東京のまちづくり ナンバー129
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イキモノのイキな話78

フェネック

元気に育っているフェネックの子どもたち

井の頭自然文化園 飼育展示係 荒木春奈

 井の頭自然文化園では5月8日にフェネックの子どもが3頭産まれました。性別は3頭ともオスです。当園では久しぶりの繁殖となりました(写真は生後1ヵ月頃の子どもと母親の様子)。

 フェネックは北アフリカからアラビア半島にかけての砂漠に生息し、砂地に穴を掘ってその中で生活します。子育ても巣穴の中で行い、子どもは生まれてから3〜4週間ほどで巣穴の外に出てくるようになります。

 今回産まれた子どもたちも、6月頃には巣穴から顔を出すようになりました。徐々に母乳以外も口にするようになり、生後3ヵ月になると肉をしっかり噛み切ることができるようになりました。

 体が小さいときは兄弟でじゃれ合うかわいらしい姿が見られましたが、その後の成長も早く、現在ではすっかり大人の体と顔つきに近づいてきました。しかし一方で母親にエサを運んできてもらうなど、「ほら、食べなさい」とまだまだ世話を焼かれている子どものような一面もあります。このまま立派に成長していく姿を見守りたいと思います。



〜動物園の"かお"〜

多摩動物公園
チーター

カイとカケル

2019年7月に繁殖目的のため富士自然動物公園に移動していたチーターの「カイ」「カケル」(ともにオス)が、多摩動物公園に戻ってきました。ぜひ会いに来てください。