東京都建設局のしごと
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首都東京の都市活動を支える上で、道路、河川、公園などの都市インフラは、欠かすことのできない重要な役割を担っています。建設局はこれらの整備と管理を行っており、頻発化・激甚化する豪雨災害や切迫する首都直下地震など自然災害に対する防災力の向上、慢性的な交通渋滞の解消など人や物の流れのスムーズ化、水辺や緑地の整備による快適な環境の創出など、日々取組を進めています。
具体的には、河川の護岸や調節池の整備を加速化するとともに、木造住宅密集地域の延焼を遮断する特定整備路線の整備や道路の無電柱化、及び発災時に避難場所や救出・救助活動の拠点になる公園整備など、災害に強い都市づくりを推進しています。
また、災害時に命の道となる首都圏三環状道路や、都市の骨格を形成する幹線道路など、東京の経済活動を支える道路ネットワークの整備を進めるとともに、ボトルネック対策となる連続立体交差事業を推進しています。
さらに、都民に親しまれる動物園・水族園の管理運営を行っており、道路・河川・公園への民間を活用したカフェの開設をはじめ、都民の貴重な財産であるインフラ施設の多面的な活用による新たな魅力づくりにも取り組んでいます。
同時に、こうした都市インフラのストック効果を長期間にわたって発揮できるよう、予防保全型管理を導入し、施設の長寿命化と維持管理費用の低減、平準化を図るとともに、デジタル技術を活用することで、日常管理や災害時の対応を効率化、高度化させていきます。
事業の実施にあたっては、都民や民間事業者の理解と協力、国や区市町村などとの連携が不可欠であり、適切な情報提供等を行うとともに、新技術・工法の採用、現場での工夫などにより、政策の効果を早期に都民へ還元していきます。あわせて、建設DXの推進などにより、生産性の向上や働き方改革を推進し、建設業全体の魅力向上に積極的に取り組んでいきます。
また、脱炭素社会を実現するため、2030年までに温室効果ガスを50%削減するカーボンハーフに向けた取組や、HTT(電力を〈Ⓗへらす・Ⓣつくる・Ⓣためる〉取組)を推進していきます。
建設局は、社会の変化や都民のニーズに柔軟に対応しながら、総力を結集して事業の推進にスピード感をもって取り組み、「成長」と「成熟」が両立した持続可能な都市を実現していきます。