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海老取川

 本ページでは、海老取川の整備目標や内容等について紹介しています。目的に応じて以下の項目を選択してください。
 
   

   

   

海老取川の概要

 海老取川は、大田区羽田旭町及び羽田5、6丁目と羽田空港1丁目の間にほぼ直線的に南北方向に位置する1.04kmの一級河川です。全川が調整に応じて水位が変動する感潮河川で、流量配分を持たない河川です。
 また、海老取川は、港湾区域と河川区域が重複する共管区域となっています。
海老取川

過去の水害

 海老取川周辺は地盤が低く、特に左岸側は、防潮堤よりも軒先が低い家も見られるため、高潮などの水害を受けやすい地形となっています。

 海老取川周辺における主な被害
 ・昭和22年 カスリーン台風
 ・昭和24年 キティ台風
 ・昭和33年 狩野川台風

 過去の水害に関する詳細は以下をご参照ください。
 ○過去の水害記録~浸水実績図~
海老取川周辺の浸水実績(狩野川台風)
                                                                      主な水害記録(参考)
年月 災害種別 時間最大
雨量(mm)
総雨量
(mm)
潮位
(A.P.m)
浸水面積
(km2
床上浸水
家屋(戸)
床下浸水
家屋(戸)
大6.9-10 暴風雨 16.5 161.6 4.21 86.60 131,334 49,004
昭13.8-9 暴風雨 30.2 144.1 2.89 77.90 42,867 65,703
昭22.9 カスリーン
台風
34.7 166.8 2.50 114.33 80,041 45,167
昭24.8-9 キティ台風 12.6 66.0 3.15 92.01 73,751 64,127
昭33.9 狩野川台風 76.0 444.1 2.91 211.03 123,626 340,404
                                              ※東京都全域のデータ

整備目標・内容

 海老取川は、高潮や地震水害などの災害から都民の生命や財産などを守る大きな役割を担っています。
 また、海老取川は羽田空港に近接していることから、東京を訪れる人々が必ず目にする風景で、その景観は東京の玄関口としての役割も担っています。

高潮対策

  高潮による災害発生の防止又は軽減に対しては、昭和34年に国内で最大の高潮被害をもたらした伊勢湾台風と同規模の台風が東京湾及び主要河川に最も被害をもたらすコースで進んだ時に発生する高潮(A.P.+4.1m)に対して、安全であることを目標に防潮堤の整備を実施しています。
防潮堤の整備
 海老取川における防潮堤の整備は、昭和48年から建設を行っており、左岸側については平成3年度に完了しています。右岸側については、穴守橋上流の区間では羽田空港跡地のまちづくりに合わせて新たに整備を進めていきます。そのほかの区間については、背後地の利用状況を踏まえ、関係機関と連携し、今後の対応を検討していきます。
穴守橋上流区間右岸イメージ断面図(高潮防潮堤整備箇所)

耐震対策

 海老取川左岸の防潮堤整備済み区間においては、将来にわたって考えられる最大級の強さをもつ地震に対して防潮堤の機能を保持し、水害に対する安全性を確保するために、既設防潮堤の耐震対策を実施しています。
穴守橋下流左岸部イメージ断面図(耐震護岸整備箇所)
整備事例(穴守橋下流箇所)
詳細は「東部低地帯の河川施設整備計画」をご確認下さい。

河川環境の整備

 海老取川の左岸は、全川にわたって管理用通路が整備されており、「海辺の散策路」に指定されています。今後、耐震対策に合わせて、上部を開放し水辺へ近づけるようにしていきます。
 右岸側については、羽田空港跡地のまちづくりと一体となって、管理用通路の整備など親水性かつ景観に配慮した整備内容を検討しています。
 また、河川管理や治水安全使途の整合を図りながら、管理用通路への植栽や護岸の緑化を実施していくとともに、自然石を設置するなど生き物の生息・生育・繁殖環境の創出・保全・再生に努めていきます。
  • 左岸整備イメージ図
  • 右岸整備イメージ図

整備状況

 海老取川では、現在、以下の箇所で事業を行っています。
整備状況図
  • 防潮堤整備写真
  • 係留保管施設整備写真

河川整備計画

 海老取川における整備の現状や詳細については、「河川整備計画」をご参照ください。
  〇河川整備計画
  〇河川整備計画(概要)

お問い合わせ

東京都 建設局 河川部 計画課 総合治水河川担当
電話:03-5320-5415