よくある質問(浸水予想区域図)

想定最大規模降雨の浸水予想区域図(改定)に関するQ&A集を掲載しています。
なお、同一の内容をPDF版で掲載しておりますので、印刷等の際にご利用ください。想定最大版Q&A集(PDF版)

また、改定前の浸水予想区域図(東海豪雨版)におけるQ&A集についても、参考までに掲載いたします。東海豪雨版Q&A集(PDF版)

質問項目

1.全般
1.1. 浸水予想区域図とは? 浸水予想区域図の改定とは?
1.2. ハザードマップとは?
1.3. 浸水予想区域図を作成した目的は?
1.4. 公表した図面の種類、掲載場所は?
1.5. 洪水浸水想定区域図とは何?
1.6.  参考図とは何か。
1.7. 浸水予想区域図と洪水浸水想定区域図はどこが違うのか?
1.8. 浸水予想区域図(改定)の配色が2種類となっているのは何故?
1.9. 東海豪雨版は、いつまで活用するのか?
1.10. 東海豪雨と想定最大規模降雨は、何ミリの雨?
1.11. 現実にこのような被害が発生するのですか?
1.12. 過去の浸水実績を知りたい。
1.13. 雨水出水想定区域図はあるのか。
2.「想定し得る最大規模の降雨」について
2.1. 想定最大規模降雨はどのように算定したのか?
2.2. 想定最大規模降雨は、どのように与えているのか?
2.3. 設定した想定最大規模の降雨は日本(または世界)で実際に降ったことがあるのか?
2.4. 既往最大の雨と想定最大規模降雨はどの程度違うのか?
3.浸水予想区域図の改定内容ついて
3.1. シミュレーションの計算は、どのような内容なのか?
3.2. 浸水予想区域図の改定では、どのような条件を変更したのか?
3.3. 改定により浸水面積は、どのように変わったのか?
3.4. 既往図と改定図を比較した場合、浸水面積の増減の主な要因は?
3.5. 表示する浸水深を10cm にしたのは何故か?
3.6. 表示しない浸水深10cm 未満の浸水深は、どうすればわかるのか?
3.7. 想定最大規模降雨を降らせた範囲は?
3.8. どのように10m メッシュの標高を決めたのか?
3.9. 下流端水位とは何?
3.10. 破堤点はどのように設定しているのか?
3.11. 改定図で浸水が想定されない箇所は、浸水しないと考えてよいのか?
3.12. 流域の外に浸水が示されているのはなぜか?
3.13. 改定図の「河川が氾濫した場合の浸水区域」を示す外枠線に、赤色と紫色があるのはなぜか?
3.14. 浸水が深い場所はどの場所なのか?
3.15. 浸水深の目安は?
3.16. 作成にあたり使用しているマニュアルや文献は何か?
4.洪水浸水想定区域図(想定最大規模)について
4.1. 洪水浸水想定区域図(想定最大規模)とは?
4.2. 水防法の洪水予報河川とか水位周知河川ってなに?
5.洪水浸水想定区域図(計画規模)について
5.1. 洪水浸水想定区域図(計画規模)とは?
6.洪水浸水想定区域図(浸水継続時間図)について
6.1. 浸水継続時間の考え方
7.家屋倒壊等氾濫想定区域図について
7.1. 家屋倒壊等氾濫想定区域図(氾濫流)とは?
7.2. 家屋倒壊等氾濫想定区域図(河岸侵食)とは?
8.避難や対策について
8.1. 大雨に対しどのように対処すれば良いの?
8.2. 浸水深によって、どのような避難行動が必要か?
8.3. 浸水が始まったら避難しない方が良いのか、昼と夜で違うのか?
8.4. 避難情報は出してくれるのか、どこで知ることができるのか?
8.5. 降雨などの情報はどのように得られるの?
9.ハザードマップについて
9.1. ハザードマップをいつ改定されるのか?
9.2. 水防法に基づく水害ハザードマップとは?
 

回答

1.全般
1.1.    浸水予想区域図とは? 浸水予想区域図の改定とは?
東京都では、平成13年より河川管理者と下水道管理者、区市町村が連携し河川流域ごとに、川から水があふれることで浸水する現象(外水氾濫)と下水道管の能力を超えた雨水が窪地などにたまることで浸水する現象(内水氾濫)を合わせて表示した、浸水予想区域図を作成しています。
浸水予想区域図とは、河川や下水道が処理できる能力を超える豪雨により、浸水が予想される範囲や深さを図にしたもので、区市町村が作成するハザードマップ等に活用されています。
これまで浸水予想区域図の対象降雨は「平成12年9月に発生した東海豪雨」としてきましたが、平成27年度の水防法改正を受け、対象降雨を「想定し得る最大規模の降雨」に変更して改定することとし、令和3年3月をもって、東京都が管理する全河川(島しょ部除く)の14の浸水予想区域図について改定が完了しました。
改定に当たっては、東海豪雨版※1と同様、都市型水害対策連絡会※2を設置して検討・調整を行っています。
また、浸水予想区域図は河川と下水道(代表的な雨水管※3)等による浸水をあわせて表示していますが、水防法に基づく河川については河川氾濫のみによる浸水区域を示す洪水浸水想定区域図も、同時に公表しています。
  
 ※1東海豪雨版浸水予想区域図(以下東海豪雨版という)
平成12年9月に名古屋地方を襲ったいわゆる東海豪雨では、大都市特有の浸水被害が見られました。この教訓を踏まえて、東京都では平成13年1月に「東京都都市型水害対策検討会」を立ち上げ、大雨に関する情報提供等を含めた様々なソフト対策を検討し、ソフト対策の一つとしてこの雨を用いた「浸水予想区域図」を作成・公表してきました。

※2 都市型水害対策連絡会
河川管理者と下水道管理者、区市町村が連携し、都市型水害対策について検討・調整を行い、対策を推進することを目的として設置した検討会です。

※3 「鶴見川流域」と「境川流域」は、対象となる町田市及び稲城市内のほとんどが「単独公共下水道」であり、かつ『分流式下水道』で整備しているため、雨水幹線を対象としています。基本的に雨水は汚水管には流入しませんので、雨水管のみを対象としています。


1.2.   ハザードマップとは?
東京都が作成した浸水予想区域図や洪水浸水想定区域図を基に、避難路や避難場所等を併せて記載したものが「洪水ハザードマップ」です。洪水ハザードマップは、水防管理者である区市町村長が公表するもので、東京都内では令和5年2月現在、23区26市2町1村で作成・公表されています。


1.3.   浸水予想区域図を作成した目的は?
東京都内の河川・下水道(代表的な雨水管※1)施設は、整備水準を上回る大雨が降った場合には対応しきれません。そこで東京都では、このような大雨が降った際の浸水に対する危険性をお知らせし、住民自ら避難等の対策を講じていただけるよう、浸水予想区域図の作成・公表を行っています。
※1 「鶴見川流域」と「境川流域」は、対象となる町田市及び稲城市内のほとんどが「単独公共下水道」であり、かつ『分流式下水道』で整備しているため、雨水幹線を対象としています。基本的に雨水は汚水管には流入しませんので、雨水管のみを対象としています。
<流域とは>
ある地域に降った雨水は、山や高台によって分かれて流れますが、これを分水嶺と呼びます。一般に、分水嶺によって区切られ、河川が雨水を受け入れる範囲を流域と呼びます。都内の河川においては、地形のみによる流域の区分が難しい場合が多く、下水道、水路、道路等の影響を考慮して、その範囲を定めています。


