東京のまちづくり ナンバー129
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イキモノのイキな話78

左:メスのアミメハギ 右:オス(婚姻色)のアミメハギ


マヂカに観察!〜アミメハギの求愛行動〜

葛西臨海水族園 飼育展示課 教育普及係 津山透

 2022年7月に、「東京の海」エリア 特設展会場にて特設展示「イキモノマヂカ」が本格オープンしました。生き物をより“マヂカ”に感じることができる展示や、1日2回行われるガイドなどをお楽しみいただけます。

 今回は、展示しているアミメハギという魚がみせる「イキ」な姿について紹介します。アミメハギは房総半島より南の、浅い岩礁の海藻が生えているところや、アマモ場などで見ることができます。成魚でも体長はおよそ3〜6cmの小さなカワハギの仲間で、体には白い網目のような模様があります。アミメハギはイキモノマヂカ内の「タベルノマヂカ」というエリアで展示しています。このエリアでは生き物の「食べる」について紹介しており、ガイドでは実際にエサを食べている様子を間近に観察することができます。特に初夏から秋にかけては、注目していただきたい期間です。アミメハギが繁殖期を迎え、成熟したオスがメスに向かって求愛する様子もご覧いただけます。この時期のオスは「婚姻色」といって体の色が黒っぽく変わります。そんなオスが時折、メスの目の前で体の側面を向け、背ビレのトゲを上下にパタパタと動かし、尾ビレを上下に小刻みに振る行動を見せます。これがアミメハギの求愛行動です。繁殖期にしか見られないアミメハギの「イキ」な姿を、イキモノマヂカでマヂカに観察してみてください。



〜動物園の"かお"〜

井の頭自然文化園
オオサンショウウオ

オオサンショウウオ

 昨年(2022年)11月、広島市の安佐動物公園からやってきました。同園で生まれたメスで、現在10歳です。すっかり水生物館の水槽にも慣れて、いつも流木の下をすみかにしています。