道路の維持補修

 道路・橋梁の日常的な維持・補修を実施し、利用者の安全性と利便性の向上に取り組むとともに、道路構造の改良、透水性舗装の普及拡大、歩道のバリアフリー化、遮熱性舗装の実施など、今日的な時代の要請に応える中で、快適な都市環境の確保に努めています。

道路維持事業

 都道は、常に良好な状態を保つために日常的な維持、修繕を行う必要があります。
 そのため、道路巡回パトロールを行い、道路施設の劣化・破損箇所などの早期発見に努め、応急的な補修を行うなど状況により適切に対処しています。
 道路施設の維持管理は、破損路面の小規模修繕から、雨水マス・側溝・管渠等排水施設の浚渫・清掃、街路灯・ガードパイプ・道路標識・区画線等の交通安全施設の保守修繕、路面清掃、除草、除雪、融雪剤散布の作業など多種にわたっています。
 また、幹線道路にある、立体交差部(アンダーパス)の排水場施設や、共同溝、地下トンネル、地下歩道等の施設には、機能を維持するための「排水ポンプ設備」「換気ファン設備」「トンネル等照明設備」「空調換気設備」「非常通報及び警備設備」「受配電制御設備」及び「自家用電気工作物(高圧受電設備)」等が備えられており、これらの維持管理も行っています。
 このほか、自動車交通事故によりガードレール、街路灯、街路樹等の道路施設が損傷を受けた場合は、直ちに現地調査のうえ応急措置をするとともに、原因者側と協議し、原形復旧の方法等について指導し、道路の維持管理に努めています。

【管理区】北、荒川、文京、台東、足立   
【お問い合わせ先】補修課道路維持担当 03-3882-1158

道路補修事業

 道路の補修は、路面を常に良好な状熊に保つことにより、沿道環境の保全をはじめ、交通の安全や車両の快適な走行を保つことを目的としています。近年、物流の変化に伴って増加してきた大型車両や超重量車両の通行による騒音対策とヒートアイランド対策が課題となっています。

路面の補修

【低騒音舗装の推進】

 舗装の破損状況、程度に応じた工法を選択し補修を行うことにより、きめ細かく路面の平坦性を確保し、振動騒音の低減を図っています。また、特に交通騒音が夜間環境基準を超える地域については、低騒音舗装を実施するなどして、道路交通騒音の低減に努めています。

【遮熱性舗装の推進】

 道路におけるヒートアイランド対策として環境対策型の遮熱性舗装をセンター・コア・エリアを中心とした重点エリアにおいて、平成21年度から文京区管内で実施しており、新たに平成24年度から台東区・荒川区管内でも事業を進めていきます。
※遮熱性舗装:太陽光に含まれる赤外線を反射する特殊な材料を路面に塗布した舗装で、赤外線の吸収による蓄熱を防ぎ、路面温度の上昇を抑制する。

歩道の舗装

 歩道の舗装は、近年、より多様な機能が求められており、例えば、総合治水対策の一環として、雨水を地下に浸透させ下水道施設の負担軽減、街路樹等植物の育成環境の向上を図ること等を目的とした透水性舗装、沿道の環境や景観に配慮したカラー舗装等を補修時期に合せて実施しています。
 また「東京都福祉のまちづくり条例」に基づき「やさしいまち東京」を実現するために、補修時期に合せて歩行帯となる歩道と車道の段差を改善するなど積極的に実施しています。

施設の整備

 施設健全度調査に基づき、道路排水場、地下道などの改修を行うほか、地下道や立体交差部における環境向上を目的としたしゃ音壁の設置や修景を実施しています。

【お問い合わせ先】補修課補修担当 03-3882-4391

橋梁維持事業

 橋梁の経年による損傷(老朽化)及び通行する車両の増加と重量化による耐荷力の低下等に対して、その機能と安全を確保するため、日常的に維持、修繕を行っています。
 その内容は、伸縮装置、高欄・床版等の軽微な損傷箇所の修繕、沓座・橋台・橋脚の補修、鋼橋の塗替塗装、橋面の舗装補修及び排水管の浚渫、橋梁構造の維持管理です。

【お問い合わせ先】補修課橋りょう維持担当 03-3882-1159

橋梁補修事業

耐震対策

 平成7年度から開始した耐震補強計画に基づき、緊急交通路のうち一次交通規制路線及び二次交通規制路線に架かる24橋を優先的に整備し、平成22年度までに完了しました。
 また、第三次緊急輸送道路などに架かる5橋の耐震補強工事は、平成27年度までに全ての対策が完了しています。