1.4.   公表した図面の種類、掲載場所は?
想定最大規模降雨の浸水予想区域図(改定図)については、2種類の配色の図面(東海豪雨版(既往図)と同じ配色の図面と「水害ハザードマップ作成の手引き」による配色)を、ホームページに追加して掲載しています。
公表した図面の種類は下記の表1のとおりです。
また、水位周知河川・洪水予報河川として指定されている河川の河川氾濫による浸水区域のみを示す洪水浸水想定区域図については、これまでホームページへの掲載は行っていませんでしたが、改定図の掲載と合わせて建設局のホームページに掲載することといたしました。
水位周知河川・洪水予報河川として指定されている河川は、1.5に記載のとおりです。
なお、当面は、既往図である「東海豪雨版」の浸水予想区域図についても、掲載を継続します。

表1 公表した図面の種類
図面名称 浸水表示 対象河川 図面の種類、
公表方法
浸水予想区域図(改定) 河川と代表的な下水管(雨水管)からの浸水を表示
※1,2
東京都が管理する全河川(島しょ部除く) 配色の異なる2枚の図面を公表。
建設局と下水道局のホームページに掲載。
※下水道局のホームページは23区内を含む図面のみ。
洪水浸水想定区域図(想定最大規模)
〃    (浸水継続時間)
〃        (家屋倒壊等氾濫
想定区域(氾濫流))
〃        (家屋倒壊等氾濫
想定区域(河岸侵食))
〃        (計画規模)
河川からの浸水のみを表示
 
表2に記載の対象河川 各1枚の図面を公表(5枚)
建設局のホームページに掲載。
参考図
 
浸水継続時間図(河川氾濫区域内)
氾濫流による家屋倒壊等危険区域図
河岸侵食による家屋倒壊等危険区域図
河川からの浸水のみを表示
※1
表2以外の対象区域の河川 各1枚の図面を公表(計3枚)。
建設局のホームページに掲載。
  
※1 「江東内部河川流域」では、解析の結果、河川からの溢水は発生しないものと想定しています。そのため、浸水予想区域図(改定)は下水道からの浸水を表示しています。また、参考図は作成しておりません。
 
※2「霞川及び多摩川上流圏域」及び「秋川及び平井川流域」における下水道施設については、対象とする下水道がないまたはモデル化するための情報がなかったため、下水道からの浸水ではなく、くぼ地等、地表面で浸水する箇所を表示しております。
 
・東京都建設局のホームページ(電子データのダウンロードが可能)
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_taisaku/index/menu02.htm
・東京都下水道局のホームページ(電子データのダウンロードが可能)
※23区内を含む図面のみ
 http://www.gesui.metro.tokyo.jp/living/life/inundation/
 
また下記の場所で閲覧することもできます。
 ・都庁では、第二本庁舎 6階 建設局河川部計画課
第二本庁舎 28階 下水道局総務部広報サービス課
※23区内を含む図面のみ
・関連する各区市町村、各建設事務所及び各下水道事務所


1.5.   洪水浸水想定区域図とは何?
下記の表2に示す水位周知河川・洪水予報河川として指定されている河川については、洪水浸水想定区域図を、以下のとおり、公表しています。なお、[1][2]の図面は水防法に基づき、[3][4]の図面は「水害ハザードマップ作成の手引き」に基づき作成しています。
 
[1] 河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域を示す「洪水浸水想定区域図(想定最大規模)」・「洪水浸水想定区域図(計画規模)」
[2] 河川氾濫区域内の浸水継続時間を示す「洪水浸水想定区域図(浸水継続時間)」
[3] 家屋の倒壊・流出をもたらすような氾濫流が発生することが想定される区域を示す「洪水浸水想定区域図 (家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流))」
[4] 家屋の倒壊・流出をもたらすような河岸侵食が発生することが想定される区域を示す「洪水浸水想定区域図(家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食))」
 
なお、下表2の対象区域以外についても、参考図として、[2]~[4]は公表しています。
 
表2 水位周知河川・洪水予報河川(洪水浸水想定区域図を作成)
対象区域 対象河川 対象区市町村
神田川流域 洪水予報河川:神田川、妙正寺川
水位周知河川:善福寺川
千代田区、中央区、新宿区、文京区、台東区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、三鷹市
石神井川及び白子川流域 洪水予報河川:石神井川
水位周知河川:白子川
北区、荒川区、板橋区、練馬区、小金井市、小平市、西東京市
城南地区河川流域 洪水予報河川:渋谷川・古川、目黒川
水位周知河川:吞川
港区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区
野川、仙川、入間川、谷沢川及び丸子川流域 洪水予報河川:野川、仙川
水位周知河川:谷沢川、丸子川
大田区、世田谷区、三鷹市、府中市、調布市、小金井市、狛江市
境川流域 水位周知河川:境川(鶴瀬橋(神奈川
県境)~根岸橋)
町田市
鶴見川流域 水位周知河川:鶴見川、恩田川、
真光寺川
町田市、稲城市
芝川流域 洪水予報河川:芝川・新芝川 足立区、葛飾区


1.6.   参考図とは何か。
現時点で水位周知河川・洪水予報河川として指定されていない河川において、他の水位周知河川・洪水予報河川として指定している河川と同様に、河川氾濫区域内の浸水が継続する時間や氾濫流及び河岸侵食で家屋が流出・倒壊するおそれがある範囲を示す図面を、浸水予想区域図の参考図として作成・公表しています。
なお、江東内部河川流域においては、解析を行った結果、外水氾濫(河川から水があふれることで浸水する現象)は発生しないものと想定されたため、内水氾濫(下水道管の能力を超えた雨水が窪地などにたまることで浸水する現象)による浸水のみを表示したものとなっています。このため、参考図は作成しておりません。


1.7.   浸水予想区域図と洪水浸水想定区域図はどこが違うのか?
水防法では、洪水予報河川又は水位周知河川の指定区間においては河川の氾濫による浸水が想定される区域を指定することとされており、洪水浸水想定区域図はこの規定に基づき作成しているものです。
これに対し、浸水予想区域図は、水害の危険性を認識していただくために、[1]水防法で指定された河川だけでなく東京都の管理する全河川の流域を対象に、[2]河川及び下水道による浸水もあわせて表示するものです。
両者の違いを下表3に示します。
 
