井の頭池だよりR3 5月

2021年5月31日(月) 井の頭池の水鳥 今年の繁殖状況は?


春から夏は野鳥の繁殖期です。毎月行っている水鳥モニタリング調査でも、水鳥の子育ての様子が観察されています。
 
カイツブリは、今シーズンは7つがいが井の頭池に生息しています。繁殖の進み具合はつがいによってさまざまです。5月末現在、多くのつがいは1回目の子育てが終盤を迎えています。この段階になると、ヒナは独り立ちの時期が近づき、親鳥からの給餌に頼らずに自分で潜水して魚などを捕るようになります。
 
成長したヒナ(奥)。大きさは親鳥(手前)並み。

お茶の水池の浅場に営巣したカイツブリは、親子で七井橋付近までやって来ることがあり、来園者の注目を浴びていました。
ボート池中流部のつがいは、貸しボートが頻繁に行き交う中で巣が壊れてしまいました。巣を造り直してからはボート接近防止の囲いが設置されましたが、強風で巣が壊れてしまいました。
 
つる植物に造った巣。風に揺られて壊れてしまいました。

繁殖期の今は、池畔のそこかしこでカイツブリの親子連れを見ることができ、それを観察する来園者の姿もあります。こうした状況が見られるようになったのはつい数年前、かいぼりの取組によってカイツブリが増加してきてからのことです。
カイツブリは東京都全体では水辺環境の悪化によって減少しており、東京都レッドリスト(北多摩)で絶滅危惧II類に選定されています。こうした中、井の頭池におけるカイツブリ増加は好ましいことです。
 
大勢の来園者に見守られているカイツブリ

井の頭池のカイツブリを紹介した5分程度の動画を製作しました。ページ中ほどに、「カイツブリ 食べ物編」「カイツブリ 営巣編」があります。
動画はこちら(外部サイトにリンクします)
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/inokashiraike2020.html
 

もう1種、繁殖が注目される水鳥はバンです。以前は渡りの時期に短期間滞在するのみでしたが、ここ2年間は、複数の個体が越冬するようになりました。
 
草の中を歩くバン

今年は4月以降にも2羽が滞在しており、草の茂みに巣を造りましたが、その後の繁殖状況は不明です。
バンはガマなどの植物が茂った浅い水辺環境を好みます。ここ数年、井の頭池でバンの個体数や滞在期間が増えているのは、かいぼりの際に整備された浅場が良好な環境になってきたからかもしれません。今後のバンの動向が気になります。
 

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建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192