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勝鬨橋長寿命化工事(中央径間床版取替)(仮称)に伴う技術協力業務の契約について

更新日

 昭和15年に竣工した勝鬨橋は、中央区築地と勝どきを結ぶ隅田川に架かり、国内唯一の二葉式跳開橋として街の発展を見守ってきました。跳開橋という希少な構造を持ち、当時の最先端技術を結集して建設されたこの橋は、平成19年に国の重要文化財に指定され、歴史的・技術的価値の高い橋梁です。

現在も晴海通りの一部として、日々多くの人々や車両が行き交う都市の大動脈として活躍しており、「重要文化財でありながら現役で活躍する橋」として、特別な存在感を放っています。

これまで長年にわたり、風雨や交通負荷に耐えてきた勝鬨橋を、健全な状態で未来へ引き継ぐため、現在、塗装工事をはじめとする長寿命化事業を進めています。

中央径間(跳開部)の床版取替を実施するにあたり、発注者・設計者・施工者が早期から連携し、文化財としての貴重な部材を保護するための対策や、新技術・新材料を用いた施工方法などを提案し合う「ECI方式」を採用しました。工事期間の短縮と地域・利用者への影響を最小限に抑えるとともに、歴史的価値を損なわない対策を検討していきます。

勝鬨橋は、過去の技術と現在の都市機能を融合させた象徴的な橋梁です。この橋を、貴重な土木遺産として、さらに良質な社会資本ストックとして次世代に継承するため、引き続き長寿命化事業を着実に進めていきます。

ECI方式(Early Contractor Involvement方式とは、設計段階から工事の優先交渉権者(施工予定者)を関与させる契約方式です。

この方式を導入する際には、発注者と工事の優先交渉権者(施工予定者)との間で「技術協力業務契約」を締結し、設計段階における技術的助言や提案を正式に業務として位置づけます。

このたび、勝鬨橋長寿命化工事(中央径間床版取替)(仮称)に伴う技術協力業務について、プロポーザル方式(技術提案書の審査)による選定の結果、優先交渉権者を決定し、技術協力業務の契約を締結しましたので、ご報告いたします。                       

 


 

技術協力業務受注者

株式会社横河ブリッジ(契約の詳細はこちら

技術協力業務契約の経緯

令和7年 2月 3日 第一回技術審査委員会(ECI方式の適用決定・プロポーザル実施要領の決定)
令和7年 4月21日 プロポーザル公告
令和7年 5月16日 一次審査申請書受付期限(4社が提出)
令和7年 5月21日 一次審査結果及び技術提案書提出要諦書通知(4社が一次審査通過)
令和7年 6月27日 技術提案書提出期限(4社が技術提案書提出)
令和7年 8月 5日 第二回技術審査委員会(技術提案書に係るプレゼンテーション・ヒアリング実施)
令和7年 9月 2日 第三回技術審査委員会(優先交渉権者を決定)
令和7年 9月10日 二次審査結果通知
令和7年10月 8日 技術協力業務契約締結

 

審査結果について

評価点が最上位である青社を優先交渉権者に選定する。

青社:株式会社横河ブリッジ

ECI方式とは

○ECI方式とは

○勝鬨橋長寿命化工事(中央径間床版取替)(仮称)に伴う技術協力業務プロポーザル実施要領

記事ID:017-001-20250926-011263