表3 浸水予想区域図と洪水浸水想定区域図の違い
  浸水予想区域図 洪水浸水想定区域図
表示内容 河川の氾濫及び下水道(雨水管)の溢水により浸水が想定される区域及び浸水深 河川の氾濫による浸水が想定される区域及び浸水深
作成主体 都市型水害対策連絡会 国土交通大臣あるいは都道府県知事
作成対象 東京都の管理河川とその流域 洪水予報河川または水位周知河川の指定区間
なお、国管理の荒川、江戸川や国直轄管理区間の多摩川、浅川、大栗川、中川、綾瀬川及び鶴見川(神奈川県側)の浸水想定区域図は、国土交通省の各河川事務所が作成しています。これらの河川とそれぞれの浸水想定区域図等に関する詳細は、以下の機関にお問い合わせください。
また、都県境を流れる河川の神奈川県側及び埼玉県側(芝川・新芝川を含む)の洪水浸水想定区域図等は、各県にお問い合わせください。
※荒川について →国土交通省 関東地方整備局 荒川下流河川事務所
※多摩川、浅川、鶴見川(神奈川県側)について
→国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所 流域調整課
※江戸川、中川・綾瀬川について
→国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所


1.8.   浸水予想区域図(改定)の配色が2種類となっているのは何故?
東海豪雨による浸水予想区域図では、浸水深ごとに色の違いが分かりやすいように、浸水深0.2m以上0.5m未満を黄、浸水深0.5m以上1.0m未満を緑、浸水深1.0m以上2.0m未満を薄青、浸水深2.0m以上5.0m未満を濃青としていました。
これを想定最大規模降雨による改定図では、東海豪雨による浸水予想区域図と同じ配色による図面と共に、平成28年に国がISO等の基準や色覚障害のある人への配慮等を含めて検討し標準とした配色による図面を作成・公表することとしました。
※国が標準とした配色については、「水害ハザードマップ作成の手引き:平成28年4月(国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課水防企画室)」参照


1.9.   東海豪雨版は、いつまで活用するのか?
浸水予想区域図の改定にあわせて、ハザードマップについても、区市町村が避難路や避難場所等を併せて記載し改定していきます。しかし、公表されているハザードマップは、現段階では東海豪雨版を基にしたものもあるため、ハザードマップの改定が完了するまでには東海豪雨版を活用することになります。
また、最大規模降雨による浸水予想区域図(改定)は、改定時点の河川施設や排水施設の整備状況を反映するとともに、東海豪雨版よりも精度の高いシミュレーションにより作成しています。このため、止水板の高さなどの参考とする場合には改定図の方が適切と言えます。


1.10. 東海豪雨と想定最大規模降雨は、何ミリの雨?
東海豪雨と想定最大規模降雨の降雨量は表4のとおりです。

表4 東海豪雨と想定最大規模降雨の降雨量
対象区域 改定図 既往の浸水予想区域図
想定最大規模降雨 東海豪雨
下記以外の流域 1時間153mm、総降雨量690mm 1時間114mm
総降雨量589mm
黒目川、落合川、柳瀬川、空堀川及び奈良橋川流域 1時間156mm、総雨量657mm
境川流域※1 1時間170mm、総降雨量710mm
鶴見川流域※2 1時間163mm、総降雨量792mm
浅川圏域、大栗川及び三沢川流域 浅川圏域及び大栗川流域:
1時間153mm、総降雨量690mm
三沢川流域:
1時間152mm(63分156㎜)、
総雨量690mm
霞川及び多摩川上流圏域 霞川圏域:
1時間186 mm、総雨量670 mm
多摩川上流圏域:
1時間153 mm、総雨量690 mm
芝川流域 2日間総雨量839mm
東海豪雨は平成12年に名古屋地方を襲った雨データを用いて、流域一様に与えたのと同様に、改定図の想定最大規模降雨についても流域一様に降雨を与えています(境川を除く)。
※1  境川の改定図の想定最大規模降雨は、過去の降雨の降り方等に配慮して同じ流域の中でも、雨の強度に強弱を加えて与えています。よって鶴瀬橋上流域の平均的な雨量値と河口部までを含めた境川流域全体の平均的な雨量値は異なります。
河口部までを含めた境川流域全体での平均的な総雨量は632mm となり神奈川県作成の想定図に記載される総雨量と同様です。
いずれにしても今回東京都が境川流域浸水予想区域図(改定版)を作成する際に鶴瀬橋上流域に降らせた雨と、神奈川県が作成した境川水系洪水浸水想定区域図(想定最大規模)を作成する際に鶴瀬橋上流域に降らせた雨は同じです。
 
※2  東京都が鶴見川流域浸水予想区域図(改定版)を作成する際に東京都が管理する上流域に降らせた雨と、京浜河川事務所が作成した鶴見川水系洪水浸水想定区域図(想定最大規模)を作成する際に降らせた雨は同じです。


1.11. 現実にこのような被害が発生するのですか?
東海豪雨は、平成12年9月に発生した降雨で、これまでの浸水予想区域図では、この降雨が流域全体に降った場合に想定される浸水区域と浸水深を表示しています。
また、想定最大規模降雨についても、現状の科学的知見や研究成果を踏まえ、利用可能な水理・水文観測、気象観測等の結果を用い、現時点において想定し得る最大規模の降雨として設定しています。想定最大規模降雨の発生頻度は極めて小さい事象でありますが、実際に発生する可能性はあります。


1.12. 過去の浸水実績を知りたい。
昭和20年以降の水害のうち、東京都における家屋の浸水被害が最大となったのは、昭和33年の狩野川台風(総雨量444ミリ、時間最大76ミリ)で、浸水面積211km2、床上浸水家屋123,626棟、死者203人です。
また、東京都における高潮被害として最大のものは、昭和24年のキティー台風(最大潮位AP+3.15m)で、浸水面積92 km2、床上浸水家屋73,750棟、死者122人です。
その他の浸水実績については各区・市役所に問い合わせていただく他、昭和49年以降の水害の実績は、東京都建設局のホームページで調べることができます。
(アドレス https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/suishin/suigai_kiroku/kako.html


1.13. 雨水出水想定区域図はあるのか。
現在、東京都では、水防法の第十三条の二第一項の規定により指定した排水施設等がないため、雨水出水想定区域図は作成していません。そのため、現在、東京都では水防法に基づく雨水出水浸水想定区域図はありません。
2.「想定し得る最大規模の降雨」について
2.1. 想定最大規模降雨はどのように算定したのか?
想定最大規模降雨は、Q1.10のとおりです。(年超過確率は 1/1000 以下です。)
この想定最大規模降雨の雨量は、国が定める基準(平成 27 年 7 月 17 日国土交通省告示)における関東地域の値を採用しています。
想定最大規模降雨の設定方法としては、国土交通省告示では地域別、面積別及び降雨継続時間別に最大降雨量が定められており、以下のように設定しています。

<下記以外の区域>
地域は関東を選択し、降雨継続時間については、河川計画の降雨継続時間や河川の洪水到達時間、下水道の流下時間を勘案して1、2、3、24時間を設定しています。
その後、すべての河川流域「面積」毎に降雨継続時間1、2、3、24時間の時の雨量を算定し、河川ごとに大きな差がないことから、最大の雨量となる最小の流域面積を選定し、対応する最大降雨量を設定しています。
さらに、東京気象台、八王子観測所のデータから求めた年超過確率1/1000となる雨量と比較し、より大きな値となる告示による雨量を採用しています。
 
