第六期第4回議事要旨

日時平成23年8月2日(火)午後2時~4時
場所中央区立築地社会教育会館講習室(2階)
一、開会
  • 座長あいさつ
二、第六期委員の紹介(人事異動者のみ)
三、議事
  • 亀島川緑化整備事業に伴う試験施工の経過報告及び今後の施工概要について
    (一建)
  • 日本橋船着場の完成について(中央区)
  • その他報告事項(一建・千代田区)
四、その他(意見交換)
五、閉会
配付資料
  • 第六期・第4回日本橋川・亀島川流域連絡会次第
  • 座席配置図
  • 亀島川緑化整備事業に伴う試験施工の経過報告・今後の施工概要について
  • 日本橋船着場整備工事
  • 東北太平洋沖地震における津波の状況
  • 第六期第2回日本橋川・亀島川流域連絡会議事要旨
  • 第六期第3回日本橋川・亀島川流域連絡会議事要旨

第六期・第4回日本橋川・亀島川流域連絡会 写真

  • 連絡会状況1/6の写真
    連絡会状況1/6
  • 連絡会状況2/6の写真
    連絡会状況2/6
  • 連絡会状況3/6の写真
    連絡会状況3/6
  • 連絡会状況4/6の写真
    連絡会状況4/6
  • 連絡会状況5/6の写真
    連絡会状況5/6
  • 連絡会状況6/6の写真
    連絡会状況6/6

第六期・第4回日本橋・亀島川流域連絡会
[議事及び議事録要旨]

1.開会
  • 事務局より開会の挨拶
  • 座長挨拶
2.第六期委員の紹介(人事異動者のみ)
■委員紹介
  • 行政委員(人事異動者)
3.議事
(1)亀島川緑化整備に伴う試験施工の経過報告及び今後の施工概要について(一建)
■説明
  • 平成22年3月に霊岸橋下流右岸に設置した試験施工の場所の毎月の生育状況を調査してきました。
  • H22.6.25。青の枠で囲ってある部分PCは砕石だけを使っています。この所は成長が悪かったです。
  • H22.8.24。PC砕石の基盤のもので下段のヨシは一部枯れてしまいました。TD、土に透水シートで覆ったものについても下段のヒメガマは一部枯れました。
  • H22.10.29。PB植生パレットに土と砕石の基盤のものは中段のヒメガマについては新芽が生えてきました。
  • H22.11.30。パレットと砕石の基盤のものは下段のヨシとヒメガマ共に枯れてしまいました。
  • H22.12.28。ヒメガマはすべて冬枯れをしてしまった。ヨシについては冬枯れが始まっています。
  • H23.3.28。ヒメガマ、ヨシ共に砕石のものPCは上段を除いて全区画で新芽が出て来ました。植生パレット、植生ロールの下段はすべて10cm程度沈下しているという事が分かりました。
  • 植栽基盤構造の違いによる植物の生育状況について。ヨシはPC及びTD以外の植栽基盤で比較的良好な成長が見られました。ヒメガマは10月まではヨシと同様に成長していたが、休眠期を終えた3月から4月にかけてのヨシより発芽率が悪くなったという状況です。
  • 植付け高の違いによる植物の生育状況について。ヨシの上段は、下段・中段に比べ全体的に成長が悪くなりました。ヒメガマの下段はRE、RFは休眠期に根腐をおこして根が張っていないため、ヤシ繊維が流出してしまいました。上段は一部の区画で発芽が見られました。
  • 汽水による植物の生育状況について。ヨシは植付け高さにより成育の違いはあるが、亀島川の塩分濃度でも生育しました。ヒメガマは植付け高さが低い場所では根腐を起こしたが、亀島川の塩分濃度でも生育したという状況です。
  • 植物の違いによる生育状況について。ヨシはヒメガマよりも茎数が多く葉が密になりました。また、冬枯れ期間が短く、ほぼ全ての区画で3月に発芽しました。ヒメガマはヨシよりも乾燥に強く上段においてはヨシよりも良好な生育をしていた。しかし下段、中段については根腐をおこし発芽しなくなったという状況です。
  • 植栽基盤の価格差について。パレットの下に土のPAは高価となっています。中位なのはPBで土と砕石を基盤にしています。安価なものについてはPCで砕石を敷いたものです。
