※こちらは、令和7年2月1日(土)から2月3日(月)に開催したオープンハウスで公表した資料です。 1ページ 日比谷公園 大噴水・小音楽堂周辺の再整備について 令和6年9月にリニューアルオープンした「芝庭広場」の整備に続いて、「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」に基づき、今年度から「大噴水・小音楽堂周辺」の再整備工事に着手しています。 大噴水は現在の形状を継承し、再整備します。小音楽堂はステージや観覧席の高さを下げて段差や柵をなくし、噴水広場と一体的な広場として再整備します。 令和6年8月に行った大噴水周辺の再生整備に関する内容のオープンハウスに続き、今回のオープンハウスでは、小音楽堂周辺の再生整備に関する内容をお示しします。 小音楽堂周辺の再整備 歴史 日比谷公園の小音楽堂は、開園間もない1905(明治38)年に完成し、その後震災による倒壊や、老朽化等により2回建て替えを行っています。 現在の小音楽堂は、1983(昭和58)年に整備し、築40年以上が経ち、老朽化が進んでいます。 初代の整備以降、小音楽堂は洋楽コンサートなどの場として多くの都民に親しまれてきました。 ・初代の小音楽堂の建設当時は、広場と音楽堂の空間は完全に分離されており、ステージ周囲の全方位に観客席があり、周囲も柵で囲まれていました。 ・2代目の小音楽堂は、南北両サイドに観客席があり、周囲に柵はありませんでした。その後、周辺の整備により、南側観客席はなくなりました。 ・3代目の小音楽堂は、北側のみに観客席があり、周囲は柵で囲われています。周辺樹木も育ち、緑に囲まれた小音楽堂となりました。 このように時代の変遷を通して、小音楽堂の姿も変わり、利用にあわせて新たな魅力を生み出してきました。 初代(1905年〜1923年)の写真とステージ・観客席の平面イメージ図 現在の大噴水の位置には運動場があり、全方位から小音楽堂ステージを見られる客席配置 2代目(1928年〜1983年)の写真とステージ・観客席の平面イメージ図 当時の運動場側と現在の観客席側の2方向から小音楽堂ステージを見られる客席配置 3代目(1983年〜現在)の写真とステージ・観客席の平面イメージ図 大噴水側に柵が設けられ、階段6段程度上がって小音楽堂ステージ横を通り観客席がある。ステージは大噴水を背にしている。観客席はステージを中心に扇形の配置 現状の課題 閉鎖的な空間、手狭なステージ、脆弱な設備やバックヤード 閉鎖的な空間 大噴水側から見た小音楽堂全体の外観写真 柵が設けられており、大噴水周辺の噴水広場よりも階段6段分程度上がった先に小音楽堂ステージが配置されている ・噴水広場から段差と柵により空間が分断され、閉鎖的な空間となっています。 ・バリアフリーの入口も限定的で幅員が狭くなっています。 手狭なステージ 小音楽堂のステージで演奏をしている写真 演奏者が密集しており手狭な印象 ・オーケストラ等を演奏するには手狭な状況です。 ・屋根が小さく、雨天時の吹込みも多い状況です。 ・段差も大きくスロープもなく、バリアフリーではありません。 脆弱な設備やバックヤード 小音楽堂ステージ下から見たステージの写真 ステージ上は柱と屋根のみで、フラットな床面でシンプルな造り ・音響や電源等の設備が限定的で、演奏可能な演目に制限があります。 ・照明が不十分で、利用に制約が生じています。 ・資機材の搬出入動線がなく、収納スペースが不足しているほか、控室がないなど、使い勝手がよくありません。 2ページ 再整備の方針 4点 緑豊かなランドスケープと一体的な小音楽堂として再整備します。 ・既存樹を保全し、森の中の囲まれ感を創出します。 ・既存の地形を活かした多様な居場所をつくりだします。 小音楽堂の魅力を高めます。 ・音楽等の発信拠点としての価値を向上させます。 ・緑と調和したビスタ軸の受けとします。 多様な利用やあらゆる人がアクセスできる小音楽堂として再整備します。 ・噴水広場との一体的な利用を可能とします。 ・アクセス性や機能性を向上させます。 平常時は、観客席等を一般に開放し、快適に利用できる場となるよう再整備します。 ・緑の中でゆっくりくつろげる開放的な空間とします。 