<境川流域>
地域としては関東を選択し、降雨継続時間については、河川計画の降雨継続時間や河川の洪水到達時間を勘案して24時間を設定しています。
その後、境川全流域の面積に対する降雨継続時間24の時の雨量を算定し、想定最大規模降雨としています。
 
<鶴見川流域>
地域としては関東を選択し、降雨継続時間については、河川計画の降雨継続時間や河川の洪水到達時間を勘案して48時間を設定しています。
その後、鶴見川全流域の面積に対する降雨継続時間48時間の雨量を算定し、想定最大規模降雨としています。
 
<浅川圏域及び大栗川流域>
地域としては関東を選択し、降雨継続時間については、河川計画の降雨継続時間や河川の洪水到達時間、下水道の流下時間を勘案して1、2、3、24時間を設定しています。
その後、全ての河川流域「面積」ごとに降雨継続時間1、2、3、24の時の雨量を算定し、河川ごとに大きな差がないことから、最大の雨量となる最小の流域面積を選定し、対応する最大降雨量を設定しています。
さらに、東京気象台、八王子観測所のデータから求めた年超過確率1/1000となる雨量と比較し、より大きな値となる告示による雨量を採用しています。
 
<三沢川流域>
地域としては関東を選択し、降雨継続時間については、神奈川県が公表している洪水浸水想定区域図を参考に、三沢川の洪水到達時間から63分間を設定するとともに、河川計画の降雨継続時間から24時間を設定しています。
その後、三沢川全流域の面積に応じた最大降雨量を設定しています。
さらに、浅川圏域及び大栗川流域と同様に、八王子観測所のデータから求めた年超過確率1/1000となる雨量と比較し、より大きな値となる告示による雨量を採用しています。
 
<霞川圏域>
地域は関東を選択し、降雨継続時間については、河川計画の降雨継続時間から24時間を設定しています。
その後、霞川圏域の面積に応じた最大降雨量を設定しています。
さらに、八王子観測所のデータから求めた年超過確率1/1000となる雨量と比較し、より大きな値となる告示による雨量を採用しています。
 
<多摩川上流圏域>
地域は関東を選択し、降雨継続時間については、河川計画の降雨継続時間や河川の洪水到達時間、下水道の流下時間を勘案して1、2、3、24時間を設定しています。
その後、全ての河川流域「面積」毎に降雨継続時間1、2、3、24時間の時の雨量を算定し、河川ごとに大きな差がないことから、最大の雨量となる最小の流域面積を選定し、対応する最大降雨量を設定しています。
さらに、東京気象台、八王子観測所のデータから年超過確率1/1000となる雨量と比較し、より大きな値となる告示による雨量を採用しています。



2.2. 想定最大規模降雨は、どのように与えているのか?
実際の雨は、均一に降るのではなく、時間ごとに強くなったり弱くなったりしており、この様子を記録したものを降雨波形と呼んでいます。
今回、降雨波形としては、都内の過去の実績降雨の内、雨量などが大きい降雨を抽出して氾濫解析を行い、浸水面積が最も広くなる波形を選定しています。
降雨波形としては、表5 に示す過去の実績降雨を表4 の雨量になるように引き延ばして作成しています。
 
                                 表5 実績の降雨波形
対象区域 実績の降雨波形
下記以外の流域 昭和56年台風24号※
黒目川、落合川、柳瀬川、空堀川及び奈良橋川流域 平成28年8月台風9号
境川流域 平成25年9月台風19号
鶴見川流域 昭和33年狩野川台風
浅川圏域、大栗川及び三沢川流域 浅川圏域及び大栗川流域:
昭和56年台風24号※
三沢川流域:
平成元年8月1日の集中豪雨
霞川及び多摩川上流圏域 霞川圏域:
平成20年8月28日の集中豪雨
多摩川上流圏域:
昭和56年台風24号※
 
※昭和56年台風24号における降雨の継続時間は19時間のため、24時間で690 mmとなるように引伸ばしているものの、降雨を与えている継続時間は19時間です。

2.3. 設定した想定最大規模の降雨は日本(または世界)で実際に降ったことがあるのか?
気象庁の記録では、1 時間最大雨量153mm は、1999 年に千葉県香取地点や、1982 年に長崎県長浦岳地点で記録されています。
日雨量は、2019 年に神奈川県箱根地点で922.5mm を記録しています。

2.4. 既往最大の雨と想定最大規模降雨はどの程度違うのか?
各流域及び流域近傍の雨量観測所における既往最大の雨は下表6 のとおりです。
なお、各流域の想定最大規模降雨(Q1.10 参照)は既往最大の雨よりも大きなものとなっています。
 
対象区域 既往最大の雨
神田川流域 時間雨量:128mm、平成11年7月21日(江古田観測所)
日雨量:371.9mm、昭和33年9月26日狩野川台風(東京管区気象台)
城南地区河川流域 時間雨量:115mm、平成11年8月29日(高浜観測所)
日雨量:371.9mm、昭和33年9月26日狩野川台風(東京管区気象台)
隅田川及び新河岸川流域 時間雨量:100mm、平成21年8月10日台風9号(志茂橋観測所)
日雨量:371.9mm、昭和33年9月26日狩野川台風(東京管区気象台)
石神井川及び白子川流域 時間雨量:131mm、平成11年7月21日(練馬観測所)
日雨量:371.9mm、昭和33年9月26日狩野川台風(東京管区気象台)
江東内部河川流域 時間雨量:92mm、平成19年8月24日(江東観測所)
日雨量:371.9mm、昭和33年9月26日狩野川台風(東京管区気象台)
野川、仙川、入間川、谷沢川及び丸子川流域 時間雨量:111mm、平成30年8月27日(玉川観測所)
日雨量:371.9mm、昭和33年9月26日狩野川台風(東京管区気象台)
黒目川、落合川、柳瀬川、空堀川及び奈良橋川流域 時間雨量:77mm、平成28年8月22日(東大和観測所)
日雨量:319mm、令和元年10月12日台風19号(東村山観測所)
残堀川流域 時間雨量:81mm、昭和53年7月11日(立川観測所)
日雨量:289mm、平成11年8月13日集中豪雨(立川観測所)
境川流域、鶴見川流域 時間雨量:115mm、平成20年8月28日(図師観測所)
日雨量:266mm、平成11年8月13日(蓬莱橋観測所)
中川・綾瀬川圏域 時間雨量:128mm、平成6年9月2日(柴又観測所)
日雨量:371.9mm、昭和33年9月26日狩野川台風(東京管区気象台)
浅川圏域、大栗川及び
三沢川流域
時間雨量:88mm、平成6年7月12日(稲城観測所)
日雨量:580mm、令和元年10月12日台風19号(恩方観測所)
霞川及び多摩川上流圏域 時間雨量:107.5mm、平成28年8月22日台風9号(青梅観測所)
日雨量:607mm、令和元年10月12日台風19号(奥多摩観測所)
秋川及び平井川流域 時間雨量:80mm、平成3年8月20日台風12号(数馬観測所)
日雨量は:602.5mm、令和元年10月12日台風19号(小沢観測所)
※データは、各浸水予想区域図(改定)の作成時点ものです。 
3.浸水予想区域図の改定内容ついて
3.1 シミュレーションの計算は、どのような内容なのか?
平成13年から作成した東海豪雨による浸水予想区域図では、地表面を50mメッシュに区切ってメッシュ上を流下させる氾濫解析により流量を算出し、河道の計算を行い、河道から溢れた水もメッシュ上を流下して氾濫が広がる計算をしています。
これらに対し、今回の浸水予想区域図(改定)では、河川と代表的な下水道(雨水)幹線を一体で計算しています。河川の計算では、下水管(雨水管)からの流入量により河道を計算し、河道から溢れた水は地表面を10mメッシュに区切ったメッシュ上を流下する氾濫解析を行っています。
これらは、実際の河川や下水管(雨水管※)の流れや地表面の浸水の状況を、より現実に近い形で再現するものであり、さらに氾濫解析を行うメッシュサイズも大きく縮小したため、より精度の高いシミュレーションモデルとなっています。
 
