井の頭池だよりR6 7月

2024年7月25日(木)「チョコッとかいぼり隊-アメリカザリガニ防除編-」開催中


井の頭池では、2017年度までに3回行われたかいぼりによって肉食性外来魚のオオクチバスやブルーギル、コイなどを取り除きました。その後は、かいぼりではなかなか捕獲できないアメリカザリガニの防除に取り組んでいます。

アメリカザリガニは水草を切断したり水生昆虫を捕食するなど水辺の生態系に大きな被害をもたらすことから、2023年6月に条件付特定外来生物に指定されました。捕獲や飼育することはできますが、野外に放したり販売することなどは禁止されています。

井の頭池の自然再生に取り組む市民参加イベントの一環として、井の頭かいぼり隊と一緒にアメリカザリガニの防除活動に取り組む「チョコッとかいぼり隊-アメリカザリガニ防除編-」を実施中です。
2024年度は5月から月に1~2回、申込制で行っています。毎回満員御礼となる盛況ぶりで、多くの参加者と一緒に井の頭池の保全活動に取り組んでいます。
活動目的を説明する様子
活動目的をお話ししてから 班ごとにワナを引き上げに出発! [画像:井の頭かいぼり隊]

かいぼり隊と一緒に池畔からワナを引き上げ、タライに獲物を入れます。何が捕れたのか、参加者一同、興味津々です。
コンテナ型のワナの写真
コンテナ型のワナ ミニペットボトルの浮きが目印
生きものが日陰に隠れる性質を利用したワナの写真
遮光カゴ 生きものが日陰に隠れる性質を利用したワナ 黄色い浮きが目印

捕れた生きものを記録・観察して、外来種は回収し在来種は池に戻します。識別して記録するのも参加者が行います。姿が似ている魚やエビを見分けて数える作業を、かいぼり隊に教わりながら行っています。
ワナを引き上げる参加者の様子
ワナを引き上げる参加者

普段は見られない水中の生きものに、こんなものもいるのか!と驚きの声が聞こえてきました。数が多いのはテナガエビ、続いてアメリカザリガニ。スジエビやウキゴリ、ニホンスッポン、モクズガニなども捕れました。
大きなナマズにびっくりする参加者の様子
大きなナマズにびっくり! [画像:井の頭かいぼり隊]

参加者は、ワナの回収という貴重な体験を通じて、井の頭池のかいぼり後の変化や保全の取り組みについて学んでいます。熱心な質問が多く、井の頭池の自然再生への関心も高いようです。
10月まで実施予定ですので、園内ポスターや当サイトのお知らせをチェックして、ぜひご参加ください。

 

お問い合わせ

建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0364
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