道路の維持補修
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最近は、通行車両の数及び重量が増加し、道路の損耗が著しく、かつ、その形態も複雑になってきており、道路の維持管理をより困難にしています。
このような状況下にあって、当所では道路面の維持補修はもとより、道路付属物である防護柵、街路灯及び地下横断歩道・立体交差箇所の排水場等の施設の保全に努めるとともに、道路環境整備のための緑化についても対策を進めています。
第二建設事務所管内の舗装構成はこちら
・路線別舗装構成図(舗装厚) [465KB]
・路線別舗装構成図(舗装種別) [2,972KB]
・舗装構造図 [428KB]
主な事業
道路維持事業
道路維持は緊急かつ局部的な損傷に対応するもので、道路や街路灯、カーブミラー、ガードレール、道路標識等の維持修繕を行い、道路機能を良好に保つことを目的にしています。
このため、都道の巡回点検を定期的に実施し、道路の破損等の早期発見に努めるとともに、早急な対応を年間を通じてを行っています。
道路附属施設の補修事業
当事務所管内の一部地域では、東京23区内でも数少ない分流地域(生活排水と雨水を別々の方法で処理する地域)があるため、道路に降った雨水を排水するための道路用排水管路も維持管理しております。
この道路用排水管路も高齢化が進んでいるため、損傷が進行する前に補修工事を行っております。
23区内の分流・合流地域(リンク)
道路通報システムの試行について(MCR市民投稿アプリ)
詳しい説明やアプリのインストール・投稿方法については こちら をご覧ください。
災害対応
地震時
また、震度6弱以上の地震発生時には、緊急輸送道路において49社の協力会社が自動的に緊急点検及び道路障害物の除去(啓開)作業を行うこととし、早期に交通機能を確保するための体制を整えています。
積雪時
アイユー電気株式会社 | 城北興業株式会社 |
アヅマ建設株式会社 | スバル興業株式会社 |
池上建設株式会社 | 世紀東急工業株式会社 |
株式会社市石工務店 | 東京サニテイション株式会社 |
株式会社伊藤組 | 東光園緑化株式会社 |
株式会社オーシャン | 東照工業株式会社 |
株式会社神奈川クリーン 東京支店 | 豊田土建株式会社 |
株式会社ケイミックス | 仲村電業株式会社 |
株式会社京葉興業 | 日本ハイウエイサービス株式会社 |
株式会社湘南電設 | 日本パブリックサービス株式会社 |
株式会社第一造園 | 日本道路株式会社 城南営業所 |
株式会社東海運輸 | 根岸造園株式会社 |
株式会社トーハイクリーン | 野沢電機工業株式会社 |
株式会社平成フロント | 双葉建設株式会社 |
管清工業株式会社 | 堀光電気株式会社 |
重田建設企業株式会社 | 前田道路株式会社 |
シティロード株式会社 | ムサシ興発株式会社 |
協力会社の皆様におかれましては、緊急時や荒天時の備えとして、日頃より体制・資機材の確保に ご協力いただきましてありがとうございます。 |
路面補修事業
路面の劣化は、車両走行時の騒音や振動を発生させる原因になります。そのため、道路や沿道の定期的な調査に基づき、補修箇所を特定し、計画的に路面補修工事を実施しています。
継続的な補修工事により、道路を利用する方々が安全で快適に利用できる環境を提供しています。
道路の高機能化
道路の騒音対策
【低騒音舗装】
すきまの多い材料を舗装表面に使用し、走行車両のタイヤと路面で圧縮された空気により発生する音や、エンジン音などを空隙に吸収する舗装です。通常の舗装と比べ 路面の騒音を7デシベル程度抑制します。
【二層式低騒音舗装】
特に路面騒音を抑える必要がある「優先的対策道路(環七、環八など)」区間には、二層式低騒音舗装を実施し、更なる路面騒音の抑制を図っています。
二層式低騒音舗装は、上層部に、小粒ですきまの多い材料を使用した二層構造の舗装で、通常の舗装と比べ路面の騒音を10デシベル程度抑制します。
道路の暑さ対策
【遮熱性舗装】
夏の暑さ対策(ヒートアイランド対策含む)の一つとして、都心部などのセンター・コア・エリアを中心とした重点エリアで、路面補修工事にあわせて、遮熱性舗装の整備を進めています。
路面温度を上昇させる原因である太陽光を反射する遮熱材を路面の表面に塗布することで、舗装が温まりにくくなり、路面温度の上昇を最大で8℃程度抑制します。
「道路の暑さ対策」の詳細はこちらをご覧ください。
施工事例
【低騒音舗装】
【二層式低騒音舗装】
【遮熱性舗装】
施設維持事業
トンネル、アンダーパス排水場、台貫所、地下横断歩道等の道路施設には、その機能を維持するために、照明・換気ファン・消防設備・排水ポンプ・道路冠水表示板・受配電盤・非常用発電機等の設備機器が設置されています。これらの設備機器を正常な状態で運用するために、保守・整備の委託及び工事を行っています。