※「鶴見川流域」及び「境川流域」は、対象となる町田市及び稲城市内のほとんどが「単独公共下水道」であり、かつ『分流式下水道』で整備しているため、雨水幹線を対象としています。基本的に雨水は汚水管には流入しませんので、雨水管のみを対象としています。

3.2 浸水予想区域図の改定では、どのような条件を変更したのか?
浸水予想区域図の改定においては、対象降雨の変更(東海豪雨から想定最大規模降雨へ変更)に加え、河川施設と下水道(雨水)幹線施設における整備の進捗状況を反映させ、さらに解析モデルも従前よりも詳細な解析が可能なものに変更しています。主な変更内容の一覧は下表7に掲載の通りです。

表7 条件の対比表
  改定図(想定最大規模降雨) 既往の浸水予想区域図(東海豪雨)  
対象降雨 下記以外の流域 1時間153mm、総降雨量690mm 1時間114mm
総降雨量589mm
 
黒目川、落合川、柳瀬川、空堀川及び奈良橋川流域 1時間156mm、総降雨量657mm  
境川流域 1時間170mm、総降雨量710mm  
鶴見川流域 1時間163mm、総降雨量792mm  
浅川圏域、大栗川及び三沢川流域 浅川圏域及び大栗川流域:
1時間153mm、総降雨量690mm
三沢川流域:
1時間152mm、総雨量690mm
 
霞川及び多摩川上流圏域 霞川圏域:
1時間186 mm、総雨量670 mm
多摩川上流圏域:
1時間153 mm、総雨量690 mm
 
河川、
下水道施設のデータ年次
神田川流域 河川:H28年8月データ
下水道:H28年9月データ
H14年度時点データ  
城南地区河川流域 河川、下水道 
  :H29年度データ
 
石神井川及び白子川流域  
野川、仙川、入間川、谷沢川及び丸子川流域  
 
境川流域 河川、雨水幹線1
  :H28年度時点データ
 
鶴見川流域  
黒目川、落合川、柳瀬川、空堀川及び奈良橋川流域 河川、下水道
  :H29年度データ
H17年度時点データ  
 
残堀川流域  
浅川圏域、大栗川及び三沢川流域 河川、下水道
  :H30年度データ
 
 
江東内部河川流域 H14年度時点データ  
霞川及び多摩川上流圏域 河川、下水道※2
  :H30年度データ
河川:H16年度データ
下水道:H18年度データ
 
秋川及び平井川流域  
隅田川及び新河岸川流域 河川、下水道
  :H30年度データ
H14年度時点データ  
中川・綾瀬川圏域 H16年度時点データ  
解析モデル 「河川、下水道(雨水管)、地表面を一体的にモデル化」
+氾濫解析モデル
区部:「氾濫解析モデル」と「下水道管+仮想水路(道路上)解析モデル」を重ね合わせ
多摩部:「河川、地表面(下水道(雨水管)排水能力分を考慮)モデル」
 
 
メッシュサイズ 10m × 10m 50m × 50m  
地盤高 国土地理院の航空レーザー測量による5mメッシュデータ結果 区部:下水道台帳(セミス)の人孔地盤高
多摩部:国土地理院の数値地図50m等を基本
 
下流端水位
(計画高潮位が設定されている河川)
計画高潮位 朔望平均満潮位(A.P.+2.1m)
中川、旧江戸川はA.P+2.2m
 
・神田川、石神井川、隅田川、中川、旧江戸川:A.P.+5.1m  
・古川 :A.P.+4.6m  
・目黒川、立会川、内川、呑川: A.P. +4.1m  
破堤氾濫 以下の区域は破堤を考慮する
 ・浅川圏域、大栗川及び三沢川流域
 ・霞川及び多摩川上流圏域
 ・秋川及び平井川流域
 ・隅田川及び新河岸川流域
 ・中川・綾瀬川圏域
考慮しない  
※1 「鶴見川流域」及び「境川流域」は、対象となる町田市及び稲城市内のほとんどが「単独公共下水道」であり、かつ『分流式下水道』で整備しているため、雨水幹線を対象としています。基本的に雨水は汚水管には流入しませんので、雨水管のみを対象としています。
 
※2 「霞川及び多摩川上流圏域」及び「秋川及び平井川流域」における下水道施設については、対象とする下水道がないまたはモデル化するための情報がなかったため、下水道からの浸水ではなく、くぼ地等、地表面で浸水する箇所を表示しております。

3.3 改定により、浸水面積はどのように変わったのか?
改定前の既往図は浸水深0.2m以上の区域を表示しており、これに対し改定図では浸水深0.1m以上の区域を表示しています。
各区域の改定による浸水面積の増減は下表8のとおりです。
表8 浸水面積の増減
対象区域 改定図(想定最大)
(10㎝以上)
既往図(東海豪雨版)
(20㎝以上)
神田川流域 約2,800 ha 約3,000 ha
隅田川及び新河岸川流域 約3,900 ha 約3,700 ha
石神井川及び白子川流域 約2,400 ha 約2,300 ha
城南地区河川流域 約4,200 ha 約4,600 ha
江東内部河川流域 約1,700 ha 約1,300 ha
野川、仙川、入間川、谷沢川及び丸子川流域 約3,200 ha 約1,200 ha
黒目川、落合川、柳瀬川、空堀川及び奈良橋川流域 約2,250 ha 約2,650 ha
残堀川流域 約1,360 ha 約1,090 ha
境川流域 約490 ha 約420 ha
中川・綾瀬川圏域 約7,760ha 約6,380ha
鶴見川流域 約360 ha 約350 ha
浅川圏域、大栗川及び三沢川流域 約3,200 ha 約1,800 ha
霞川及び多摩川上流圏域 約2,038 ha 約428 ha
秋川及び平井川流域 約1,850 ha 約598 ha
  なお、上記の浸水面積については、各流域内で浸水した面積を算定したものになります。

