河川の整備

河川事業 市民・地域と連携 河川の維持管理
案内図:北多摩北部建設事務所管内 残堀川・野川・石神井川・黒目川・落合川・柳瀬川・空堀川・奈良橋川

河川事業

管理河川

  • 多摩川水系  残堀川・野川
  • 荒川水系  石神井川・黒目川・落合川・柳瀬川・空堀川・奈良橋川  合計8河川

河川の整備

 当所が管理する河川では、中小河川整備事業として1時間50ミリの降雨に対処するため護岸の整備を進めており、令和4年度末現在の整備計画延長に対する整備率は約83%です。
 未改修護岸は昭和40年代以前に構築されたものが多く老朽化が進んでおり、洪水を流下させる能力が不足しています。また、近年の市街化の進展に伴う田畑や緑地の減少などにより、雨水が地中に浸透しにくくなり、雨が降ると短時間に雨水が下水道管などを通して河川に流れ込み、水害が発生しやすい状況になっています。
 このような状況を改善するため、用地の取得や工事施工上の課題を解決しながら河川の改修促進に努めているところです。また、河川環境の整備と保全を図るため流域連絡会を設置するなど、市民や地元市と連携し、豊かな自然を保全し、創出することをめざして多自然川づくりを進めています。

主な河川の概要

残堀川

 残堀川は、西多摩郡瑞穂町の狭山池を源とし、武蔵村山市、昭島市、立川市を流れ、多摩川に合流する延長10.7km(管内延長)の一級河川です。
 かつては多摩川扇状地の勾配に沿って府中方面へ流下していましたが、江戸時代に玉川上水の助水として利用されたり、明治時代には玉川上水から分離されたり、その後も人為的な流路の変更が行われ現在の形になりました。
 (写真:馬場坂下橋上流)

写真(残堀川)
黒目川

 黒目川は、小平霊園付近に源を発し、東久留米市内を東流して埼玉県境付近において落合川を合わせ、その後埼玉県内を流下して、朝霞市で新河岸川に合流する延長4.3km(管内延長)の一級河川です。
1時間あたり50mmの雨に対応するため、黒目橋調節池の整備を進め、平成28年度末から取水を開始し、平成30年度に完成しました。
 調節池上部は東久留米市スポーツセンターとして整備され、河川沿いは多くの植物が植えられるなど地域の人々に親しまれています。
(写真:黒目橋上流)

写真(黒目川)
落合川

 落合川は東久留米市八幡町付近から東流し、埼玉県境付近で黒目川に合流する延長3.4kmの一級河川です。
 流域には日量1万㎥の南沢湧水群等があり、湧水が豊富な河川です。また、都内では珍しくなったホトケドジョウやナガエミクリなどの動植物が生息しています。川原も多くの植物で覆われ、カモなど鳥類の繁殖場所にもなっています。
(写真:地蔵橋上流)

写真(落合川)
空堀川

 空堀川は、武蔵村山市に源を発し東大和市、東村山市を流れ清瀬市で柳瀬川に合流する延長15.0kmの一級河川です。
 下流部では沿川に雑木林が点在し、4月頃には薄紫色をした可憐なカタクリを見ることができます。また、東村山市内の浄水橋下流の「からぼり広場」は、旧 河川敷を利用して緩傾斜護岸が整備されており、水辺に親しめるようになっています。
(写真:高木橋下流)

写真(空堀川)
柳瀬川

 柳瀬川は、狭山丘陵の山口貯水池(狭山湖)に源を発し、東村山市、所沢市、清瀬市を経て、志木市内にて新河岸川に合流する延長約8.2km(管内延長)の一級河川です。
 1時間あたり50mmの雨に対応するため、護岸整備を実施しています。また、柳瀬川には、多くのアユやオイカワなどの魚が見られます。休日になると市内外から多くの人が訪れ、川遊び、デイキャンプなどを楽しんでいます。
 柳瀬川・空堀川新合流点の整備は平成28年8月に完了しました。
(写真:清瀬橋下流)

写真(柳瀬川)

水防

 管内河川では、空堀川や柳瀬川などに未整備の箇所が残っており、集中豪雨や台風時に氾濫による水害の恐れがあります。
 このため、年度当初に所内の水防態勢を整備するとともに、水防管理団体(管内10市)や警察、消防、自衛隊などの水防関係機関を対象に、北多摩北部地域水防連絡会を開催し、水防上注意を要する箇所の確認や情報伝達経路の周知を図っています。
 また、緊急時の排水活動に対応するため、管内の市や消防と連携した排水ポンプ車訓練を行い、操作の更なる習熟を図るとともに、初動対応の迅速化に努めています。

  • 北多摩北部地域水防連絡会
  • 北多摩北部建設事務所・ポンプ車操作訓練

市民・地域と連携

市民との協働

 当所では、NPO法人、市民団体等と協働して河川清掃、川まつり等の活動に取り組んでいます。

  • 「空堀川クリーンアップ(東大和市)」
  • 「空堀川クリーンアップ(東村山市)」
  • 「空堀川川まつり」
  • 「自然大好き金山調節池」
  • 「わくわく清掃活動」
  • 「清瀬・環境川まつり」

柳瀬川・空堀川流域連絡会

 流域連絡会は、流域の住民や市民団体、地元市、河川管理者などが河川に関する情報や意見交換を行い、協働し連携を図りながら地域に親しまれる川づくりを進めることを目的としています。
 平成11年に発足した流域連絡会では、数量確保、河道内樹木の管理等、様々な話題について意見交換を重ねていき、令和5年9月から第10期として活動を行っています。
(写真:連絡会の様子)
柳瀬川・空堀川流域連絡会HP

写真(柳瀬川・空堀川流域連絡会)

河川の維持管理

 河川の護岸、調節池、転落防止柵、河川管理用通路などに生じた損傷箇所の補修や河川敷地の除草、河道清掃を適宜実施しています。住民からの河川に関する要望や苦情への対応、河川敷に関わる不法占用及び不法投棄の処理などを行っています。
 さらに、河川の水質異常事故に対して、関係部署と協力して迅速に対応しています。

お問い合わせ

東京都北多摩北部建設事務所 工事第二課 工務担当
〒190-0023
東京都立川市柴崎町二丁目15番19号
電話 042-540-9521

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