伊豆大島における土砂災害対策

 伊豆大島では、平成25年10月15日から16日にかけて接近した台風26号に伴う大雨により、島内各地で土砂災害が発生しました。特に、元町地区上流の大金沢を中心とした渓流で発生した土石流は、人家や集落に甚大な被害をもたらしました。
 これを受け、東京都では有識者を交えた「伊豆大島土砂災害対策検討委員会」を設置し、今後の砂防事業における施設整備等について検討を行いました。
 
 ・台風26号による降雨情報
 ・大金沢被害状況
 ・大金沢におけるハード対策
 

台風26号による降雨情報

元町地区では、1時間雨量122.5mm、24時間雨量では824.0mmを記録し、いずれも大島町観測史上1位の値を更新しました。
伊豆大島における降雨量の推移(平成25年10月15日~16日)

大金沢被害状況

大金沢において、既設砂防施設が効果を発揮し大量の土砂や流木を捕捉したものの、流木を含んだ土石流が流域界を乗り越えて流下し、人家や集落に甚大な被害をもたらしました。
大金沢被害状況
  • 本川堆積工の土砂・流木捕捉状況
  • 大金沢下流被害状況

大金沢におけるハード対策

 大金沢におけるハード対策は、実施時期を応急対策、短期対策、中長期対策の3つに区分し、段階的に対策を実施しています。
 (平成25年度に応急対策として災害関連緊急砂防事業※1、平成26年度から平成28年度に かけて短期対策として特定緊急砂防事業※2を実施し、平成29年度からは中長期対策として火山砂防事業を実施)
 ※1,※2 災害が発生した際に、緊急的に行う砂防事業のこと
・短期対策では左支川の斜面対策工と導流堤が完成
・中長期対策では砂防堰堤等を新設
・併せて流路工の改修を実施
 
ハード対策スケジュール
ハード対策実施事例
  • 斜面対策(ロックボルト工)
  • 斜面対策(鉄線柵工)
  • 中流導流堤
  • 流路工

お問い合わせ

河川部計画課計画調査担当
03-5320-5412

降雨時に役立つ情報

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