  • 霊岸橋から新亀島橋の右岸側で平成23年1月から4月の下旬まで工事を実施させて頂きました。植物はヨシとヒメガマを交互に植えました。ヒメガマについては施工後しばらくするとすべて枯れてしまったので今後、水生植物の選定にあたってはこれらを踏まえてヨシだけを植えていこうと考えています。
  • 亀島川の緑化整備については平成25年度末までにすべて完了する予定で実施していきたいと思っています。
    ※文章中の記号は8/2の配付資料中に出てくる記号に対応しています。
■質疑応答
【都民委員】
今年の夏はここに書いてある2の状態に比べてどうでしょうか。
【行政委員】
ヨシについては確実に生育が見られます。
【都民委員】
維持管理はどこがやられるのですか。
【行政委員】
整備が終わった箇所については中央区さんに引き継ぎをさせて頂きまして、日常管理については中央区さんの方で草刈りとかゴミの溜まった場合には出すという事をやって頂くという事になっております。
(2)日本橋船着場の完成について(中央区)
■説明
  • 目的は「中央区水辺利用の活性化に関する方策」に基づきまして船着場の整備を行いました。これにより快適でうるおいのある水辺のにぎわい空間を創出するとともに、災害時における帰宅困難者や物資の円滑な水上輸送など、防災機能の向上を図っています。
  • 3.11で船着場の防災利用について。15時ぐらいから次の日の13時まで津波警報が出ておりました。現実的には津波警報が出ておりますので防災船着場はご利用出来ない状態になっております。
  • 今回の3.11を教訓にもうちょっと密な連絡を今後図っていき、直下型地震等が起きた場合には有効に活用する方法をもう少し関係機関で調整していく必要があると考えています。
  • 船着場は日本橋架橋100周年に合わせまして、23年4月1日に供用を開始しました。
  • 場所は日本橋滝の広場、日本橋川の右岸の下流側になります。形式はプレストレストコンクリートハイブリットポンツーンです。大きさは延長20m幅6m、船着場自体はスロープでバリアフリー対応となっていますが、滝の広場に歩道から降りる階段はバリアフリーになっておりません。今年度設計をしまして、来年度予算がつきましたら整備を進めていきたいと思っています。
  • 整備スケジュールは昨年10月25日から今年の3月25日までの間に整備工事を行いました。
  • 「舟運ネットワーク構築に向けた社会実験」について。7月22日から8月28日にかけて公園協会さんの方で運行ルートとして1日4便、日本橋~浜町~桜橋~吾妻橋また戻ってくるような形で両国橋に着くというルートと、逆の戻ってくるルートを500円で運行しています。
  • 定期船の就航予定について。日曜日に日本橋船着場から浅草の二天門の防災船着場を各30分6.8kmを4往復する予定と今なっています。運賃700円。使用する船はカワセミでこの船は車椅子にも対応しています。船運行開始予
  • 定は23年9月中を考えています。
  • 7月31日、日曜日に日本橋本体の橋洗いがありました。それに合わせて東京国道事務所の方で100周年のイベントを「名橋「日本橋」保存会」が主催でイベントを行いました。また船着場を「双十郎河岸」と名前を付けました。
  • 日本橋の4つのロータリークラブの方から門扉の寄贈を受けました。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
■質疑応答
【都民委員】
舟運の支援でガイドをさせて頂いた時ジェットスキーが入ってきて事故が起きました。その辺今後規制というかルールを作る必要があるんじゃないかというような事をちょっと考えていますが、中央区さんは何かその辺の安全対策とかジェットスキーに対して何かお考えはありますでしょうか。
【行政委員】
東京都さんと合わせてこういう課題というか現状があるという事はお互い認識しておりますので、今後ルール化に向けた話し合いを進めさせて頂きたい。
【都民委員】
