印刷する

井の頭池だよりR3 10月

2021年10月29日(金) コカナダモの切れ藻回収作業


新型コロナウイルス感染防止のため、今年は7月から井の頭かいぼり隊の活動を休止しました。緊急事態宣言の解除にともない、10月から活動を再開しています。
かいぼり隊にとって、池に入ってのアメリカザリガニ防除作業はずいぶん久しぶり。ワナの開け閉め、魚やエビの種類の区別など、少しずつ勘を取り戻しながら活動しています。
 
二人一組でワナの中身をよく確認!

かいぼり隊員が活動休止期間中に気がかりだったのが、池で増加しているコカナダモです。コカナダモは池や湖、水路、河川などの淡水域に定着している外来水草で、主に夏以降、水面や水中に浮遊した切れ藻から増殖します。
井の頭池では2018年まではきわめて少量が見つかる程度でしたが、2019年に池の数地点でまとまった量の生育を確認しました。2020年には池の広範囲に分布が拡大し、今年は生育密度がさらに高くなっています。在来水草のイノカシラフラスコモやツツイトモの生育を脅かすので、かいぼり隊と都職員による駆除作業を行っています。
 
外来水草のコカナダモ

コカナダモの駆除作業では、当初は根元から抜き取っていました。しかしコカナダモの生育範囲が広がって駆除作業が追いつかなくなっていることから、今秋からはこれ以上の拡散を防ぐねらいで、浮いている「切れ藻」の回収に的を絞っています。
 
コカナダモの切れ藻回収の様子を紹介します。
 
写真はコカナダモが水面を覆っている様子ですが、水面に見えるほとんどが切れ藻です。これを、長さ10メートルほどの網で囲い、岸に曳き寄せるという作戦です。
 
水面を覆うコカナダモの切れ藻

切れ藻を囲むように網を広げ、岸からゆっくりとロープをたぐり寄せます。
 
陸からロープで網を曳きます

水上担当の人は、網が水面に浮いたり、水中の落枝や杭に引っかからないよう対処しながら、網を小さく絞っていきます。
 
網が浮き上がらないように竿で押さえ込みます

岸に寄せたコカナダモを陸に上げます。
 
水を含んで重いコカナダモ。小分けにしないと持ち上がりません

網から抜け出した切れ藻は、目の細かいカゴなどで回収します。
 
水切れのよい金網が便利!

単純作業のようですが、大きな網をさばくことは意外と難しく、チームプレーが重要です。初めのうちは、網がめくれ上がってコカナダモがすり抜けてしまうこともありましたが、何回か繰り返すうちに上手に連携できるようになり、コカナダモの回収量が増えていきました。
 
コカナダモ駆除作業は、アメリカザリガニ防除後の時間を利用して週に1時間ほど行っています。1回の実施範囲は広くはありませんが、回数を重ねて駆除範囲を広げています。在来水草が生育する環境を保つため、コカナダモの切れ藻が収束する晩秋まで実施する予定です。
 

お問い合わせ

建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192