第九回議事録

開催日時  平成15年11月28日(金)13:00~17:00
開催場所  隅田川 東京都公園協会の水上バス(さくら)

船内風景

議事

 平成15年11月28日(金)の午後一時から、財団法人東京都公園協会の水上バス「さくら」を利用して、第9回の隅田川流域連絡会を開催しました。都民委員18名、行政委員17名が出席し、隅田川(河口~豊島橋)を船内から見学したほか、スーパー堤防整備箇所(明石地区)の現地見学、投網による魚類調査等を行いました。
 また、船内では分科会(河川空間の利用・水辺の環境保全)について都民委員と行政委員による活発な意見交換が行われました。


■当日は、午後1時に「東京水辺ライン」の両国を出航し、隅田川河口(浜離宮付近)まで航行の後に折り返し、明石地区防災船着場で停泊しました。各委員は、担当職員の説明を聞きながら、明石地区のスーパー堤防の完成箇所を見学しました。
 また、船着場では投網による魚類調査を行いました。釣果はありませんでしたが、白鬚橋上流のワンドでは、スズキ、ボラ、ビリンゴ、アシシロハゼ、マハゼ、シモフリマハゼ等、多種の魚類が生息していることが報告されました。
 その後再び乗船し、上流に向かって航行し、豊島橋付近で折り返して、両国の船着場に戻りました。
 船内では、高潮対策事業の経緯、スーパー堤防整備事業のメリット・施工手順、事業地区の概要等について、資料を基に説明がありました。
 豊島橋から両国までの帰路では、隅田川流域連絡会の分科会について、分科会の内容、運営方法、構成委員等について活発な意見交換が行われました。

  • (明石地区スーパー堤防説明状況)
  • (投網状況)
スーパー堤防の説明図(現況の堤防:大地震に対して脆弱。鉄筋コンクリート構造であるため決壊時の復旧に時間がかかる。水辺に近づくことや、陸側から川を眺めることができないため、水辺環境が劣悪。 スーパー堤防:盛土でできた堤防は、構造物としての劣化減少が起きにくい。大地震でも沈下する程度で、致命的な決壊はない。堤防沈下の際、盛土するだけなので、復旧が容易。テラスにより水辺に近づける、また、土地の有効活用によって陸側からの眺望もよくなり、水辺環境が向上。)

■船内にて、隅田川流域連絡会の分科会について、都民委員の方々による活発な意見交換があり、以下のように決定しました。
 隅田川流域連絡会に設置する分科会は、河川空間の利用分科会と水辺の環境保全分科会の2つとし、所属については、都民委員は希望する分科会に、また、行政委員はその都度テーマに応じてそれぞれの分科会に関わっていくことになりました。

隅田川流域連絡会・設置分科会
河川空間の利用分科会 特に河川の利用(利水)に関する事項等について研究、検討する。
<事例>観光資源としての河川利用、オープンカフェ、空間利用、水運、隅田川資料館、隅田川の日、サイン検討、テラス整備、安全対策、親水施設
水辺の環境保全分科会 特に水辺の環境を保全するという意味合いから、河川管理や自然環境等について研究・検討する。
<事例>市民管理(清掃・植裁)、ホームレス問題、教育の場、イベント(探索隊・魚釣り大会等)、水辺の生き物、水質調査、下水道との関係
隅田川流域連絡会・分科会の構成員
委員区分 隅田川流域連絡会
河川空間の利用分科会 水辺の環境保全分科会
都民委員  下山 克子 (荒川区)
 入沢 憲通 (墨田区)
 佐藤 守彦 (墨田区)
 西山 務 (中央区)
 伊東 敏男 (中央区)
★田中 美世子 (中央区)
 鈴木 克之 (墨田区)
★佐藤 武 (台東区)
 石川 良一 (台東区)
★中瀬 勝義 (江東区)
 村山 隆司 (江東区)
団体委員  池端 幹男 (まちなみ育成会)
 平井 孝明 (隅田川を愛する会)
 岡本 行央 (千住大賑会・河原)
 須永 俶子 (江東区の水辺に親しむ会)
★高橋 佑司 (Youth Water Japan
★藤原 隆 (隅田川市民交流実行委員会)
 糸井 守 (神田川ネットワーク)
  •  ※1 ★印の方は、分科会リーダー。
  •  ※2 都民委員:村山氏、団体委員:高橋氏、藤原氏、糸井氏は兼任。

次回は、平成16年3月下旬に開催する予定です。

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