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両国リバーセンターについて

 隅田川沿いに位置する両国地区は、両国国技館や江戸東京博物館等の施設が立地し、歴史・文化に係る観光資源が集積しています。また、幹線道路や複数の鉄道駅からのアクセスが容易であり、水運と陸運の交通結節点として高いポテンシャルを有しています。
 こうした地域特性を活かし、まちと水辺を結ぶ拠点、災害時の輸送拠点、舟運観光の拠点として、都は墨田区とともに両国リバーセンター整備事業を進め、令和2年11月に全面開業しました。
両国リバーセンター

事業の概要

 両国リバーセンター整備事業は、(1)ホテルやレストラン、水上バス待合所、子育て支援施設等の機能を有する複合施設の建設及び運営、(2)施設と一体となったスーパー堤防の整備、(3)小型船舶が利用しやすい防災船着場の増設により、防災力を強化するとともに、水辺とまちとが結びつくような魅力ある水辺空間を形成し、にぎわいを創出するものです。
 
平面図・断面図

両国リバーセンター

 両国リバーセンターの整備にあたっては、都の河川事業において初めてPPPを活用し、都有地及び区有地の定期借地権を設定し貸し付けることで、民間事業者の資金及び創意工夫を導入することとしました。都及び区は、公募型プロポーザル方式により民間事業者を決定し、平成30年10月から整備に着手、令和2年8月に施設が完成、同年11月に全面開業しました。
 両国リバーセンター内には、ホテルやレストラン、カフェのほか、都の水上バス待合所と区の子育て支援施設が設置されています。水上バス待合所と子育て支援施設は、民間事業者と賃貸借契約を締結し、地代と施設賃料を相互に支払うことで、実質的に行政側が負担することなくリニューアルしています。
事業スキーム
水辺とまちをつなぐ両国リバーセンター
  • 水上バス待合所
  • 子育て支援施設

スーパー堤防

 都は、両国リバーセンターと一体的にスーパー堤防の整備を行い、地震への安全性を高め、親水性を向上しました。スーパー堤防の修景は、水辺空間におけるイベント等の利活用に配慮して、人が座って佇むことができるよう階段状の構造とし、デザインは複合施設の外装と調和を図っています。
  • スーパー堤防整備前
  • スーパー堤防整備後

かわてらす®

 スーパー堤防上には、河川敷地占用許可準則の特例を活用して、民間事業者が複合施設内のレストランと連続した「かわてらす®」を設置し、水辺で憩いながら、飲食を楽しめる空間が創出されています。
スーパー堤防上に設置されたかわてらす®
 

防災船着場

 緊急輸送道路や鉄道駅に近接した両国地区における、災害時の物資輸送や移動経路ネットワークの拠点として、隅田川と支川を含めた多様な輸送ルートに対応する小型船舶が利用しやすい防災船着場を増設しました。一方、平常時には一般の船舶が利用できるように防災船着場を開放し、浅草やお台場へ向かう定期便・各種イベント便が就航する等、舟運の拠点としてにぎわいを創出しています。
  • 新たに整備した防災船着場
  • 平常時の舟運の様子

水辺のにぎわい

 両国リバーセンターの整備により、スーパー堤防や隅田川テラスを活用した水辺のマルシェや、乗船体験等の地域のイベントが開かれる等、水辺のにぎわいが生まれています。 
地域のイベント開催により水辺空間のにぎわいを形成

お問い合わせ

東京都建設局河川部計画課 河川利用促進担当
電話:03-5320-5439