井の頭池だよりR7 9月
- 更新日
2025年9月9日(火) アメリカザリガニ防除作業を体験!
毎年4月から10月まで、井の頭池ではアメリカザリガニ防除を行っています。2025年は池に計240基のワナを仕掛け、井の頭かいぼり隊が週1回ワナを確認しています。在来種は池に戻し、外来種は駆除します。
フローターで移動してワナ(遮光カゴ)を回収
池岸からワナ(ザリガニBOX)を回収
ワクワクドキドキの体験です
[提供:井の頭かいぼり隊]
イベントでは、井の頭池のかいぼりで生きものや水辺がどう変化したかなどを解説し、実際に池からワナを引き揚げてとれたての生きものを観察します。
[提供:井の頭かいぼり隊]
大きなナマズにびっくり!
[提供:井の頭かいぼり隊]
井の頭池では2017年までに行った3回のかいぼりにより、肉食性のオオクチバスやブルーギルを根絶しました。一方でアメリカザリガニは、別の場所に移動したり、池干し中は泥の中に潜んだり等するため、かいぼりだけでは対処しきれません。そのため、かいぼり以降、地道に防除活動を進めています。[提供:井の頭かいぼり隊]
アメリカザリガニは、2023年6月に条件付特定外来生物に指定されました。魚やエビ、水生昆虫などを捕食するほか、水中に生えている水草を切ってしまい、生きものの隠れ場所を失わせ、水質を悪化させてしまうなど、生態系への影響が大きい外来種です。飼育は可能ですが、輸入・販売や野外へ放すことなどが禁止されています。
より捕獲効率のよいワナを導入するなど、試行錯誤しながら続けてきた防除活動や環境要因によってか、2024年はアメリカザリガニの生息密度が急減しました(図1)。
2025年もその状態が続いています。不具合のあるワナを適宜交換・補修するなどして、ワナに入ったアメリカザリガニに逃げられないようがんばっています。
図1.ワナごとの年別CPUE推移
CPUE(Catch Per Unit Effort、1ワナ当たりの捕獲量=捕獲数÷総ワナ数)
ぜひイベントに参加して、井の頭池の生きものの現状を感じてみませんか。散策では見えない水中の生きものたちを間近に観察できるほか、水辺再生の取組に関する解説などをお楽しみいただけます。CPUE(Catch Per Unit Effort、1ワナ当たりの捕獲量=捕獲数÷総ワナ数)
参加希望の方は、園内ポスターのQRコードや当サイト内のお知らせから、申込フォームでお申込みください。
お問い合わせ
建設局西部公園緑地事務所工事課 0422-47-0364
記事ID:017-001-20251007-011279