自転車レーンの整備効果について
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旧玉川水道道路における自転車レーンの整備効果について
東京都は、特例都道431号角筈和泉町線(旧玉川水道道路)の渋谷区幡ヶ谷の幡ヶ谷不動尊入口交差点から幡ヶ谷二丁目交差点までの約1.2km区間で、警視庁と連携して都内では初めて自転車レーンの整備を行うとともに、効果の検証を行いました。
その結果がまとまりましたので、お知らせします。
1.自転車レーンの整備概要
(1)整備内容
- 自転車専用通行帯(自転車レーン)の交通規制を実施し、道路標識と道路標示を設置
- 幅員1.5mの自転車レーンを強調するため、街きょを除いた約1m部分を青色系に着色
- 歩道の「普通自転車歩道通行可」の規制は、高齢者や子供などの利用実態を考慮し継続
(2)整備区間
- 渋谷区 幡ヶ谷不動尊入口交差点~幡ヶ谷二丁目交差点間 約1.2km(整備延長 約2.4km)
(3)供用日
- 平成20年3月31日から供用開始
2.アンケート調査及び交通量調査
(1)住民アンケート調査
- 対象 : 旧玉川水道道路周辺にお住まいの方
- 調査項目 : 自転車レーンの利用実態、利用空間に対する印象、安全性・快適性について、今後の整備についての意向
- 配布方法 : ポスティングによる配布及び郵送回収
- 配布枚数 : 1000戸に3枚ずつ配布、回収数100枚
- 実施期間 : 平成20年7月14日から7月31日まで
(2)事業者アンケート調査
- 対象 : 旧玉川水道道路を自動車で利用されている方
- 調査項目 : 車線の幅に対する印象、安全性について、今後の整備についての意向
- 配布方法 : 訪問による配布及び郵送回収
- 配布枚数 : 180枚配布、回収数140枚
- 実施期間 : 平成20年7月14日から8月15日まで
(3)交通量調査
調査日: | 事前調査 平成19年6月8日(金)、平成19年6月9日(土) 事後調査 平成20年7月10日(木)、平成20年7月12日(土) |
実施箇所: | 渋谷区幡ヶ谷 社会教育館前交差点 |
3.結果概要
- 自転車レーンの整備により、歩行者、自転車、自動車の通行帯が明確になり、歩行者の約8割、自転車レーン利用者の7割の人が、安全性・快適性が改善されたと感じている。
- 歩道が混雑する朝の時間帯において、自転車レーンの利用が多く、特に有効に機能している。
- 今回、自転車レーンを整備し た旧玉川水道道路は、総幅員15mの道路であり、車線幅、自転車レーンの幅を狭いと感じている意見も多いが、沿道住民の8割近くの人、自動車を使用する事 業者でも約6割の人が、今後も自転車レーンの整備を続けることについて肯定的に考えている。
- 違法駐車車両の排除や自転車走行マナーの遵守など、今後解決すべき課題が明確になった。
4.今後の取組
駐停車している車両が自転車の走行を阻害しているなどの課題もあるが、旧玉川水道道路で整備した自転車レーンの有効性が一定程度確認されたことを踏まえ、今後は、自転車レーンも含め多様な手法を用いて、引き続き安全で快適な自転車走行空間の整備を積極的に推進していく。
検証結果 [193KB]※ CSV形式のデータは、オープンデータとして以下のリンクからダウンロードすることができます。
(東京都オープンデータカタログサイト)
お問い合わせ
道路管理部 安全施設課 自転車・景観担当
03-5320-5277
記事ID:017-001-20240710-001492