現況平面図:八角形のステージを扇状に観客席が囲んでいる 計画平面図:横長の長方形のステージ、観客席は緑の中にある 将来イメージ図:地形を生かした木陰の傾斜からステージを見下ろす観客席のイメージ、噴水広場側も見通せる 現在の地形を活かした小音楽堂の再整備 ・小音楽堂を噴水広場側に再配置し、噴水広場と一体となる空間とするとともに、観客席側の空間を広げます。 ・観客席は現在の地形や既存樹木も活かしながら、思い思いの形で過ごせる空間にするとともに、よりステージが見やすい空間としていきます。 現況:噴水広場より全体的に高い位置にあり、ステージはさらに高い位置にあるため噴水側からも、観客席側からも見上げるようなイメージの断面図 計画:噴水広場から続く緩やかな傾斜と低い位置のステージにより、噴水広場側からもステージが見やすくなっているイメージの断面図 ※平面図やイメージは、参考的に表現したものです。実際の形や色は変更となる場合があります。 3ページ 小音楽堂空間の魅力向上 開放的な空間、バリアフリーの推進、ステージ機能の強化、緑の中の小音楽堂、周辺と調和した開放的な小音楽堂、設備・倉庫・控室の充実 開放的な空間 ・コンサート等の利用時以外でも休憩等できる場所として、日常利用ができる開放的な空間 ・噴水広場側からの段差を解消し、噴水広場と一体的な利用が可能 ・外周石積みの段差を解消し、周囲のS字園路からも入りやすい空間 噴水広場から見た小音楽堂イメージ図 噴水広場に仮設の椅子があり、噴水の縁石にも腰を下ろしている観客がいてステージを見ている図。ステージの奥には木々に囲まれた小音楽堂観客席が見える バリアフリーの推進 ・小音楽堂周辺の細園路をバリアフリー化 ・客席スペースにおける車椅子席を拡充 ・ステージへのスロープを設置 小音楽堂周辺のバリアフリー動線の図 複数のバリアフリー動線を配置 ステージ機能の強化 ・コンサート等において、より利用しやすいようステージ面積を拡大 ・2方向(噴水広場側・観客席側)どちら向きでも利用できるステージ ・ステージをカバーする屋根で雨の吹込みを減少 ステージの平面図 幅16メートル、奥行き10.3メートルのステージの左右にスロープを設置 緑の中の小音楽堂 ・既存樹木の保全(侵略的外来種は撤去) ・緑の充実を図るため、新たに植栽を追加 ・外周部の石積みは、既存樹木への影響等に考慮し、覆土して残す ・北側の水飲みは、現状のまま保存 既存樹、新植樹、撤去樹の配置イメージ図  注釈:侵略的外来種 もともとその地域にいなかったのに、入間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことを外来種といい、外来種の中でも、その地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性をおびやかすおそれのあるものを、「侵略的外来種」といいます。  今回のエリアではトウネズミモチとニセアカシアが、侵略的外来種に該当しており、今回の再整備に合わせて撤去することとしています。 周辺と調和した開放的な小音楽堂 ・周辺の緑と調和し、緑地と一体的にビスタ軸の受けとなる開放的な建築 ・視線の遮りを最小限として、広がりのある屋根形状 大噴水を中心とした噴水広場から小音楽堂ステージまでまっすぐ伸びたビスタ軸を表す矢印のイメージ図、ステージの先は小音楽堂観客席側に扇上に分散した矢印 観客席側から見た小音楽堂イメージ図 緑に囲まれた観客席に腰を下ろしてステージを眺め、ステージではオーケストラの演奏をしている。後方には大噴水と芝庭広場、公会堂が見える 設備・倉庫・控室の充実 ・多様な演目が開催でき、演者側が利用しやすいように、音響や照明等の一定の設備に加え倉庫や控室を整備 ・多様な利用を考慮した照明の設置 小音楽堂ステージの照明や吊りフックを示した断面図 ステージ上、噴水広場側・観客席側の両方の天井に常設照明と吊りフックがあり、床面にも常設照明がある 倉庫・控室の配置図 小音楽堂ステージから少し離れたところに倉庫・控室が配置されている ※平面図やイメージは、参考的に表現したものです。実際の形や色は変更となる場合があります。 以上