運航ルートの所ですが、これは必ず日本橋から両国に降りるのか、両国と日本橋となるのか、始発から終点みたいに最初から終わりまでの船なんですか。それとも途中どこかに寄るという事は出来るんでしょうか。
【行政委員】
途中で降りられると思います。途中で降りられないという事はありません。また、料金は変わらないと聞いております。
【都民委員】
私はジェットスキーというのは走る事により川底の循環を起こし、ある意味では酸素が混ざり合い、川の水の浄化に対しては良い面があると思いますが、非常にその付近の環境をある意味では悪化している又は悪化させるような行為でありますから取締りを強化するべきものだと思います。
【座長】
では意見として承ります。
【都民委員】
あともう1つ質問です。ダイヤみたいな時刻表は決まっているわけですか。
【行政委員】
運航していますので決まっています。
【都民委員】
どこかに行けば分かりますか。
【行政委員】
「水とみどりの課」でもそうですし公園協会さんに聞いて頂けたらと思います。
【都民委員】
東京都公園協会の船の運航の関連はどうなんでしょうか。
【行政委員】
9月から日本橋と浅草の二天門を繋ぐ予定となっております。
【座長】
個人的に東京都公園協会の方から聞きましたら、このカワセミという船自体新規に調達した船という事なので公園協会もかなり気合いを入れて観光という切り口を持って取り組んでいるのかなという印象を受けました。
【副座長】
この整備概要の中でバリアフリーという事を入れて頂きありがとうございました。せっかくこれだけの人達が集まるのだから、何かを考えて本当に民間の知恵を組み込んで何かやってみようというそういう意図があるかどうかです。私はこの連絡会の中で色々な提言を考えて頂きたいと思います。船着場の管理責任者は中央区さんですがこれは今管理はどこに委託なさってますか。
【行政委員】
「名橋「日本橋」保存会」です。
【副座長】
これから一般の利用、観光にかなり役立ちますという事ですが、ジェットスキー、スクーターの問題、もちろん不法係留の問題も含めて色々な意味でのルールが野放しになっているという事、川を皆さんよく知りながら管理をなさらないとダメです。ただ、可能性はやっぱり社会実験をしようという気持ちがあるかないかという事の方が私は重要ではないかなと思います。是非させて頂きたいというのがお願いです。
【座長】
貴重なご意見ありがとうございます。
【都民委員】
一建さんに対してお話したい事です。先月28日沈没船を引き上げましたね。でもう1年ぐらい前から新亀島橋と亀島橋の間の所に沈没船が2隻あるという事は申し上げていたのですが、29日に大きい船を引き上げたのを拝見しまして、私もビックリしました。レジャーボートか何かあるそうなので、そのレジャーボートもなるべく撤去するように宜しくお願いしたいと思います。
【行政委員】
沈船の撤去につきましては実際先月末に一建が撤去させて頂きました。役割分担としましては一建で沈船を撤去する場合についてはその所有者が不明だという条件でないと一建で撤去出来ないという状況になっております。1年前からというお話もありましたけれども所有者を探すのに時間がかかっていたという事もありましてご迷惑をかけていた部分はあると思います。という事で所有者を判明しない限りなかなか撤去出来ないという状況になっています。
【都民委員】
そうすると撤去費用は一建で持つ訳ですか。
【行政委員】
はい。今回の場合は東京都の方で持ちます。
【都民委員】
本来は個人が持っていた船ですよね。その人が分からなくなったという事ですか。
【行政委員】
所有者が不明という事で税金を使って撤去したという事になります。本来であれば所有者が撤去していく事になります。船番とか所有者が明確に分かればそれを請求する事も可能となっています。今回の場合は不明という事です。
【都民委員】
不明という事はどこかに逃げてしまった事ですか。亡くなったって事ですか。
【行政委員】
船番で所有者が確認出来なかったという事になります。
【都民委員】
使う時だけ勝手に使って、あと知らないよというのは非常に不届きですよね。
