板橋相生陸橋大気浄化施設

[概要]
 板橋相生陸橋は環状第8号線(板橋区相生町)が補助第201号線と立体交差するために設けられた橋梁で、平成18年5月に開通しました。この交差点では地上部に首都高速5号線があり、道路が3層構造となります。このため、交差点部での環境負荷を軽減するために、陸橋部をシェルターで覆い、大気浄化施設を整備しました。
 自動車の排ガスを含むシェルター内の空気は、ダクトを介して設備内に引き込まれ、浮遊粒子状物質(SPM)および窒素酸化物(NOx)を除去・低減し、大気中に放出されます。

位置図

浮遊粒子状物質(SPM)とは?

 浮遊粒子状物質(SPM)は、大気中に浮遊する粉じんのうち、10マイクロメートル(100分の1ミリ)以下の粒子状物質のことで、ボイラーや自動車などから排出されます。

窒素酸化物(NOx)とは?

 窒素酸化物(NOx)は、ものを燃やす時に発生する窒素と酸素の化合物で、工場、自動車、家庭などのさまざまなところから排出されます。

<側面図>
<平面図>
  • <側面>
  • <全景>

【各装置概要】

機器名称 機器目的
吸気ダクト シェルターから大気浄化施設への通風管
(シェルター側面に内廻り、外廻りに各1箇所に設置)
電気集じん機 SPMを除去する装置
酸化装置 NOをNO2に酸化する装置
加湿装置 NO2を効率的に除去するために空気の相対温度を50%以上に保持する装置
脱硝装置 NO2を吸着除去する装置
吸気ファン シェルター内の空気を大気浄化施設まで吸引する装置
消音装置 各装置の発生音を遮断する装置
制御盤 NOx除去装置の操作盤など
補機 電気集じん機の洗浄用タンク、ポンプ、及び脱硝装置のNO2分解用タンク、ポンプなど
<機械設備の配置>
<浄化の流れ>
  • <シェルター内吸気口>
  • <吸気ファン>
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