井の頭池だよりR2 7月

2020年7月22日(水) ストップ!池への泥水流入対策 


今年の梅雨は雨がたくさん降りました。降水量が多いと地下水位が上がり、湧水も増えるため井の頭池にとっては喜ばしいことです。
しかし、雨水とともに土砂や落ち葉が流入すると、池水が茶色く濁ったり、堆積物が増えてしまったりといった問題も起こります。

 
大変!池に泥水が流れ込んでいます (2018年9月撮影)

そこで井の頭池では池への泥水の流入対策として、「しがら柵」や「空堀」を設置しています。
 
「しがら柵」は、木の杭に枝を編み込んで作る柵で、落ち葉や泥をせき止めて雨水だけを下方に流すことができます。材料に使用している枝は、園内の剪定作業で発生したものです。
枝を細かく編み込むことでしっかりとした柵を作ることができますが、風雨にさらされて次第に崩れてきてしまうため、定期的な点検・補修が欠かせません。

 
補修前 枝が抜け落ちてスカスカです
補修後 きっちりと編み込み直しました これで、落ち葉も泥もばっちりストップ!

「空堀」は池畔に掘られた浸透性の溝です。泥水はこの溝に流れ込むと、水だけが地中へと浸透し、泥はそこに堆積する仕組みとなっています。

 
空堀に泥水が誘導されるように掘っていきます

空堀は、落ち葉や泥が堆積すると本来の機能を果たさなくなってしまいます。そのため、定期的に溜まった泥を掘り出すなどのメンテナンスが必要となります。
 
「しがら柵」と「空堀」は、かいぼり隊などのボランティアや都職員が池の周りに整備しています。雨の日に井の頭公園を訪れた際には、これらの機能にも注目してください。

 

2020年7月9日(木) トンボがたくさん!夏の井の頭池


今年も井の頭池をたくさんのトンボが飛び交う季節になりました。
井の頭公園では2017年からトンボのモニタリングを行っており、2018年のかいぼり以降、トンボの種類と個体数の増加が確認されています。今年もモニタリングが始まりましたので、調査結果を速報でお知らせします。
 
図 月別・年別のトンボ確認数の推移(2017年~2020年)

図は、月ごとにトンボの確認個体数をまとめたものです。
2019年の調査結果では、前年同月と比べ確認数が大幅に増加していました(2019年6月2019年10月の池だより参照)。
今年は5月の調査開始からすでに個体数が増えており、昨年もっとも確認数が多かった8月を上回っています。
 
特に個体数が増加しているのはクロイトトンボとムスジイトトンボの2種類です。ムスジイトトンボは、2019年5月に井の頭池で初めて確認されました。
 
ムスジイトトンボ 水面まで伸びたツツイトモの上でよく見られます
クロイトトンボ 水中のツツイトモに卵を産み付けています
 
イトトンボの仲間は、水面近くにある水草などに産卵します。昨年から水草のツツイトモが増加し、イトトンボの仲間が産卵する様子がよく見られるようになりました。そこで孵化し越冬したたくさんのヤゴが今年羽化する時期を迎え、多数の個体が確認されるようになったと思われます。
 
ほかにも、コシアキトンボやコフキトンボが前年より多く確認されています。コシアキトンボは、腹部の白く空いたような斑紋が目印です。体に白い粉を帯びるコフキトンボは池畔のガマや枝などによく止まっています。
 
コシアキトンボ
コフキトンボ 右は「オビトンボ型」と呼ばれる体色のメス 翅に帯状の模様が見られます
 
季節が変わると、出現するトンボの種類も変わっていきます。どんなトンボが見られるか、ぜひご注目ください。
 

お問い合わせ

建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192