【副座長】
あそこに係留してある船はそこで生活をしてもいいのですか。法的には何の問題もないのですか。
【行政委員】
船上生活というのは基本的にはなくすように指導しています。
【副座長】
法律では禁じていないんでしょうかね。豊海橋の隣のあの門を閉めてあるのはあれ区の土地ですよね。
【都民委員】
区の土地です。
【都民委員】
私はこの前もこれは何回も今まで申し上げてきました。火災が起きて問題になりました。箱崎、日本橋の豊海橋の所です。
【座長】
今日は管理の部門の方いらしてないという事なので、もしよろしければ今日こんなお話があったという事は伝えて頂くという形で宜しくお願いします。
【副座長】
広場の使い方に関しても、あそこの管理している人は届け出制ですから、管理している人も小さくなって困っているんですよというような状況を作らないで頂きたいです。
(3)その他報告事項(一建)
■説明
  • 3月11日の地震の時の状況について、亀島川の水門を例に挙げてご報告をさせて頂きたいと思います。
  • この日地震があったのは14時46分です。すぐ14時50分に水門閉鎖の指令が出ております。15時14分に津波注意報が出されました。15時18分には亀島川の水門の閉鎖が完了しています。その後15時30分に津波注意報から警報に切り替わりました。
  • 第1波が17時14分、丁度地震が発生して148分後に到達しています。19時19分、亀島川の方に津波の最大波、第3波になりますけれどもそれが到達しました。
  • 翌日3月12日、その後もずっと津波は大体1時間に1回ぐらいのペースで来ていましたが、13時50分に津波警報から注意報に切り替わりました。15時56分に亀島川の水門を開放してます。
  • 13日、7時30分には津波の注意報が解除されたという経緯になっています。
  • 津波の高さは第1波の時にはだいたい1mです。最大波の第3波は1.6mの津波が来ています。
  • 丁度津波が来た時は満潮時でなかったという事もありましたし、水門も閉めていたという事もありましたので、亀島川の中に津波が入るという事はありませんでした。
  • ちなみに亀島川の水門も閉めていますので同じように日本橋水門の方も同時刻ぐらいに閉鎖をしていたという状況です。
■質疑応答
【座長】
最大値で1.6mの津波ですね。堤防には十分余裕があったという事ですね。
【事務局】
そうですね。
【都民委員】
14時50分の水門閉鎖指令というのはどこからどんな形で出されるのですか。
【事務局】
水門を管理している江東治水事務所というのが建設局の中にあります。そちらから出されています。
【都民委員】
そこが東京の川の一括管理をやっているのですか。
【事務局】
一括管理しています。
【都民委員】
そこが休んでいる時とかはバックアップというのはどのようになっていますか。
【事務局】
必ず待機している人間がおりますので、いつでも24時間対応出来るようになっています。
【座長】
中央防災会議で想定されている東京湾内で発生する津波の高さは2mです。高潮の高さに比べると、今回の津波はもちろん想定される2mの津波でも堤防の高さというのはまだ余裕があるという状況であります。しかし知事が申し上げているように、想定の高さは本当に2mでいいのかというのは再検討しなさいという事で今東京都の関係局、港を管理している港湾、河川、下水道この3局が中心となりまして委員会を立ち上げております。それとはまた別に東京都の防災性を高める取り組みという事で今年度いっぱいをめどにまた委員会を立ち上げておりましてその中でその津波以外のものも含めて対応していくという取り組みを今進めています。あと液状化に関してですが、これは東京都はかなり先進的でございましてかねてから液状化危険度マップのようなものを作成していたという経緯もあります。やはり今回の地震で非常に関心が高まってそれについてもう1度見直しをはかっていこうという取り組みが始まった所でございます。そういったものが今進められているという所で想定をプラスしてさらに見直しをかけているというのが東京都の状況でございます。
