第十四回議事録

開催日時　　平成１7年６月２３日（木）　午後３時１５分～午後５時２０分
開催場所　　中央区月島社会教育会館　５Ｆ講習室

（会議風景）

議事

平成１７年６月２３日（木）の午後３時１５分から、中央区月島社会教育会館５Ｆ講習室において第１４回隅田川流域連絡会が開催されました。
都民委員１３名、行政委員１３名が出席し、河川整備に関する報告や今期の流域連絡会のまとめ方などを議題に意見交換が行われました。
座長あいさつ
　「第二期の委員もあとわずかな期間を残すのみで、取りまとめの問題等、今日は大事な会議になると思います。昨年来の水害問題をきっかけとして国会でもいかに災害を減らすのか議論されていますが、この隅田川流域連絡会でも環境と災害、水害問題を一体の問題として考えていかなくてはいけないと考えています。そういった背景も含め、第14回流域連絡会を意義ある会議にしたいと思います。」とあいさつがありました。
「隅田川クリーン大作戦」の収支報告について
　隅田川クリーン大作戦の収支報告が実行委員会事務局よりなされ、了承が得られました。

平成17年度に行われる隅田川の工事に関して、東京都の各所管事務所から工事件名や工事箇所、規模等について説明がありました。

『主な質疑応答や意見』

（質問）	テラス整備にコンクリートを使用するのは、コストから考えれば適していますが、今は自然環境や景観、生態系に配慮する時期なのではないでしょうか？
（東京都）	防災対策という点も考慮してコンクリートによる整備をしていますが、その上に芝を張ったり、低木を植えたり、環境に配慮した整備を心がけています。
（質問）	テラス内にあるアシ原と本流との間に、流入する水を調節する弁などを設置することはできないのでしょうか？
（東京都）	東京都では、メンテナンス面と自然育成の両方の面で優れた河川整備を心がけています。この意見も参考にし工夫をこらしていきたいと思います。

事務局より、防災対策という側面からスーパー堤防整備の必要性や、環境への配慮の説明がありました。

『主な質疑応答や意見』

（意見）	水辺の生態系が河川浄化にとって重要なことであると考えられるので、堤防の設計段階でこの点に配慮した構想を持ってほしい。
（意見）	水面から見える部分だけでなく、川全体を考えた河川整備を行ってほしい。
（質問）	水防法に基づく特別警戒水位は、隅田川ではどの程度の高さなのでしょうか？
（東京都）	隅田川は水防法による指定はされていません。但し計画高潮A.P.+5.1mに対して護岸高がA.P.+6.8mあります。

　河川部より「隅田川の日」について進捗状況の報告がありました。
　現在、産業労働局が中心となり隅田川や運河を含んだ統一的な観光施策をまとめる全体構想の作成が行われています。「隅田川の日」はその中で検討されています。

『主な質疑応答や意見』

（質問）	今後の予定はどのようになっているのでしょうか？
（東京都）	全体構想は今年度末までに策定するように進められています。
（質問）	全体構造の策定に伴い「隅田川の日」の日にちも決定されるのでしょうか？
（東京都）	全体構想の策定では「隅田川の日」について検討されており、日にちなどの具体的な取り組みまでは行われていません。

　第二期流域連絡会のまとめについて事務局より提案があり、意見交換が行われました。

　『主な提案や意見』

（事務局）	今までの流域連絡会の記録や提出した資料に加え、分科会等で議論したことについても具体的な内容などを追加し全体のまとめにしたいと考えています。
（意見）	分科会の活動については、実現できたことやこれからの課題になることなどを項目別にまとめてほしい。

　河川空間の利用分科会では、現在次の3つのグループにわかれ、それぞれのテーマ別に第二期のまとめとして報告書を作成しています。

	検討テーマ
グループA	「隅田川の日」の制定、安全対策（スーパー堤防の見学会）、イベント、WEBでの情報配信
グループB	観光資源としての河川利用、空間利用、水運、テラス整備、親水施設
グループC	隅田川の資料館、サイン検討

　水辺の環境保全分科会では、いままで取り組んできた水質やヘドロの問題、水辺の環境について討議し、第二期のまとめとして報告書を作成していく予定です。