特定事業(葛西臨海水族園(仮称)整備等事業)の選定について
掲載日:令和3年12月9日更新
葛西臨海水族園(仮称)整備等事業(以下「本事業」という。)について、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(平成11年7月30日法律第117号)第7条の規定により、特定事業として選定することとしましたので、お知らせします。
1 事業内容等
(1)事業内容
葛西臨海水族園の園地内に新たな水族園を整備し、長期に渡って適切な管理を行うことにより、「海と接する機会を創出し、海と人とのつながりを通して海への理解を深める水族園」を実現します。
(2)事業期間
事業契約締結日の翌日(令和4年度中)から令和30年3月31日までとします。
2 東京都が直接実施する場合とPFI事業として実施する場合とを比較した評価
本事業をPFI事業として実施することで、以下のようなメリットがあります。
(1)定量的評価(財政負担額の評価)
設計、建設及び維持管理業務等の一括化により、民間事業者の創意工夫が発揮され、一定割合の効率性が実現できるほか、ライフサイクルコストを考慮した設計が可能となるなど、従来の分離分割発注方式よりもコスト縮減を図ることが可能となります。
従来の分離分割発注方式に比べてPFI事業として実施する場合の財政負担の縮減割合を示すVFM(Value For Money)*1は、3.0%程度となります。
(2)定性的評価(サービス水準等の評価)
本事業をPFI事業として実施することで、以下の定性的な効果が期待できます。
ア 民間活力の導入と指定管理者との連携によるサービスの質・魅力の向上
イ 施設整備業務、開業準備業務、維持管理業務の一括発注による事業の効率化
ウ 財政支出の平準化
エ リスク分担の明確化による事業の安定運営
3 総合評価
上記2(1)及び(2)のとおり、本事業をPFI事業として実施することにより、事業全体を通じて事業者の資金、創意工夫及びノウハウを一括して活用することが可能となり、この結果、財政負担の縮減及びサービス水準の向上を期待できます。したがって、本事業をPFI事業として実施することとします。
資料
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*1 VFM(Value For Money):PFI事業における最も重要な概念の一つで、支払い(Money)に対して最も価値の高いサービス(Value)を供給するという考え方のこと。従来の方式と比べてPFIの方が総事業費をどれだけ削減できるかを示す割合。
記事ID:017-001-20240710-002713