など、都民が安心して生活できる川を目指しています。
 

洪水対策

 江東内部河川では、1時間あたり100mm規模の降雨に対して、安全であることを目標としています。
 

高潮対策

 昭和34年の伊勢湾台風と同規模の台風が、東京湾及び主要河川に対して最大の被害をもたらすコースを進んだときに発生する高潮(A.P.+5.1m)に対して、安全であることを目標としています。
 西側河川の高潮発生に伴う水門閉鎖時における内水排除の対象降雨としては、1時間当あたり47mm規模の降雨を、高潮による潮位の上昇に最も危険な状態で重合させた場合に、安全であることとしています。また、計画されている下水道ポンプ所の直排化完了時点では、1時間当たり63mm規模の降雨を、高潮による潮位の上昇に最も危険な状態で重合させた場合に対して、安全であることを目標としています。
 
計画高水流量配分図
Q.防潮堤の高さはどう決まっているの?

地震水害対策

 将来にわたって考えられる最大級の強さをもつ地震に対して、護岸と水門及び排水機場等の機能を保持し、水害を防ぐことを目標としております。 
 東側河川については、低水路整備(鋼矢板打設及び河床の地盤改良など)、高水敷整備(高水敷の地盤改良など)及び堤防整備(堤防の築造)などの河道整備を行うことにより、耐震性を確保します。
 西側河川については、将来にわたって考えられる最大級の強さを持つ地震に対応するために、耐震護岸整備(鋼管矢板打設及び河床の地盤改良など)を行うことにより耐震性を確保します。
  • 堤防の耐震対策イメージ図
  • 水門の耐震対策イメージ図
Q.具体的にどの範囲をいつまでに整備するの?
 

河川環境の整備と保全

 人々が自然とふれあえる河川として、河川と公園の一体整備や、生態系に配慮した新たな自然環境の創出など、親水機能を高めた河川整備を実施します。また、人々が集い、にぎわいが生まれる水辺空間の創出に向け、観光拠点としての河川管理施設の活用、水辺へのアクセスを容易にするスロープ等の設置により、回遊性の向上を図ります。
 
公園との一体整備を行った例(旧中川 江東区亀戸付近)

整備状況

施工場所位置図

東側河川

 地盤が特に低い東側河川においては、水門等で周囲を締め切り平常水位を人工的に周囲の地盤高程度まで低下させた上で、護岸や河道を整備する水位低下方式により整備を推進しています。
  • 水位低下前
  • 高水敷整備後

西側河川

 比較的地盤が高い西側河川においては、在来護岸の耐震性を向上させる耐震護岸方式により整備を進めています。
 
  • 整備前
  • 整備後

河川整備計画

 江東内部河川における整備計画等の詳細については、「江東内部河川整備計画」をご参照ください。
 
河川整備計画

お問い合わせ

東京都 建設局 河川部 計画課 低地対策担当
電話:03-5320-5413