3.4 既往図と改定図を比較した場合、浸水面積の増減の主な要因は?
浸水面積の増減の主要な要因は、以下の8点の要因が複合的に作用した結果となっています。
なお、以下の[1]~[5]は共通の要因となっています。そのほかの[6]~[8]の要因について、各流域の対象は表9のとおりです。
 
[1]対象降雨を東海豪雨(114 mm/h)から想定最大規模降雨へと変更した点です。
 
[2] 改訂前の浸水予想区域図作成当時から、河川及び下水道の整備が進行し、それらの状況を反映させている点です。
 
[3] 浸水表示の単位であるメッシュサイズを50 m × 50 mから、より細かな10 m × 10 mに変更したことです。改定前はその地点を含む2500 m2を浸水範囲として表示していましたが、改定後は100m2単位で表示するため、より正確な浸水範囲を表示できるようになりました。
 
[4] 表示する浸水深を東海豪雨版は20 cm以上としていましたが、改定図では10 cm以上から表示しています(変更した理由は、3.5.に記載)。
 
[5] 解析モデルを、実現象をより精密に解析が可能な「河川、下水道一体型の氾濫解析モデル」に変更したことです。今回のモデルでは、下水道管から溢れた雨水等が道路上だけではなく、公園、校庭、駐車場などの空地に流れ込む状況を再現しています。
 
[6] 「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4 版)」に準じて破堤氾濫が想定される地点を選定し、各地点における最大浸水域を包含できるように浸水図を作成している点です(破堤点の設定の詳細は3.10.に記載)。
対象流域は、「浅川圏域、大栗川及び三沢川流域」、「霞川及び多摩川上流圏域」、「秋川及び平井川流域」、「隅田川及び新河岸川流域」、「中川・綾瀬川圏域」の5流域です。
 
[7] 「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4 版)」に準じて、計画高潮位が設定されている河川の下流端水位を朔望平均満潮位A.P.+2.1m(中川、旧江戸川はAP+2.2.m)から最高潮位を計画高潮位に変更している点です(詳細については3.9.に記載)。
  対象流域は、「神田川流域」、「城南地区河川流域」「石神井川及び白子川流域」、「隅田川及び新河岸川流域」、「中川・綾瀬川圏域」の5流域です。
[8] 対象河川から溢れた氾濫流が流域外に流れ込むことを表現している点です(その理由は3.12.に記載)。
対象流域は、「神田川流域」、「城南地区河川流域」「石神井川及び白子川流域」、「浅川圏域、大栗川及び三沢川流域」、「霞川及び多摩川上流圏域」、「秋川及び平井川流域」の6流域です。
 
 
表9 各流域の浸水面積増減の主な要因の共通([1]~[5])以外の対応表
対象区域 [6]
破堤あり
(詳細は3.10.)
[7]
下流端水位を計画高潮位へ変更
(詳細は3.9.)
[8]
流域外への
氾濫の表示
(詳細は3.12.)
神田川流域 -
城南地区河川流域 -
隅田川及び新河岸川流域  
石神井川及び白子川流域 -
江東内部河川流域 - - -
野川、仙川、入間川、谷沢川及び丸子川流域 - - -
黒目川、落合川、柳瀬川、空堀川及び奈良橋川流域 - - -
残堀川流域 - - -
境川流域、鶴見川流域 - - -
中川・綾瀬川圏域 -
浅川圏域、大栗川及び
三沢川流域
-
霞川及び多摩川上流圏域 -
秋川及び平井川流域 -
 

3.5 表示する浸水深を10cmとしたのは何故か?
浸水深が浅くても流速が大きい場合(1.5m/s以上)には避難(歩行)が困難となるという研究事例があり、シミュレーションにより地表面の流速を算定した結果、浸水深が10~20cmでは流速が1.5m/s以上の箇所がありましたが、浸水深10cm以下では流速は1.0m/s以下となりました。この結果と緊急車両の走行を注意する水深が10cm以下とされていること等から、表示する浸水深は10cm以上に変更しています。

3.6 表示しない10cm未満の浸水深は、どうすれば分かるのか?
改定図の浸水深の数値データは、改定図をより詳細に表示したPDFやCSVとして建設局のホームページに公表しています。(浸水深・地盤高データ)
または、浸水リスクに関する情報を、国土地理院等の電子地図上に表示し、地図や住所から簡易に調べることができるサービス(浸水リスク検索サービス)も建設局のホームページに公表しています。
10cm未満の浸水が発生している箇所は、上記の数値データまたは浸水リスク検索サービスで確認することができます。
・東京都建設局のホームページ
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_taisaku/index/menu02.htm

3.7 想定最大規模降雨を降らせた範囲は?
想定最大規模降雨は、流域全体に対して同時刻で発生するものとして、シミュレーションを実施しています。
ただし、鶴見川流域は鶴見川の都県境上流域に雨を降らせています。また、境川流域は境川の鶴瀬橋上流域に雨を降らせています。

3.8 どのように10mメッシュの標高を決めたのか?
国土地理院が公表している航空レーザ測量による5mメッシュの標高データを、10mメッシュごとに平均し、シミュレーションを実施しています。

3.9 下流端水位とは何?
潮位の影響を受ける河川の計算を行う時には、最下流の条件を与えることが必要で、この条件のことを下流端の水位としています。
この下流端の水位は、改定前の朔望平均満潮位A.P.+2.1m(中川、旧江戸川はAP+2.2.m)から「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4 版)」に従い、最高潮位を計画高潮位(3.2.に記載)に変更しています。
なお、多摩川などの河川に合流する支川においては、合流点の特徴に応じ、合流点の水位として支川の水位または本川の計画高水位を設定しています。
マニュアルに準じて、各河川の河口部や合流点においては、下流端(合流点)の水位のピークである計画高潮位や計画高水位等と洪水流量のピークが重なるように設定しています。なお、計画高水位とは、その水位以下で計画高水流量を流下させることができるように設定された水位のことを指します。
 
3.10 破堤点はどのように設定しているのか?

河道の横断データおよび現地状況から築堤されている(背後地盤から堤防が盛土されている)地点を抽出し、これらのうち破堤開始水位(計画高水位または計画高潮位または湛水位)に達する地点を破堤地点として選定しています。
破堤点が設定されている流域は「浅川圏域、大栗川及び三沢川流域」、「霞川及び多摩川上流圏域」、「秋川及び平井川流域」、「隅田川及び新河岸川流域」、「中川・綾瀬川圏域」の5流域です。
※抽出した破堤地点は、「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4 版)」に準じて、水位が既設の護岸高(または防潮堤高)を超えていなくても、計画高水位(または計画高潮位または湛水位)を超えた場合は破堤点として破堤させることとしています。
※各区域の主要な浸水規模の増減の要因は、Q3.2、およびQ3.4に示すとおりです。