【都民委員】
津波防止、水害防止の為に東京湾に接している広域的なフェンスが敷かれていますよね。
【座長】
いわゆる高潮対策の堤防ですよね。
【都民委員】
あれは何m設定ですか。
【座長】
防潮堤ですよね。隅田川では防潮堤の高さが今、満潮位+4.2mです。先程申し上げた津波の想定高さが2mとするとまだ高潮の方がよっぽど高いという状況であります。
【副座長】
整備はどの程度ですか。
【座長】
残っている所があります。ただ、かなり進展はしていて昔の台風だったらとても大きな被害が出たような台風が来ても、高潮についての被害はなかったというような報告はございます。
(4)その他報告事項(千代田区)
■説明
  • 「毎年EN菌団子を投入しているという状況ですが、その浄化能力について分からないのでお聞きしたい」というようなご質問を頂いています。
  • 千代田区の方ではNPOさんがやっていますEN団子の活動について、それによって河川が綺麗になったとかそういう検証はしていません。ただ千代田区としましてはこの活動を通して啓発啓蒙活動をする事によって河川のこういう状況がありますよと、だから皆さん関心を持って河川とお付き合いしましょうという部分では千代田区も評価させて頂いています。
  • EN菌が水質浄化に効くと川底のヘドロの分解に寄与するという事でもう5年半、実質では6年近くEN団子を数としてはかなりの数になりますし、週1回木曜日に堀留橋の方から毎週10トンというEN活性液を日本橋川に流しています。
  • 年3回ぐらい定点的に水質調査ないし底質の調査はしてはいますが、残念ながら5年間やって数字的にはほとんど変化がないというのが現状です。
  • だた5年間続ければある程度の傾向が取れるのではないか、少しずつ綺麗になるのではないかという事でやっていますが、今の所まだはっきりした現象というか水質浄化に寄与しているとかいう事は確認出来ていません。
  • 丁度小学生環境学習の時間を使って頂いて4年生5年生の方達に学習の一環として投げて頂いてます。
  • 川を浄化する為に他の方法もあるのではないかと模索しながらなんとか活動を続けていきたいと思っています。
■質疑応答
【都民委員】
イベントとして参加するのはそれは1つの方法でいいと思いますが、EN菌を投げる事が河川にプラスになっていると言うのなら、検証はやはり必要だと思います。やはりそれはどこかでやられた方がいいのではないかなと思います。
【副座長】
中央区は川の中の生物をずっと追跡して発表していますよね。千代田区さんもおそらくやっているんじゃないと思います。生物調査をしてますよね。水の底の生物がEN団子を入れてからその後だいぶ変わってきているとかその辺はどうなんだというのが1番知りたい所ですよね。
【行政委員】
5年に1度浚渫調査というのを行っています。10年15年20年3回ほどやっておりまして特段大きな変化はないかとは思います。
【副座長】
そういうので実態はこう定期的には変わらないですけれども、少しずつ変わってきていますという成果が出ていくといいですよね。
【都民委員】
神田川ネットワークで毎年水質調査を国交省がやっている全国調査に参加をしてやっています。今年の6月の調査では昨年よりもCODは全体的に良くなっています。だけどそれはEN菌のせいかどうかは因果関係がはっきりつきません。ただ全体で見ると隅田川やなんかも若干調査していますが、前年度よりもちょっとよくなっています。なかなか難しいですね。因果関係をつかむというのはやっぱり常に流れが変わってきていますし、流れていますし、特に分からなくなるのは1年のうちに大雨が何回か降って雑排水が一挙に流れてしまうと今までの効果がゼロになってしまいます。
【座長】
だた一方で川に対して参加するきっかけとしては当然役割を果たしていますね。
【都民委員】
もちろん、それは大きいと思います。
【座長】
