井の頭池だよりR7 12月

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2025年12月18日(木) 冬の井の頭池を彩る水鳥たち


秋から冬の井の頭池には、カモなどが越冬のために飛来します。カモのオスはカラフルで、冬の井の頭池を彩ります。
ユーラシア大陸北部や極東ロシアでの繁殖を終え南下したカモたちは、8月下旬頃から東京周辺で見られるようになります。10月頃までは、井の頭池でひと休みした後、他の場所へ移動していきます。11月頃からは井の頭池やその周辺で冬を越す個体がやってきます。
越冬するカモの種類や個体数は、中継地や越冬地の気象条件、環境、沈水植物の有無といった食物条件などによってその年ごとに変わります。越冬地では周辺の水辺と行き来しているため、井の頭池に毎日同じ個体がいるわけでもありません。一期一会の出会いを楽しみに、冬のカモウォッチングをしてみましょう。
 
オシドリ
(2025年10月)
 

2025年10月中旬にはオシドリ1羽が確認されました。数週間滞在していましたが、その後いなくなりました。オシドリのオスは鮮やかな羽が大変美しく、見るとラッキーな気持ちになります。オシドリは2024年冬に続いての確認でした。

2017年度までに3回行ったかいぼりを経て、井の頭池にはツツイトモなどの沈水植物が生育するようになりました。かいぼりから数年後には、外来水草のコカナダモ(重点対策外来種)が繁茂するようになりました。コカナダモは切れ藻によって増殖し、強い繁殖力をもちます。たちまち在来水草を圧倒し、井の頭池を覆い尽くしました。
2023年には植物プランクトンの増殖などによりコカナダモが激減しましたが、2025年はまた勢力を盛り返しています。かいぼり後に復活したツツイトモやイノカシラフラスコモなどが再び失われることのないよう、対策を進めています。

一方で、植物食性の水鳥にとっては外来水草も在来水草も食べものであることに変わりはなく、水草が多い年は植物食性のカモ類が長期間かつ数多く滞在する傾向があるようです。コカナダモが大繁茂した2021年度は、2022年1月下旬に300羽ものカモ類が確認されました。2025年は晩夏までコカナダモが繁茂していましたがその後衰退しました。この冬のカモ類の個体数は、少なめカモしれません。

ヒドリガモ
(2024年10月) 

ヒドリガモは植物食性のカモで、井の頭池ではツツイトモが繁茂した2019年から確認されています。コカナダモが大繁茂した2021年には100羽を超える群れが集まりました。湿地に上陸して草を食べていることもあります。2025年は10月から少数が短期間ずつ確認されています。

ヨシガモ
(2022年3月)


ヨシガモもヒドリガモと同じ植物食性のカモで、井の頭池では2019年に初確認されました。金属光沢のある緑色に輝く頭部の羽が特徴的な、カルガモより一回り小さいカモです。2025年は12月初旬に短期間確認されました。
 

マガモ
(2025年6月)
 

池畔にある水深の浅い湿地はカモやサギの採食場所となっています。来園者が少ない時間帯は園路の近くまでやってきて、一心に草を食む様子が見られます。保全作業のあとに新鮮な泥が見えているときは、植物の種子や根を求めてカモたちがやってきます。泥についた足跡も楽しめますので、そーっとのぞいてみましょう。

カモウォッチングのおともに、水鳥リーフレットをご活用ください。池畔のリーフレットケースや井の頭恩賜公園案内所で配布中です。また、井の頭かいぼり隊による月1回のガイドツアー「井の頭池ちょこっとウォッチング」でも、カモウォッチングを楽しめます。池畔のポスターや公園公式サイトで開催日時をチェックして、ぜひご参加ください。  

 

 

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建設局西部公園緑地事務所工事課 0422-47-0364
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