井の頭池だよりR4 6月

2022年6月14日(火) 2022年 水鳥繁殖速報


井の頭池では水鳥たちの繁殖シーズン真っ最中です。
 
カイツブリはなんと、これまでで最多の10つがいの滞在を確認しています。6月初旬時点では4つがいでヒナが見られ、2回目の繁殖を始めたつがいもいます。
 
たくさん食べてすくすく成長!

カイツブリは一般的に、ヒメガマなどの抽水植物の茂みに浮巣を造ります。茂みの中の巣は、強風や波によって形が崩れることがなく、植物が邪魔になってカラスに襲われにくいのが特長です。
 
ヒメガマの茂みに造られた巣

井の頭池は岸付近の水深が1.5メートルくらいあり、浅いところを好む抽水植物の生育場所が多くありません。そのため井の頭池には、水面に垂れ下がっている傾斜木の枝先や、ロープ柵などの構造物を支えにして巣を造るカイツブリが多くいます。こうした代替環境に造られた巣は、強風で枝が揺れたり、波を受けたりして壊れてしまうことがあります。カイツブリのつがい数に見合った営巣環境が整うよう、浅場の整備などの水辺の保全作業をさらに進めていきたいところです。
 
枝先に造られた巣 井の頭池ではこのタイプの巣がよく見られますが、本来の営巣環境ではありません
 
カイツブリの繁殖シーズンは夏頃まで続きます。観察の際は、巣に近付きすぎて親鳥を警戒させないよう、距離を保って見守ってください。
 
また、今シーズンはカワウが3つがい、巣を造りました。昨年までと同じく、七井橋のたもとにあるポンドサイプレスの樹上です。このうち2つがいで、ヒナの誕生が確認されました。来園者の頭上に巣があるため、糞の落下を防ぐ覆いを設置しています。
 
真ん中の親鳥の左側に見える小さな頭がヒナです!

そのほか、5月から9月には、井の頭かいぼり隊がトンボ類の調査も行っています。今シーズンはムスジイトトンボが非常に多く出現しており、5月下旬に実施した調査では、この種だけで2000頭以上を数えました。体は小さく細いですが、空色の縞が美しいトンボです。水草などに止まったときが観察のチャンス。じっくりと探してみてください。
 
空色が鮮やかなムスジイトトンボ


 

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