東京のまちづくり ナンバー129
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イキモノのイキな話78

カブトムシ

カブトムシを見つけに行こう!

井の頭自然文化園 教育普及係 金原 功

 井の頭自然文化園の「いきもの広場」(以下「広場」)は、昆虫やミミズ、ダンゴムシなどの身近な生きものを探したり捕まえたりすることのできる場所です。今までに300種ほどの生きものが確認されていて、その中で子どもたちに人気のひとつがカブトムシです。広場の雑木林で見つけることができます。

 カブトムシの特徴は、みなさんもよくご存じのとおりオスには大きな角があることです。メスには角がありませんが、からだに細かい毛がたくさん生えています。しかし、その姿をしているのは成虫になって死ぬまでの、夏のわずかな時期だけです。それ以外の卵から幼虫、さなぎの時期は、1年近く土の中でくらしています。つまり、カブトムシが子孫を残していくためには、土の中の環境がとても重要になります。そこで広場には腐葉土と落ち葉を積み重ねた産卵場兼育成場をつくることで、毎年子どもたちに立派な成虫を見てもらえるようにしています。

 カブトムシは田んぼや畑のそばの林や大きな公園などにいるため、井の頭自然文化園のように、成虫と幼虫の生活環境がそろっていれば、都内の公園でも見つけることができます。

 さあ、今年の夏休みはカブトムシのことをよく調べて、見つけに行ってみましょう! 東京ズーネットYouTubeチャンネル内「授業に活かせる動画集:いろいろな虫をよびよせよう! バナナトラップ編」も参考になりますよ。



〜動物園の"かお"〜

上野動物園
ハシビロコウ

ハシビロコウ

大きなくちばしが目を引きます。野生では東・中央アフリカの湿地帯にくらしています。

写真:令和4年3月17日撮影