事前にお話のありました案件で2点ございます。1点目が「寒い時期から暖かい時期に変化した時に川面に多量のスカムが浮きます。これはどこに発生したものか分かりますでしょうか」というのが1点目。2点目が「7月24日に観測した所、濃緑色のやや比重が重そうな水が多量に流されてきて川の景観を悪くしていると。この濃緑色の水は外濠に異常発生しているという事で雨が降ったりすると外濠から流入してくるのではないか。この濃緑色の水の発生について分かりますでしょうか」という2点でございます。スカムの話と濃緑色の水について。これも千代田区さんの方でよろしいですか。お願いします。
【行政委員】
過去の調べた所のお話という事で聞いて来ました。スカムの発生という事で主に水に含まれている固形物が沈殿してそれがメタンとか硫化水素のガスに変わっていってある時に浮上してくるとそれがスカムという事らしいです。外濠というある程度封鎖された区域の中の水域が日本橋川の方に流れているということもありまして、お濠の中で発生する部分も若干あろうし、それから神田川の部分で発生する事も考えられるという事です。
2番目の濃緑の水の発生という事でこれはまさにたまっている水という事でお濠が原因かと思います。これも下水もさる事ながら釣り堀もございますし、濠の富栄養価の原因かなと、あと気温ですね。それ以前に流入される水の量がやっぱり少ないという事でこういった現象が起きます。環境+水質改善という事でなっていければ将来いいのかなという事で思っています。
4.その他(意見交換)
(1)隅田川市民交流実行委員会創立25周年記念シンポジューム開催のお知らせ
【都民委員】
今年11月23日に問題提起を私が致しまして全員の皆さんに議論をして頂くような場を是非持ちたいと思いましてご承諾を頂いているという事でございます。場所は錦糸町の駅の真ん前丸井の9階のすみだ産業会館です。スカイツリーにあたって色々と周航が活発になるのではないかと、そこで皆さんと一緒に是非議論を致したいという事でございます。
それからもう1つ実は「LANDSCAPEDESIGN」という雑誌がございます。これ日本で唯一のランドスケープの本格的な専門誌でございます。当然一般の方にも買って頂いていて年間6冊出ております。1冊1980円の大変立派な本でございます。
それから資料をお配りします。これは昨年1年間おととしからずっと神田川と日本橋川の関連全部でございます。外濠も関連ございます。そういう事で小石川後楽園と湯島聖堂を結ぶ儒学の道というのがそもそもございまして、それからかなりずっとそれが広がっていって外濠と繋ぐと、それをウッドデッキで繋ごうじゃないかと。ウッドデッキで繋げると飯田橋の路差の問題が浮上しまして立体歩道橋を架けたい、その代わりにウッドデッキの広場を作ろうというような所まで提案をしております。差し上げたものは1年半のまとめでございますのでそれをご覧頂きたいと思います。
【座長】
どうもありがとうございます。また貴重な資料を頂きましてありがとうございます。
(2)隅田川歴史・文化再発見ウォーキングについて
【都民委員】
お配りしております資料ですが「隅田川歴史・文化再発見ウォーキング」というのを9月10日にやります。赤羽公園に集まって頂いて、そこから荒川知水資料館まで誘導をしながらそこをスタートにしまして全コース下は勝鬨橋まで歩くという格好です。直線だと23.5kmですけれども、途中川沿いに歩けない所もありますし、それから文化遺産的な歴史文化の宝庫でもありますのでそういう所を少し寄って頂きながら歩くとだいたい27.28kmになります。そんなコースで考えております。どうぞご参加頂けたらと思います。
(3)その他の質疑応答
【副座長】
チラシはなくPRだけ。8月6日14:30と16:30日本橋の船着場からのツアーガイドを行います。16:30の回がまだ空いています。正直かなり自由活発な解説をしながらやっていますので、なかなか皆さん面白がってくれます。是非お乗り頂ければ8月6日の土曜日16:30ですが是非皆さんよろしくどうぞ。
5.閉会
  • 事務局より閉会の挨拶

降雨時に役立つ情報

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