道路緑化事業
道路の緑には、人にうるおいや安らぎを与えるほか、都市環境の改善、美しい都市景観の創出、安全で円滑な交通への寄与、災害時の火災などから都民を守る防災機能など、様々な役割があります。
歩道植樹帯の新設、街路樹の植栽及び中央分離帯、交通島などの道路緑地の整備を行い、維持管理しています。
また、地域の住民の皆さまや学校、PTA、企業などと東京都が協力し、歩道の清掃や植栽帯の雑草取りなどの美化活動や、植樹帯への花苗植付などの緑化活動を行うことによって、道路利用のモラル向上と潤いのある道路空間の創出を目指していく「東京ふれあいロード・プログラム」という制度があります。
主な街路樹の種類
表参道(渋谷区神宮前)
代表的な落葉樹で、独特の逆さほうき状をした美しい樹形で、古くから並木や屋敷林としてよく用いられて来ました。
四谷角筈線(渋谷区千駄ヶ谷)
「東京の木」
中国が原産で、高さ30mになる落葉樹で、一属一種のイチョウは生きた化石といわれています。
明治通り(渋谷区広尾)
「東京の花」
日本のサクラは園芸品種を含めると数百種になるといわれています。その中で街路樹としては、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、サトザクラなどが一般的に用いられています。
街路樹剪定
高木を良好かつ安全に維持管理していくため、協力業者と連携して剪定を定期的に行っています。
高木の樹種ごとの特性などを考慮して、夏期、秋期、冬期と剪定時期を計画して行っています。
緑地保護管理
中低木等を良好かつ安全に維持管理していくため、協力業者と連携して剪定を定期的に行っています。
また、歩道等に設置されている花壇では、花植えや潅水などを定期的に行っています。
植樹帯等清掃
植樹帯内のゴミ拾い等の清掃を定期的に行っています。
また、沿道住民の皆様には、落ち葉等のご理解、ご協力をいただきながら清掃、美化に努めています。
街路樹診断
樹木医による街路樹診断を行い、現状や今後の生育に問題がないか健全の把握に努めています。
外観による診断(打診等)で腐朽が疑わしい樹木は、専用機器を使用して更に精密な診断を行います。
日頃より良好かつ安全な維持管理に努めており、また、強風等による緊急時にも迅速に対応できるよう体制を備えています。 沿道住民の皆様にはご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。 |
橋梁の維持管理
東京都建設局が管理する橋梁の多くは、高度経済成長期に整備されています。今後、建設から50年以上経過する橋梁が急速に増加し、一斉に更新時期を迎えることが想定されます。
このことから、平成21年3月に「橋梁の管理に関する中長期計画」を策定し、損傷や劣化が進行する前に対策を行う予防保全型管理への転換を進めてきました。しかし、管理する橋梁の高齢化は今後も進展することや、定期点検の結果、補修が必要な橋梁が多く、今後の維持管理・更新費の増加が懸念されています。
このため、これまでの取組や新たに知見を取り込み、「橋梁の予防保全計画」を策定し、予防保全型管理をより一層推進していきます。
橋梁の長寿命化事業
架替えに多額の費用と周辺への多大な影響が予測される長大橋、鉄道や道路を跨ぐ橋梁、主要な幹線道路の橋梁等について、最新の技術や材料により、補修や補強を行うことで、より安全で耐久性に優れた橋梁に改良し、安全・安心を確保する事業です。これにより、対策後100年以上の延命化を目指します。
橋梁の定期点検に基づく補修事業
電線類地中化事業
上空の電線類を地下空間に地下空間に収容して無電柱化を図るため、歩道の地下に電線共同溝を整備しています。
電線共同溝は、災害に強いまちづくり、バリアフリーの歩行空間形成、美しい景観の創造に大きく寄与するもので、都心を中心としたセンター・コア・エリア内、緊急輸送道路、利用者の多い主要駅周辺等で優先的に整備を進めています。
当初では現在、新設・拡幅する道路のほかに、中原街道、目黒通り、山手通り、環七通りなどの既存の道路においても整備を進めています。
「東京の無電柱化」の詳細はこちらをご覧ください。
自転車通行空間整備事業
第二建設事務所では、「東京都自転車通行空間整備推進計画」(令和3年5月)に基づき、誰もが安全で安心して移動できる自転車通行空間を確保するために、国や区市町村、交通管理者等と連携し、自転車通行空間の整備を進めています。
「東京都の自転車通行空間整備」の詳細はこちらをご覧ください。
予防保全型管理の推進
既存の橋梁やトンネルは、高度経済成長期に集中して建設されたため、高齢化が進みつつあります。そこで第二建設事務所では、劣化や損傷が進行する前に補修・補強等を行う予防保全型管理の推進に取り組んでいます。