井の頭池だよりR2 5月

2020年5月28日(木) 浅場に芽生える湿生植物


井の頭池では、自然再生の取り組みの一つとして、浅場の整備を行っています。
井の頭池は、ほぼ全周がコンクリートの垂直護岸で囲まれているため、岸辺の付近は水深が深くなっています。そのため、ガマなどの抽水植物は定着し辛く、水中と陸上を行き来するカメやカエルにとっても利用しにくい環境でした。
そこで、かいぼりで水を抜いた期間に浅場の造成を行いました。もともとの護岸はそのまま残し、護岸の前面に土留め柵を造って池底の泥を充填しました。
 
イベントでの浅場整備の様子

また、七井橋の上流側にある葦島も、地面の掘り下げや植物の刈り取りなど、明るくするための手入れを行いました。
 
このようにして整備された浅場には、様々な種類の湿生植物が生育を始めます。
 
ミコシガヤ
ジョウロウスゲ

葦島やお茶の水池上流の浅場に生育するジョウロウスゲは、東京都レッドリストで絶滅危惧II類に選定されています。他の場所から持ってきて植え付けたのではなく、自然に分布を広げ、以前には見られなかった場所からも芽生えています。5、6月が見頃です。
 
お茶の水池や弁天池の浅場では、ガマ類が背丈を伸ばしています。
 
ガマの群落 埋土種子から自然に芽生えました

湿地環境を維持していくため、繁茂した植物を刈り取るなどの作業を定期的に行っていきます。
 
浅場の手入れの様子

2020年5月16日(土) 水鳥たちの繁殖状況


※現在、井の頭恩賜公園では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、公園利用の自粛をお願いしているところです。こちらのホームページで園内の自然の様子をご紹介します。
 
井の頭池では、カイツブリやカワウなどの水鳥のヒナが誕生しています。
 
お茶の水池上流で営巣したカイツブリは、4月末に2羽のヒナが孵りました。親鳥から餌をもらいながら、一緒に池を泳ぎ回っています。
 
抱卵中のカイツブリ(2020年4月12日撮影)
エビ類をヒナに与える親鳥(同5月14日撮影)

ヒナへの給餌内容は、モツゴなどの小魚やエビ類、ヤゴなど。かいぼり後に在来の水生生物が回復し、カイツブリが毎年繁殖するようになりました。
 
カイツブリは5月中旬現在、7つがいが繁殖しています。中には園路のすぐそばで抱卵している巣があります。至近距離から見続けていると、カイツブリが警戒して営巣を放棄してしまう可能性があるので、一部の園路に規制帯を設置しています。近くをお通りの際は遠くから見守っていただきますようお願いいたします。
 
巣への接近規制中 ご協力よろしくお願いします

井の頭池で初めて営巣したカワウは、4月末にヒナが誕生しました。
高木の枝に巣があるのでヒナの姿はなかなか見えませんが、鳴き声が聞こえてきます。
 
3羽のヒナが孵りました(2020年5月14日撮影)


カワウは潜水して魚を捕る鳥です。食べるのに手頃なサイズのギンブナやナマズが豊富にいることが、繁殖につながっているのかもしれません。


 

お問い合わせ

建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192