大和町交差点大気浄化実験施設
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[概要]
大和町交差点は、国道17号、環状7号線、首都高速5号線が立体に交差した3層構造の交差点で、1日の自動車交通量が非常に多いことから、沿道環境が厳しい地域となっていました。
このため、道路を管理する国土交通省、東京都、首都高速道路株式会社が共同で、環状7号線、中山道陸橋の下部空間を活用した大気浄化実験施設を整備し、窒素酸化物(NOx)や浮遊粒子状物質(SPM)の除去能力、長期の耐久性、維持管理を含めたコスト等の検証のため、フィールド実験を実施しています。
浮遊粒子状物質(SPM)とは?
浮遊粒子状物質(SPM)は、大気中に浮遊する粉じんのうち、10マイクロメートル(100分の1ミリ)以下の粒子状物質のことで、ボイラーや自動車などから排出されます。
窒素酸化物(NOx)とは?
窒素酸化物(NOx)は、ものを燃やすときに発生する窒素と酸素の化合物で、工場、自動車、家庭などのさまざまなところから排出されます。
[土壌式大気浄化のしくみ]
この施設は、自動車排気ガスを含んだ空気を吸気口から吸い込み、微量のオゾンを加えたのち土壌層に通し、窒素酸化物(NOx)、浮遊粒子状物質(SPM)などの大気汚染物質を土壌粒子に吸着させます。それらの物質は、土壌に生息するさまざまな微生物によって分解、浄化され、きれいになった空気を大気中に放出します。
記事ID:017-001-20240710-002848