3.11 改定図で浸水が表示されない箇所は、浸水しないと考えてよいのか?
浸水予想区域図の改定図は、想定し得る最大規模の降雨により地形や河川、下水道管(雨水管)施設を考慮した浸水区域を想定しています。しかし、落ち葉による雨水ますの詰まり等により、シミュレーションでは反映しきれない浸水も実際には発生するため、注意が必要です。
また塀などの小規模な構造物も、シミュレーションには反映していないため、低地や浸水実績のある箇所などでは、色が塗られていなくても注意が必要です。

3.12 流域の外に浸水が示されているのはなぜか?
流域はある地域に降った雨水の流れを河川が受け入れる範囲として設定しています。しかしながら、河川から氾濫した洪水が流域を超えて、その外に広がることは実際の現象でも十分に考えられるため、改定図では、流域外についても浸水深を表示しています。
流域外にも浸水が表示されている流域は、「神田川流域」、「城南地区河川流域」「石神井川及び白子川流域」、「霞川及び多摩川上流圏域」、「秋川及び平井川流域」の5流域です。

3.13 改定図の「河川が氾濫した場合の浸水区域」を示す外枠線に、赤色と紫色があるのはなぜか?
水防法第十一条の第一項または同法第十三条の第二項のとおり、洪水予報河川または水位周知河川として水位情報等を一般に周知する区間については、同法十四条に基づき、浸水想定区域図を作成することになっています。
赤色は上記の法指定をした区間です。法指定をしていない区間は、紫色の外枠線で表記しています。

3.14 浸水が深い場所はどの場所なのか?
浸水予想区域図の凡例のとおり、3.0m以上5.0m未満(濃い青色)や5.0m以上10.0m未満(紫色)で色塗りされた箇所は、非常に浸水深が深いところとなります。

3.15 浸水深の目安は?
浸水深の目安は、
浸水深0.5m:家屋の1階床高に相当する程度(床下浸水と床上浸水の境目)
浸水深3.0m:家屋の2階床下高に相当する程度
浸水深5.0m:家屋の2階が水没する程度です。

3.16 作成にあたり使用しているマニュアルや文献は何か?
準拠している主要なマニュアル等は以下の通りです。
◎ 「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4 版)」 平成27 年7月
  国土交通省 水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室
  国土技術政策総合研究所 河川研究部 水害研究室
◎「内水浸水想定区域図作成マニュアル(案) 平成28 年4 月 国土交通省水管理・国土保全局下水道部
◎「浸水想定(洪水、内水)の作成等のための想定最大外力の設定手法」 平成27 年7 月国土交通省 水管理・国土保全局
◎「浸水想定区域図データ電子化ガイドライン(第2 版)」 平成27 年7 月国土交通省 水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室
◎「中小河川洪水浸水想定区域図作成の手引き(第2 版)」 平成28 年3 月国土交通省 水管理・国土保全局 河川環境課 水防企画室
◎「水害ハザードマップ作成の手引き」 平成28 年4 月国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課水防企画室 等
4.洪水浸水想定区域図(想定最大規模)について
4.1. 洪水浸水想定区域図(想定最大規模)とは?
河川氾濫による浸水区域の浸水深を示したもので、水防法に基づき東京都が指定した洪水
予報区間及び水位周知区間について、この洪水浸水想定区域図を作成します。

4.2. 水防法の洪水予報河川とか水位周知河川ってなに?
洪水予報河川とは、河川水位の変動を予測し、河川が溢れる恐れのある場合にその情報を都民に提供する河川をいいます。また、水位周知河川とは、洪水予報河川以外の河川で、実況の水位が氾濫危険水位に達したことを都民に提供する河川をいいます。
実施状況は、令和5年4月現在以下のとおりです。
 
河川 洪水予報河川・水位周知河川実施区間
神田川
(洪水予報河川)
左岸・右岸 自 三鷹市井の頭3丁目322番地先
至 隅田川合流点
善福寺川
(水位周知河川)
左岸 自 杉並区善福寺2丁目(上流端)
至 杉並区和田1丁目(神田川合流点)
右岸 自 杉並区善福寺2丁目(上流端)
至 杉並区弥生町6丁目(神田川合流点)
妙正寺川
(洪水予報河川)
左岸・右岸 自 杉並区清水3丁目22番地先
至 神田川合流点
石神井川
(洪水予報河川)
左岸・右岸 自 小平市花小金井南町(上流端)
至 北区堀船3丁目(隅田川合流点)
白子川
(水位周知河川)
左岸 自 練馬区南大泉4丁目(上流端)
至 新河岸川合流点
右岸 自 練馬区東大泉7丁目(上流端)
至 新河岸川合流点
渋谷川・古川
(洪水予報河川)
左岸 自 渋谷区渋谷3丁目18番地先
至 海
右岸 自 渋谷区渋谷3丁目20番地先
至 海
目黒川
(洪水予報河川)
左岸 自 目黒区大橋1丁目10番地先
至 海
右岸 自 目黒区東山3丁目1番地先
至 海
呑川
(水位周知河川)
左岸 自 目黒区大岡山2丁目(九品仏川合流点)
至 大田区大森南5丁目(海)
右岸 自 目黒区緑が丘3丁目(九品仏川合流点)
至 大田区東粕谷6丁目(海)
境川
(水位周知河川)
左岸 自 町田市根岸町 (根岸橋)
至 町田市鶴間(神奈川県境)
鶴見川※
(水位周知河川)
左岸・右岸 自 町田市野津田町 (丸山橋)
至 町田市三輪町(神奈川県境)
恩田川
(水位周知河川)
左岸・右岸 自 町田市本町田 (上流端)
至 町田市成瀬(神奈川県境)
真光寺川
(水位周知河川)
左岸・右岸 自 町田市広袴3丁目 (上流端)
至 町田市能ヶ谷町(神奈川県境)
野川・仙川
(洪水予報河川)
 
