井の頭池だより30 5月
- 更新日
2018年5月29日(火)
陸に上がったかいぼり隊
池で作業をしていると「かいぼり隊だ!」と声をかけられることがあります。かいぼり隊が多くの来園者から知られるようになりました。そんなかいぼり隊の日常と言えば、フローターで池に浮かんでいるイメージがありますが、今年度は陸上での定期的な作業が始まっています。陸に上がったかいぼり隊の活躍にもご注目ください!
昨冬のかいぼり期間中に整備した浅場では、ヒメガマやサンカクイが伸びてきました。この浅場にさまざまな湿生植物が生育できるように、微地形を整備しました。
陸地と水域にくっきり分かれていた箇所で土を崩し、ひたひたの水に浸かるようにしました。
池の水位変動によって水に浸かる範囲が変わるステキな湿地になりました。
注目の浅場は、お茶の水池の上流部と下流部にあります。土の中の埋土種子からどんな植物が生えてくるか、どうぞお楽しみに♪
このほかにも、池への泥水流入を緩和する土どめ整備を行いました。
このほかにも、池への泥水流入を緩和する土どめ整備を行いました。
大雨が降ると園路から池に大量の泥水が流れ込みます。こうして池底に泥が堆積したり、水が濁って水草が枯死してしまうのを防ぐために、土どめを整備しました。
土どめは園内の剪定などで出た材を使った「しがら柵」にしました。かいぼり隊と都職員が一緒に作業し、半日で完成。園内の維持管理をしている都職員が手作りの木杭を用意し、素朴な柵に仕上がりました。
かいぼりでよみがえった池をよりよい状態に保つために、少しずつ土どめを増やしていきます。
土どめは園内の剪定などで出た材を使った「しがら柵」にしました。かいぼり隊と都職員が一緒に作業し、半日で完成。園内の維持管理をしている都職員が手作りの木杭を用意し、素朴な柵に仕上がりました。
かいぼりでよみがえった池をよりよい状態に保つために、少しずつ土どめを増やしていきます。
2018年5月17日(木)
速報! カイツブリの子育てが始まりました
かいぼり期間中には姿が見えなかったカイツブリ。戻ってきたかな、子育て始まったかな、と気になっている方も多かったようです。
昨年は春から徐々につがい数が増え、最終的には6つがいが繁殖を試みていました。この春はどうでしょうか。
かいぼり後の3月中旬に水を戻し始めると、すぐに1羽が戻ってきました。4月上旬には4つがいが確認され、4月下旬には3つがいが巣を造り始めました。
5月11日現在、2つがいが抱卵しています
順調に進めば5月末頃にヒナがふ化するかもしれません。
このほか、新たに井の頭池にやって来たつがいもいるようで、最近も激しいなわばり争いが見られています。
このほか、新たに井の頭池にやって来たつがいもいるようで、最近も激しいなわばり争いが見られています。
かいぼり後、抜群の透明度で池底まで見通せる池では、カイツブリが潜水して餌を探す様子もバッチリ観察できます。とくに七井橋や弁天橋がオススメ。橋の下をくぐって潜水移動する様子も見られます。
今シーズンは何つがいが子育てにチャレンジするのか、何羽のヒナが独り立ちするのか、今からとても楽しみです。
ちなみに他の水鳥は、バンは4月上旬に1週間ほど滞在しましたが、パートナーが見つからなかったのか、いなくなってしまいました。
今シーズンは何つがいが子育てにチャレンジするのか、何羽のヒナが独り立ちするのか、今からとても楽しみです。
ちなみに他の水鳥は、バンは4月上旬に1週間ほど滞在しましたが、パートナーが見つからなかったのか、いなくなってしまいました。
カルガモは4つがい前後が観察されています。最近ではヒナをつれているところが見られます。
2018年5月9日(水)
春・井の頭池のにぎわい
水生生物モニタリングやアメリカザリガニ防除が始まり、かいぼり後の池の様子が徐々に見えてきました。うれしいニュースが続々と飛び込んできています。
かいぼり中に仮飼育していた魚やエビたちは、3月中旬にお茶の水池上流部で再放流しました。4月に行われたモニタリングでは、これらの生物がボート池下流部でも見つかりました。再放流から1ヶ月が経ち、池全体に分散しているようです。
ナマズの稚魚が見つかりました。再放流したナマズが、もう産卵してふ化したなんて! スジエビもお腹に卵を抱えた個体が見つかっています。
生命のたくましさに驚かされます。
モニタリングでは、池の透明度も調べています。
一見すると水は緑色っぽいのですが、透明度は高く、お茶の水池と弁天池では最深部でも池底まで見えています。
七井橋では、潜水してエサを探すカイツブリの様子がよく見えました。じっくり観察してみてはいかがでしょう?
生命のたくましさに驚かされます。
モニタリングでは、池の透明度も調べています。
一見すると水は緑色っぽいのですが、透明度は高く、お茶の水池と弁天池では最深部でも池底まで見えています。
七井橋では、潜水してエサを探すカイツブリの様子がよく見えました。じっくり観察してみてはいかがでしょう?
池干し中に整備した浅場には、移植したヒメガマが根付いています。サジオモダカもぐんぐんと葉を拡げています。垂直護岸で深かった井の頭池の岸辺に、豊かな植生帯ができる日が待ち遠しいですね。
カイツブリの巣造りも始まっています。本来は抽水植物の茂みの中に浮巣を造りますが、抽水植物帯がほとんどない井の頭池では、水面にかかる枝先に巣を造っています。巣があると知らずにボートが接近し、波を立てて壊してしまうことがあります。カイツブリが安心して子育てできる環境が、はやく整いますように。
カイツブリの巣造りも始まっています。本来は抽水植物の茂みの中に浮巣を造りますが、抽水植物帯がほとんどない井の頭池では、水面にかかる枝先に巣を造っています。巣があると知らずにボートが接近し、波を立てて壊してしまうことがあります。カイツブリが安心して子育てできる環境が、はやく整いますように。
お問い合わせ
建設局西部公園緑地事務所 工事課 0422-47-0192
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