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井の頭池だより28 11月

2016年11月23日(水)祝日

かいぼり隊研修会の開催~モニタリング調査の速報~

井の頭かいぼり隊の研修会を行いました。今回は、今年度行っている水草や水鳥、水生生物、水質などのモニタリング調査の途中経過について、調査受託者等から報告がありました。この中から、今回は水鳥調査とトンボ調査の結果をご紹介します。
熱心に報告を聴くかいぼり隊
月2回行われている水鳥モニタリング調査では、これまでに13種の水鳥が確認されました。特に潜水するカモ類やオオバン、カイツブリの数が多く、イノカシラフラスコモや魚などを食べる姿が観察されました。
8月まで週3回のペースで行われた水鳥の繁殖状況調査では、カイツブリ、バン、カルガモの3種の営巣あるいはヒナが観察されました。特に魚食性のカイツブリは5つがいで20羽以上のヒナが孵りました。
かいぼり27の後に水草が再生し、在来の小魚も増えたために、それらを食べる水鳥の個体数や繁殖数が増えたのでしょう。
イノカシラフラスコモを採食するオオバン
ナマズの当年魚を捕食するカイツブリ幼鳥
一方で、井の頭池の自然再生を進める上での課題も見えてきました。
水鳥の中でも潜水しないカモ類やサギ類、バンなどはあまり多くは確認されませんでした。
また、カイツブリは一般的に抽水植物群落の中に浮き巣を作りますが、井の頭池ではほとんどが倒れた木の枝に引っかけるように巣が造られており、ときにはアオミドロの中に営巣している事例も見られました。
こうした結果から、井の頭池は採食場所や営巣場所に適した浅場や湿地帯、抽水植物群落などが不足している可能性が指摘されました。
園路に出て来たバン幼鳥
倒れた枝に巣を造ったカイツブリ
トンボ成虫の調査結果からも同様の可能性が示唆されました。
月1回のトンボ成虫調査では、合計22種が確認され、特にヨシが茂っている場所や水面にかかるように下草や低木が茂っている場所では、たくさんの種類が見られました。
しかし、池畔でトンボの生息に適した環境は少なく、場所によっては植生が貧弱で、ほとんどトンボが見られなかった地点も見られました。
繁殖行動も見られたモノサシトンボ
昨年のかいぼりの際に、お茶の水池に2箇所浅場を造成しましたが、そうした多様な環境を増やしていくことで、井の頭池の自然再生がさらに進むと期待されます。
座学ながら、かいぼり隊や井の頭池で活動を行う市民団体と都職員など40名以上が集まり、活発な質疑応答や意見交換が行われました。井の頭池の現状と今後の展望が見えた研修会でした。
 

2016年11月16日(水)

フローター初挑戦!東京都の新人職員が防除活動に参加しました。

東京都の新人職員研修のため、6名の若者が井の頭池へやってきました。
井の頭池の自然再生事業や、市民協働について深く知ってもらうため、井の頭かいぼり隊と一緒にアメリカザリガニ防除活動を行いました。生きものや自然と関わりのない部署にいるため、胴長靴をはくのも一苦労。かいぼり隊が丁寧に優しく指導していました。
池に入る前にKY(危険予知)活動で作業に伴う危険事項と安全対策を確認し・・・
いざ!池へ!!
今回はお茶の水池と弁天池のワナをフローターに乗って見回りました。もちろん、新人職員の皆さんはフローター初体験です。
かいぼり隊がスイスイと乗り回しているので簡単そうに見えますが・・・実は初めて乗る人には意外と難しいんです!初めは思うように乗りこなせず、ワナに近づくことすらできなかった新人職員たち。あまりにも違う方向に行ってしまうので、最初はかいぼり隊員に牽引される人もいました。
次第に緊張も解けたのか、かいぼり隊に質問をしたり、和気あいあいと作業を進めていました。
かいぼり隊員(右)の解説を真剣に聞く新人職員さんたち(左)
後半は慣れてきて、動きもスムーズに
池の中の生きものや水中の様子を目の当たりにしたことで、かいぼり後に回復した井の頭池の状況を実感してもらえました。
また、市民ボランティアさんとのふれ合いを通じ得られたものが、今後の業務にプラスに働くことでしょう。
 
新人職員の皆さん、かいぼり隊の皆さん、お疲れ様でした!
弁財天と紅葉を背景に、はいポーズ!

お問い合わせ

建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192