井の頭池だよりR8 2月

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2026年2月25日(水) 2025年アメリカザリガニ防除結果


井の頭池では、2017年度までに行った3回のかいぼりにより、外来魚のオオクチバスやブルーギル、コイなどを根絶することができました。しかし、かいぼり中、アメリカザリガニなどの足のある生きものは別の場所に移動したり、泥に潜っていたりして十分に捕獲できません。そこで、毎年4月から10月まで、井の頭かいぼり隊がアメリカザリガニなどの外来種防除を行っています。
2025年は、ザリガニBOX、遮光カゴの2種のワナを井の頭池全体で240個設置し、週1回、回収しました。
 

ザリガニBOX
餌を使ってザリガニを誘引するワナ
 

遮光カゴ
生きものが日陰で休む性質を利用したワナ 

2025年はアメリカザリガニを8740匹回収し、2024年より2500匹ほど多くなりました。ただし、設置したワナ数が2024年は223個、2025年は240個と年によって異なり、ワナが多くなればたくさん捕獲できることが考えられます。そこで、CPUE(Catch Per Unit Effort、1ワナ 当たりの捕獲量=捕獲数÷総ワナ数)という指標を使って考えてみましょう。
 

図.ワナ・年別のCPUE推移
 

1回目の“かいぼり25”で、オオクチバスやブルーギルなどアメリカザリガニの天敵が大きく減少しました。それによって、捕食されなくなったアメリカザリガニは増加しました。これは想定内だったので防除活動を本格始動しました。
3回目の“かいぼり29”から2年経った頃、外来水草コカナダモが井の頭池を覆いつくす勢いで繁茂し始めました。多年草のコカナダモは、かいぼりの池干し中に乾燥して枯れるため、かいぼりを繰り返していた頃はごく少数が確認されるだけでした。その後かいぼりしない期間が長くなると冬も生き延びて繁茂し、大きな群落が確認されるようになりました。コカナダモは切れ藻から増殖し池底を覆って、在来水草の生息場所を奪います。コカナダモはザリガニの食物になると同時にザリガニの隠れ場所にもなります。
沈水性の水草の増減がアメリカザリガニの生息密度の増減と関わっているかもしれません。コカナダモが繁茂し始めた2020年頃から、アメリカザリガニの生息密度が高くなりました。その後、2023年になると植物プランクトンが増殖して池の水が濁り、井の頭池の水草が見られなくなりました。その影響か、2024年にはアメリカザリガニの生息密度が急減し、2025年もそれほど回復していない状況です。ただし、コカナダモは2025年には回復しつつあるため、今後はザリガニも増加に転じることが予想されます。
 

ワナを補修するかいぼり隊
 

防除シーズンを終えた冬は、ワナを補修したり捕獲効率のよいザリガニBOXを製作しています。井の頭池では捕獲効率のよいワナへの転換を年々進め、さらにワナ数も増やすことで、アメリカザリガニの減少を目指してきました。アメリカザリガニは、魚や水生昆虫など在来水生生物を捕食するほか、水中の水草をはさみで切断して生きものの隠れ場所をなくしてしまい、水草がなくなることによって水質悪化につながるなど、生態系への影響が大きい外来種です。在来の生きものが生息する生物多様性豊かな水辺になるよう、今後も保全の取組を進めていきます。

アメリカザリガニは、2023年6月に条件付特定外来生物に指定され、野外へ放すことのほか、輸入・販売などが禁止となりました。引き続き飼育は出来ますが、飼育している方は逃げられないように大切に飼い続けましょう。

 

 

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建設局西部公園緑地事務所工事課 0422-47-0364
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