道路の整備事業

 東京における道路は、基本的な都市施設として、都市機能の上からも、都民の日常生活の面からも重要な役割を担っていますが、その体系的整備は未だ建設途上の段階にあります。とりわけ、多摩地域においては、区部に比べて道路整備が総体的に立ち遅れている状況にあります。
道路整備にあたっては、多摩南北幹線道路等を重点的に進めるとともに、段差の解消など誰もが使いやすく安全で快適な道づくりに積極的に取り組んでいます。

I. 道路・橋梁の整備

1. 道路整備事業

 道路法に基づいて、主に地域の幹線道路で幅員の狭い既存道路の渋滞解消等を目的に、主要地方道大田調布線(第11号)狛江通りなど3路線で事業を行っています。

(1)主要地方道大田調布線(第11号)狛江通り
 本路線は、都市計画幅員(W=16m)で整備を進めており、現在、狛江市中和泉五丁目より調布市国領町八丁目までの延長約1,070mで用地取得及び道路改修工事等を実施しています。

【主要地方道大田調布線(第11号)狛江通り】

  • 中和泉
  • 国領(2期)

(2)一般都道東大泉田無線(第233号)
 本路線の西東京市中町一丁目から泉町三丁目までの延長約1,000mでは、西東京市役所保谷庁舎から南西方向約750mが平成18年度までに完成し、残る延長約250mの用地取得及び道路改修工事を進めています。 

2. 街路整備事業

 都市計画法に基づいて、多摩地域における主要幹線道路(東京八王子線、調布保谷線、府中清瀬線等)や地域の街づくりに重要な道路の整備を進めています。
 特に、整備の遅れている南北方向の道路である調布保谷線等、都市の骨格を形成する幹線道路については、地域の都市相互の連携を強化するとともに、道路ネットワークの形成に向けて事業の重点化を図っており、その整備において、住民との協議会や懇談会を設置し、快適で環境にやさしい道づくりに努めています。

(1)調布保谷線
 調布保谷線は3区間で事業を実施しております。調布・三鷹区間の調布3・2・6では、平成21年3月29日に中央自動車道から東八道路付近までの約2kmを、4車線で交通開放しました。総幅員36mのうち車道は16mで、両側に幅員10mの環境施設帯が整備されています。環境施設帯には、植栽帯や自転車歩行者道、沿道利用のための道路(副道)が整備されています。

調布保谷線(調布・三鷹区間)調布3・2・6号の概要  [3,184KB]PDF(別ウインドウで開く)

【調布3・2・6(調布・三鷹区間)調布市深大寺北町七丁目地内】

  • 調布3・2・6(調布・三鷹区間)画像1
  • 調布3・2・6(調布・三鷹区間)画像2

 三鷹・武蔵野区間の三鷹3・2・6武蔵野3・3・6では、一部暫定区間となっていた東八道路から新道北通りまでの約2キロメートルの区間を令和元年9月6日(金)に、4車線で交通開放しました。 
 

【三鷹3・2・6、武蔵野3・3・6玉川上水架橋部】

  • 施工前
  • 施行後(現在)

(2)府中清瀬線 
 府中清瀬線のうち、唯一の未開通区間である府中3・4・7(清水が丘)では、府中市清水が丘二丁目(しみず下通り)から同市若松町一丁目(旧甲州街道)までの延長550m区間において、幅員22mの都市計画道路整備を進めています。この区間には二つのトンネルを整備し、平成24年度には本線の交通開放を行いました。現在は、側道部の整備を進めております。

【府中3・4・7(清水が丘)府中市清水が丘~同市若松町】

  • 府中3・4・7 清水が丘画像1
    しみず下通り付近
  • 府中3・4・7 清水が丘画像2
    京王線交差部付近
(3)府中東小金井線(小金井3・4・11号線及び府中3・4・16号線) 
 小金井都市計画道路3・4・11号線及び府中都市計画道路3・4・16号線からなる府中東小金井線は、甲州街道を起点として五日市街道に至る延長約5㎞の都市計画道路で、広域避難場所へのアクセス向上や生活道路への通過交通の抑制による地域の安全性向上などに資する重要な路線です。本路線は順次整備を行ってきており、現在はJR中央線北側から北大通りの間の区間において、街路築造工事を行っています。
 また、本路線の中で唯一、未着手となっている東八道路から連雀通りの間の区間については、道路計画について、目的や整備効果を広く知っていただくため、小金井市とともに周知活動を積極的に行っております。 

小金井3・4・11号線及び府中3・4・16号線の未着手区間の詳細はこちらから
 
  • 整備済み区間
  • 事業中区間

3. 橋梁の整備(多摩川中流部橋梁)

 多摩川中流部の地域は、昭和55年当時多摩ニュータウンなど市街化の発展に加え、上下流部に比べ橋の間隔が2倍近い4キロメートルと長いため、交通渋滞が慢性化していました。
 このため、橋梁の新設、架け替え、拡幅を合わせ7橋の整備を進め、平成15年度末までに橋の間隔は平均2.2キロメートルとなり交通容量が倍増しました。
 当事務所では、このうち4橋を担当し、既に府中四谷橋、多摩水道橋、是政橋が完了しています。現在、関戸橋架け替え工事を進めています。

関戸橋架け替え事業の詳細はこちらから
 

【関戸橋架け替え事業】

  • 関戸橋全景(令和2年6月撮影)
      関戸橋全景(令和2年6月撮影)
  • 旧橋脚基礎部撤去状況
     旧橋脚基礎部撤去状況

4. 交通安全施設の整備

 交通事故の防止や歩行者の安全対策として、歩道の整備、交差点の改良、道路標識や道路照明の設置などを行っています。とりわけ、交差点の改良については、渋滞の早期解消に向け「すいすいプラン100事業」を平成6年度より実施し、「第2次交差点すいすいプラン」の最終年度である平成26年度までに対象44箇所のうち14箇所が完成しました。平成27年3月には、新たに「第3次交差点すいすいプラン」が策定され、平成27年度よりこのプランにより引き続き整備を実施しています。

「第3次交差点すいすいプラン」について

【すいすい狐久保交差点「吉祥寺通り 三鷹市狐久保交差点」】

  • 施工前 片側一車線
  • 施工後 右折車線の新設・歩道の拡幅

II. 西東京市東伏見地区・水と緑ネットワーク推進

 当事務所と西部公園緑地事務所が協力して、西東京市東伏見地区で環境施設帯のある調布保谷線(道路事業)、東伏見稲荷特別緑地保全地区を取り囲む東伏見公園(公園事業)、崖線の自然林を残しながら改修をする石神井川(河川事業)の3つの都市計画事業を近接・重複して実施しています。
 このたび、この地区の「水と緑のネットワーク」を推進するため、3事業が連携して人々が集い、賑わいのある地区にしていくことを目標に、基本コンセプトとして『東伏見の杜と一体となった、水と緑に親しめ歩きたくなる空間づくり』を掲げ、事業の推進を図ることにしました。
 整備にあたっては、周辺地区から歩行者や自転車利用者などのアクセス機能の向上、既存の水と緑を生かした景観・緑地の保全と創出、震災や洪水時における防災機能の向上、などを基本的な考えとして工事を行う予定です。

パンフレット「東伏見の杜と一体となった、水と緑に親しめ歩きたくなる空間づくり」  [1,145KB]PDF(別ウインドウで開く)