井の頭池だよりR3 6月

2021年6月30日(水) 今期もスタート、コカナダモ駆除


井の頭池ではかいぼりによって池の透明度が改善されるなどした結果、絶滅危惧種のイノカシラフラスコモやツツイトモが再生しました。こうした貴重な水草の生育を脅かしているのが、外来水草のコカナダモ(小カナダ藻)です。2018年までは稀に見つかる程度でしたが、2019年に池の数地点で群生が確認され、2020年には分布が池全体に拡大しました。
 
水中に繁茂したコカナダモ
拡大してみた様子

コカナダモは池や湖のほか、水路や河川などの流水環境にも生育します。日本に定着しているのは雄株のみで種子をつくらず、切れ藻から再生します。旺盛に繁殖して在来水草の生育場所を覆ってしまうことから、国では対策の必要性が高い「重点対策外来種」に選定しており、各地で抜き取りや刈り取りによる駆除が行われています。水路や池を干し上げて草体を枯らすのも有効です。
 
井の頭池では2019年から、井の頭かいぼり隊のボランティアと都職員の協働でコカナダモの蔓延を抑えるための駆除作業を行っています。今年は4月に緊急事態宣言が発出されてボランティア活動が休止されていましたが、6月後半の活動再開と同時にコカナダモ駆除もスタートしました。

 
まずは駆除作業の道具づくり

コカナダモは、抜き取りと切れ藻のすくい取りによって駆除しています。井の頭池は水深が約1.5メートルあり、コカナダモの根元に手が届きません。そこで2メートルほどの竿に小さな熊手を取り付け、根元から絡め取る方法で駆除しています。
 
竿を操っての駆除作業

絡め取ったコカナダモは、タライに入れて陸へ運びます。作業に慣れてくると、コカナダモで山盛りになったタライでもじょうずに運ぶようになります。
 
水上運搬はバランスが大事!
作業1回分のコカナダモ。陸に揚げて水気を切ります。

コカナダモ駆除作業は、アメリカザリガニのワナ回収作業の後に短時間で行っています。在来水草が生育する環境を保つため、ザリガニの後にもう一汗かく気概で取り組んでいます。
 

お問い合わせ

建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192