井の頭池だよりR8 1月

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2026年1月24日(土) 湿地の保全作業イベントを実施しました


水生植物が繁茂していたかつての池の風景を再現する目的で整備された葦島は、長い間十分な手入れができませんでした。外来種のシュロやトウネズミモチが密生し、ヤブのような暗い環境になってしまっていました。2018年に行われた3回目のかいぼりをきっかけに、当初の目的である湿生植物が群生する環境を目指して葦島の再整備が行われました。
 

再整備中の葦島(2018年1月)
 
地盤に池底の土を充填したところ、カンエンガヤツリやジョウロウスゲなど様々な湿生植物が芽生え、今ではヤブだったことは思い出せないほどのステキな湿地になっています。

ジョウロウスゲ
(絶滅危惧IB類、東京都北多摩) 

その後も、背の高いガマ類やフトイなどを刈って背の低い湿生植物の生育場所を確保したり、水深が深い場所へ土を入れて調整するなど、井の頭かいぼり隊によって様々な管理が行われています。
この湿地再生の取組を「チョコッとかいぼり隊〜湿地再生編〜」という市民参加イベントとして、1月に今年度1回目を実施しました。
新品のマイ胴長靴を持参した高校生や、どうしても来てみたかったと静岡県からいらした方など、この日を楽しみにしていた18名の参加者と一緒に作業をしました。取組の解説を熱心に聞き、公園内で湿地の保全や再生が行われていることに感心する方や、市民参加で取組が行われていることを高く評価してくださる方もいました。
作業では、葦島内の水深が深い場所へ土を入れて、ヒタヒタの水深になるように調整しました。土は園内作業で発生したものを利用しています。土を入れた重たいソリは、木の板や竹をレールのように敷いて滑らせることで、あっという間に園路から島の目的地へ運ばれました。
 

ソリをリレーして土を運搬
スイスイ滑るので、子どもも楽しく参加できます
[画像:井の頭かいぼり隊]


こうしてできた土が露出した湿地には、昨年タシギがやってきました。土に長いくちばしをグサグサと差し入れてミミズなどの餌を探したり、じっと休んでいる様子が見られました。

タシギ
(絶滅危惧II類、東京都北多摩)
[画像:井の頭かいぼり隊]

また、カモ類やサギ類が餌を探しにやって来ることも多く、ちょっとした観察ポイントにもなっています。
春になれば、水生植物や湿生植物が芽生えることでしょう。園路からよく見えますので、ぜひ観察してみてください。 

湿地のイメージ
湿生植物のサジオモダカなどが芽生えます
(2023年5月)
 

葦島の湿地整備イベントは2月14日(土)も実施します。湿地が拡がりまたタシギが来てくれるでしょうか。
チョコッとかいぼり隊イベントの日程は、当ホームページや池畔のポスターでご確認ください。ご参加お待ちしています!

 

 

お問い合わせ

建設局西部公園緑地事務所工事課 0422-47-0364
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