耐荷対策

 道路構造令の一部改正に伴い、設計自動車荷重20tから25tに変更され、これに対応すべき橋梁が選定されました。当事務所管内には、重要物流路線(25t対応)の耐荷対策橋梁は、5橋(新神谷橋・鹿浜橋・新荒川大橋・西新井陸橋・江北橋)あり、平成22年度に全ての対策が完了しています。

橋梁の長寿命化

 これまで、物理的な寿命、機能的な寿命によって管理する橋梁を順次架替えてきました。
 しかし、架替え費用や交通渋滞による社会的損失が大きいことから、最新の技術により延命化を図っています。
 当事務所管内では、震災復興橋梁である吾妻橋や高度経済成長期に架設された神谷陸橋など28橋の長寿命化を実施する予定です。
 平成29年度は、9橋(堀切橋、江北橋、吾妻橋、西新井陸橋、音無橋、五兵衛新橋、両大師橋、扇大橋、熊野前陸橋)の長寿命化工事を実施する予定です。 

横断歩道橋撤去

 東京都が管理している横断歩道橋の大部分は、昭和40年代に整備され、これまで交通安全に大きく貢献してきましたが、なかにはほとんど利用されなくなった歩道橋も存在しています。
 こうしたことから、[1]利用者が著しく少ない[2]通学路に指定されていない[3]近傍に横断歩道が設置されているという条件を満たす歩道橋で、交通管理者、区、町会などとの合意が得られた場合に撤去を行っています。平成28年度に、八千代歩道橋の撤去工事を行いました。

【お問い合わせ先】補修課橋りょう維持担当 03-3882-1159

道路緑化事業

道路緑化の推進

 環境保全、交通の安全確保、都市景観や防災機能の向上を図るため、既存の植生の保全や新たな植栽により、その地域に適した道路緑化を推進しています。

街路樹の防災機能強化

 都では、平成25年度より、災害に強い都市づくりを目指し、街路樹の機能強化を進めています。
 六建管内では、防災上重要な環状七号線(環七通り)を含めた7路線の大径木(幹回り90㎝以上)を対象として、平成25年度より環七通り、目白通り及び新目白通りにて街路樹防災診断を実施し、震災時の通行を妨げないように、倒木の恐れがある街路樹の更新を進めています。

街路樹、緑地帯の維持管理

 美観に優れ、緑陰効果のある豊かな緑や花を継続的に確保し、道路を潤いのある安全で快適な空間とするため、街路樹の保護・育成、欠樹の補植、夏期及び冬期せん定、歩道・中央分離帯等の緑地の害虫防除や除草・清掃、花壇の花の植付けを実施しています。

【お問い合わせ先】補修課街路樹担当 03-3882-4392

交通安全施設事業

 近年、交通事故の死者数は減少しているものの、発生件数や負傷者数が増加しており、こうした交通事故の状況に対処するため、都は、「第10次東京都交通安全計画(H28~32の5ヶ年)」を策定し交通安全施設等の整備を進めています。
 また、国民の2人に1人が自動車運転免許証を保有し、様々な人が自動車を運転するようになった昨今、より分かりやすい親切な道路案内標識が求められています。このため、目的地まで的確に誘導し、利用者の安全性、利便性の向上を図る道路案内標識の系統的な整備を「東京道しるべ計画」に基づき実施しています。
 「東京都無電柱化推進計画(平成26年度12月)」により、平成31年度までにセンター・コア・エリア内における計画幅員で完成した都道の無電柱化の完了を目指しています。また、都市防災機能強化の取組として、防災上重要な位置づけにある環七通りは、平成36年度までに完成を目指しています。(無電柱化事業の詳細はこちら)
 また、都心部において自転車の利用空間をネットワークとして整備し、自転車の利用を促進するために自転車走行空間の整備を行っています。浅草通りでは、シンボルロード事業と合わせて行っています。

  • 自転車走行空間整備工事(施工前)
  • 自転車走行空間整備工事(施工後)

【お問い合わせ先】補修課補修担当 03-3882-4391

都道に関する通報・要望への対応

 都民の皆様からの通報・要望に迅速に対応するために、下記のような窓口を設けています。

  • 平日の昼間
  • 夜間及び休日
    • 都道管理連絡室(電話 03-3343-4061)
ページトップへ戻る