第５回 議事録

開催日時：平成16年3月22日（月）　15:00～16:30
開催場所：大森西特別出張所

1. 委員交代に伴う委員紹介
2. 座長選出
3. 行政からの報告
   1. (1)河川整備計画について
   2. (2)護岸整備について
      　1.16年度予算
      　2.老朽護岸の挙動
   3. (3)浸水予想区域図について
4. その他

• ＜配布資料＞
  • 内川流域連絡会（第5回）資料
  • 「ボランティア大募集、コアジサシがあなたの力を必要としています」パンフレット

• 委員交代に伴い、大森西二丁目三和会会長及び行政委員の紹介が行われました。

• 事務局より、第5回内川流域連絡会の座長選出にあたり推薦があり、都民委員より大森東一丁目町会会長が選出されました。また、副議長には、行政委員の東京都建設局第二建設事務所工事課長が選出されました。

事務局より行政からの報告が行われました。

行政からの報告を受けて、意見交換が行われました。

（都民委員）

　内川に面する開桜小学校は、内川沿いに1車線道路しかなく危険である。1mほど内川側に歩道を広げて、通行の安全性を確保していただきたい。本件については、昨年5月に都と交渉したが、地元に納得がいく説明がほしい。
　また、河川整備計画では、30年先の整備内容を示すものとしているが、具体性がない。

（行政委員）

　予算的な問題もあり、開桜小学校に面する内川の遊歩道整備については、確約できるものを示せないのが現状である。今後の方策については、大田区と連携を図りながら検討していきたい。
また、河川整備計画は、法律によって整備目標年が定められているものであり、ある意味、整備構想として内川のあるべき姿を示すものとご理解をいただきたい。

（都民委員）

　内川は、潮の満ち引きで川の様相が異なる。周辺には学校や児童館、区民センター、公園などがあり、住宅も多く、子どもたちや大人たちの遊び場として格好の場所である。学校教育、児童教育という観点から、内川を教育の場、遊び場の資源として、大人と子どもが遊ぶ場所として活用することができれば、それほど金をかけなくてもできるのではないか。

（都民委員）

　開桜小学校は災害時の避難場所に指定されているが、内川対岸住民が避難する場合は橋が多く、橋を強固なものにしてほしい。また、内川の上流側には爆気による水質浄化装置が設置されているが、効果はあるのか。

（座長）

　内川の下流側にも水質浄化装置を設置できないか。

（行政委員）

　接触酸化法（爆気）による水質浄化施設が内川の上流側に2箇所設置されているが、設置前と比較してBOD（生物化学的酸素要求量）は大きく改善しており、水質改善効果は確認されている。内川の上流は馬込流域からの下水の排水と東京湾の潮の干満の影響により汚濁が滞留しやすい。特に大雨が降って、内川に下水から水が吐かれると、水質はいっぺんに悪くなる。下流は干満による水位変動のみであり、排水の影響による水質汚濁が顕著でないことから、設置していないもの。

（都民委員）

　内川橋から新橋までの区間を16年度調査区間としているが、調査後の進展について具体的に説明いただきたい。

（行政委員）

　地質調査を踏まえ、どのような護岸タイプや形態、施工方法が良いかを調査検討した上で、次年度以降に護岸を施工していく予定。また、具体的な検討をした上で報告させていただきたい。

（都民委員）

　水系一環の観点からは、東海道線から東側のみの内川を対象に議論するのはおかしい。流域全体を視野に入れて議論していただきたい。
　内川は水源がないという説明だが、もともと北馬込のところから河口までの6kmほどの川であり、下水本管を設置していなかったときには川が流れていたわけで、それを感潮河川で水路だけだと言うのは、まったくおかしい。
　河川整備計画には「総合的な治水対策」が盛り込まれているが、雨水貯留浸透施設を活用し上流側に水源を確保することはできないか。今後は東京都交通局の車両修理工場跡地2万m2の土地が確保できる。この土地に貯留施設を設けることができれば、十分水源を確保することができる。

事務局より、「第6回流域連絡会は本年の秋頃を予定する」との説明がありました。

都民委員より「ボランティア大募集、コアジサシがあなたの力を必要としています」の募集に関する情報提供が行われました。昭和島の森ヶ崎水処理センター屋上のボランティア活動でありコアジサシの営巣のための清掃活動を中心とするものです。

事務局より第4回流域連絡会議事録の確認を行い、「修正などがあれば事務局に申し出ていただきたい」との旨を伝え、閉会となりました。