井の頭池だよりR5 11月
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2023年11月27日(月) 井の頭池で秋冬に見られる鳥たち
2017年までに3回のかいぼりをおこなった井の頭池では沈水性の水草が生育するようになり、2021年度、2022年度は植物食の水鳥が数多く越冬していました。冬に見られる多くのカモ類は極東ロシアなどで繁殖し、越冬するために南下して日本へやってきます。
今年も冬鳥として渡ってきた水鳥が見られる季節になりました。
マガモ オスは青首とも呼ばれ、緑光沢に輝く頭部が目立ちます
キンクロハジロ 雑食で、潜水して貝類や植物、木の実などを食べます
ホシハジロ こちらも潜水性のカモです
カルガモは、通年見ることができるものの冬になると個体数が増加します。樹上から落ちてくる木の実に群がったり、湿地で植物を食べたりしています。2羽で頷き合うように首を動かし、オスとメスが求愛している様子も見ることができます。
植物食のヒドリガモやコガモもやってきて、湿地などで採食する様子を観察できます。
この春はじめて井の頭池で繁殖したオオバンはさらに越冬個体がやってきて、池のあちこちで甲高い「ケッ」という鳴き声が聞こえます。植物食で、潜水して水中の水草も食べます。
オオバン ヒメガマなどをちぎって食べているのをよく見かけます
そして、秋から春にかけては、カワウの繁殖期にあたります。2020年春に初繁殖が確認されて以降、毎年七井橋のたもとのラクウショウで子育てをしています。
この秋、既に4つがいが造巣や抱卵を始めました。昨シーズンは計10羽が巣立ちましたが、今シーズンはどうなるでしょうか。
通路の頭上に営巣木があるため、フンよけの覆いが設置されています。カワウの落とし物に注意しながら、温かく見守っていただけますようお願いします。
カワウの営巣木(2023年11月)
鳥たちは近隣の水辺を行き来しているため、見られる種類や個体数は日によってかわります。今日はどんな鳥が見られるのか、双眼鏡片手にお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。池畔では秋冬に見られる水鳥のリーフレットを配布しています。観察のお伴にご活用ください。
秋冬の水鳥リーフレット(画像をクリックすると開きます)
お問い合わせ
建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192