野川 左岸 自 小金井市貫井南町4丁目25番地先
至 多摩川合流点
右岸 自 小金井市貫井南町4丁目24番地先
至 多摩川合流点
仙川 左岸 自 三鷹市新川6丁目26番地先
至 野川合流点
右岸 自 三鷹市新川6丁目28番地先
至 野川合流点
谷沢川
(水位周知河川)
左岸 自 世田谷区用賀2丁目(上流端)
至 世田谷区玉堤2丁目(多摩川合流点)
右岸 自 世田谷区玉川台1丁目(上流端)
至 世田谷区野毛1丁目(多摩川合流点)
丸子川
(水位周知河川)
左岸・右岸 自 世田谷区岡本3丁目 (上流端)
至 大田区田園調布1丁目(多摩川合流点)
 ※鶴見川流域における洪水浸水想定区域図は、上記河川区間の氾濫による浸水が想定される区域及び浸水深を示しています。(以降の5章~7章の洪水浸水想定区域図についても同様の区間で区域及び浸水深を示しています。)
5.洪水浸水想定区域図(計画規模)について
5.1 洪水浸水想定区域図(計画規模)とは?
水位周知河川・洪水予報河川として指定されている河川は、洪水浸水想定区域図(計画規模)を作成しています。
計画規模とは、河川法に基づく河川整備基本方針の目標降雨に相当するものです。
「神田川流域」、「城南地区河川流域」、「石神井川流域」、「野川、仙川、谷沢川及び丸子川流域」では東京の河川の将来目標である時間 100mm(端数は四捨五入)としています。年超過確率は1/100程度の降雨規模となります。
「境川流域」では24時間総雨量:302mm、年超過確率は1/100程度の降雨規模となります。
「鶴見川流域」では48時間総雨量:405mmとしています。年超過確率は1/150程度の降雨規模となります。
想定最大規模降雨の発生頻度は、極めて小さい事象となります。企業等が洪水によるリスクを適切に把握し、発生確率に応じた適切な対応をするためには、想定最大規模降雨よりも発生頻度の高い外力による浸水想定区域図も必要となってくることから作成し、公表しています。
6.洪水浸水想定区域図(浸水継続時間図)について
6.1 浸水継続時間の考え方
浸水継続時間は、洪水時に避難が困難となる一定の浸水深を上回る時間の目安を示すものです。継続時間が長い地域では、洪水時に屋内安全確保(垂直避難)により身を守ることができたとしても、その後の長時間の浸水により生活に支障が出る恐れがあることから、立ち退き避難(水平避難)の要否判断に有用な情報となります。
  シミュレーションで得られた氾濫想定地点(10m×10mメッシュ)毎の浸水計算結果により、浸水深が0.5m以上継続する時間を算定して、継続時間別に色表示しています。
  算定においては、一旦水が引いて、0.5mを下回った後、再び増水して0.5mを上回った場合は、最初に0.5mを上回ってから最終的に0.5mを下回るまでの通算時間としています(下図参照)。
 

(「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4 版)」のP.29より抜粋)
7.家屋倒壊等氾濫想定区域図について
7.1 家屋倒壊等氾濫想定区域図(氾濫流)とは?
一般的な木造2階建家屋を想定し、洪水時の氾濫流の流体力により、家屋が流失・倒壊する恐れがある範囲を示すものであり、洪水時における屋内安全確保(垂直避難)の適否の判断等に資する情報となります。
一般的には、土堤が破堤した場合の氾濫流や、急流河川の湾曲部、掘込み河道沿川のような高速流れの氾濫流が想定されるエリアについては、「家屋倒壊等氾濫想定区域図(氾濫流)」として表示される可能性が大きくなります。「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4 版)」に準じて、氾濫流による家屋倒壊等氾濫想定区域については、設定した倒壊等限界地点の包絡線を図示している場合もあります(下図参照)。
検討した結果、対象となる区間において、家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)がない場合もあります。


図 家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)の設定例
(「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4 版)」のP.33より抜粋)



7.2 家屋倒壊等氾濫想定区域図(河岸浸食)とは?
洪水の流れにより河岸が侵食される(削り取られる)おそれのある範囲を示したものです。河岸侵食が生じると、家屋の基礎を支える地盤が流出し、侵食範囲にある家屋については家屋本体の構造によらず倒壊・流出の危険が生じます。ここでは、出水時に生じ得る河岸侵食幅を算定し、倒壊の危険性のある家屋の範囲を河岸侵食による「家屋倒壊等氾濫想定区域図(河岸侵食)」として、示しております。
8.避難や対策について
8.1 大雨に対しどのように対処すれば良いの?◆普段は
→浸水予想区域図や洪水ハザードマップ等により、大雨時の避難場所・避難経路を確認する。
→浸水が予想されている区域では、建築時に地下室の設置を避けたり、低い階に貴重品や思い出の品を置かないようにしたりするなど生活様式を工夫する。
◆大雨が降っているときは、
→気象情報や河川の情報などの収集に努める
→早めに避難準備を進め、地下室等には入らないようにする。
といったことが重要です。


8.2 浸水深によって、どのような避難行動が必要か?
浸水予想区域図は、非常に強い雨を与えて氾濫域や浸水深を再現したもので、発生確率は低いかもしれませんが、明日発生する可能性がないわけではありません。日頃より都が作成した浸水予想区域図や区市町村が作成した洪水ハザードマップをご確認いただき、屋内で安全確保が取れるか?安全な避難路を確保して指示された避難所に避難ができるか?避難のイメージを高めていただき、いざというときに区市町村の避難情報を踏まえて適切に行動することが重要です。


8.3 浸水が始まったら避難しない方が良いのか、昼と夜で違うのか?
自宅等の屋内で安全確保が取れない場合の被災もあれば、避難所に避難する途中で氾濫流に流されて被災される場合も考えられます。特に夜は、道路や小水路が増水してマンホールや水路の位置が分からなくなるなど、特に危険です。いざというときに市区の避難情報を踏まえて適切に行動することが重要です


8.4 避難情報は出してくれるのか、どこで知ることができるのか?
避難勧告・避難指示等の避難情報は区市町村から発表されます。インターネット、テレビ、防災無線等の様々な媒体を通じてご確認ください。



8.5 降雨などの情報はどのように得られるの?
河川の水位や気象情報などを下記のホームページでリアルタイムに提供しています。
東京都水防災総合情報システム http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/
東京アメッシュ http://tokyo-ame.jwa.or.jp/
気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/index.html



9 ハザードマップについて

9.1 ハザードマップをいつ改定されるのか?
ハザードマップは、水防法第15条に基づき、避難施設や避難場所、避難経路等に関する事項を定めるものとして、都が作成する浸水予想区域図等をもとに区市町村が作成します。東京都は、改定した浸水予想区域図の浸水深等の情報を区市町村に提供しています。ハザードマップの更新に関する詳細は、各区市町村にお問い合わせください。


9.2 水防法に基づく水害ハザードマップとは?
水防法に基づく水害ハザードマップとは、水防法第11 条及び第13 条に基づき指定した河川や水防法第13 条の2に基づき指定した下水道、水防法第13 条の3に基づき指定した海岸からの浸水範囲等(洪水浸水想定区域、雨水出水浸水想定区域、高潮浸水想定区域)が含まれるハザードマップを指します。
なお、令和5年4月現在、都内に水防法第13条の2に基づき指定した下水道はなく、雨水出水浸水想定区域が含まれるハザードマップはありません。
 
表11 水防法に基づき指定した箇所(都管理)
  水防法第11 条に
基づき指定した河川
(洪水予報河川)
水防法第13 条2項に
基づき指定した河川
(水位周知河川)
水防法第13 条の2に
基づき指定した下水道
(水位周知下水道)
水防法第13 条の3に
基づき指定した海岸
(水位周知海岸)
東京都内の指定箇所
(都管理)
(令和5年4月現在)
神田川、芝川・新芝川、
目黒川、渋谷川・古川、
野川・仙川、妙正寺川、
石神井川
境川、鶴見川、
恩田川、
真光寺川、
善福寺川、
呑川、丸子川、谷沢川、白子川
なし 東京湾沿岸
(東京都区間)
上記からの浸水想定区域 洪水浸水想定区域
(水防法第14条)
雨水出水浸水想定区域
(水防法第14条の2)
高潮浸水想定区域
(水防法14条の3)
 
※上記の区域が一部でも含まれるハザードマップは「水防法に基づく水害ハザードマップ」です。