※こちらは、令和6年8月23日(金)から8月25日(日)に開催したオープンハウスで公表した資料です。 1ページ 日比谷公園 大噴水・小音楽堂周辺の再整備について 令和6年7月に完了した「第二花壇」の再整備に続き、「バリアフリー日比谷公園プロジェクト」に基づき、今年度から「大噴水・小音楽堂周辺」の再整備工事に着手します。 大噴水は現在の形状を継承し、再整備します。小音楽堂はステージや観覧席の高さを下げて段差や柵をなくし、噴水広場と一体的な広場として再整備します。 今回のオープンハウスでは、大噴水周辺の再整備に関する内容をお示しします。 小音楽堂周辺の再整備については、別途、オープンハウスを開催しお示しします。 大噴水周辺の再整備 歴史 日比谷公園の大噴水は、開園時に運動場として整備された場所を1961年(昭和36年)に第二花壇とともに再整備したものです。 整備以降、日比谷公園の象徴的な風景として長きにわたって多くの都民に親しまれてきました。 当初 ・整備当初から水辺に寄り添って人々が憩う風景が確認できます。 ・30メートルの円形水盤、3段噴水は、日比谷公園の顔として、象徴的な景観を創出してきました。 1964年当時の大噴水の写真 噴水のふち(縁石)に腰を下ろす人々と、背景には公会堂が見える。噴水の中央部からは複数の水柱が高く上がっている。 現況 ・整備当初の大噴水のスケールや形状が継承され、水辺に寄り添って休憩する人々、噴水広場外周のベンチに座って大噴水を眺める人など、多くの来園者が憩い日比谷公園の顔として親しまれています。 ・一方で設備の老朽化等により、噴水の演出は整備当初より縮小したものとなっています。 現在の大噴水の写真 1964年の写真よりも大噴水の周囲に木が多く、緑越しに公会堂が見える。噴水のふち(縁石)に腰を下ろす人々は当初と変わらず多くいるが、背景に公園周辺の高層ビル群が見える。噴水の水柱は1964年当時と比べて高さが抑えられており、中央に1本の水柱が立ち、その周囲には複数の弓状の水流が放射状に広がっている 現状の課題 躯体の状況、配管・ノズル、噴水のふち、大噴水周辺の舗装 躯体の状況 水を抜いた状態の大噴水を横から写した写真、水色の防水塗装の上に、茶色いシミがついている。 コンクリート躯体の劣化が激しく、防水塗装にも影響がでています。 配管・ノズル 噴水水面の上部から写した写真、配管がはっきり見える 配管やノズルが水中でむき出しになっており、美しさと風格に欠けています。 噴水のふち 大噴水のふちに腰かけているひとがいる状況を噴水広場から写した写真 噴水の縁幅が狭い上に、噴水側に傾斜しているため、快適に腰を掛けにくい状況です。 大噴水周辺の舗装 大噴水周辺の舗装写真 大噴水周囲の舗装部分とその外側の噴水広場との境には若干の段差があり、鉄製の乗り上げスロープが一部に設置されている。 大噴水周りの舗装に排水のための段差があり、バリアフリーの対応が十分でない状況です。 2ページ 再整備の方針 ・老朽化した大噴水は、長きにわたり都民に親しまれてきた現在の形状とそこから生まれる良好な風情を継承しつつ、再整備します。 ・整備当初の円形形状や大噴水のスケール、3段構成の形状、日比谷公会堂から小音楽堂に至るビスタ軸線上の位置等を継承します。 ・人々が水辺に寄り添ってたたずむ風景や噴水広場外周で大噴水を眺めながらくつろぐ風景等が特徴となっており、これら風景を継承するため、第二花壇の再整備空間と連続性を持たせた噴水広場舗装等の整備や大噴水の更新などにより、風格があり、より快適に過ごせる空間として整備します。 噴水広場の現況平面図 左側に第二花壇がある。円形形状の大噴水が中央にあり、上段、中段、下段の3段構成になっている。噴水広場の舗装は薄いオレンジ色。 噴水広場の計画平面図 現況平面図と同じ場所を示している。左側の第二花壇は芝庭広場となった。大噴水の形状は、現況と同様に円形形状で、上段、中段、下段の3段構成になっている。噴水広場の舗装はグレー。 将来イメージ図 噴水広場の小音楽堂側から大噴水、芝庭広場を抜けて日比谷公会堂まで見通せる鳥瞰図 現在の形状を継承した大噴水を再整備 ・老朽化した大噴水の更新にあわせ、むき出しになっている配管やノズルを池底のピット内に隠すとともに、池底の仕上げを風格のある素材・デザインとします。 現況 大噴水内の噴水配管がむき出しになっています。 風格に欠ける水色の防水塗装による池底となっています。 計画 池底にピットを設け配管を隠すことで、水面の美しさとメンテナンス性を考慮した大噴水とします。 景観性を考慮し、自然石やタイル等によるデザイン化した池底にします。 3ページ 大噴水空間の魅力向上 ・大噴水周りと噴水広場を、より風格と快適性を高めた魅力ある空間とします。 大噴水下段池の縁・噴水広場の舗装 現況 現況の断面図 噴水の水深が周囲の舗装よりもさらに深く、また噴水のふちは幅が狭く噴水中央に向かって傾斜している 現況の噴水ふちの写真 奥行きが狭く、人が深く腰掛けると背後にすぐに水面がきている ・大噴水下段池のふちは、狭く座りにくい縁石形状となっています。 ・噴水広場の舗装が、周辺舗装と一体的でなく風格と魅力に乏しい空間となっています。 計画 計画の断面図 奥行きがあるふちで園路側に向かって傾斜している。噴水の水深は浅くなっている 計画の噴水ふちのイメージ図 奥行きがあるふちで人が腰かけても水面までの距離に余裕がある ・重厚感のある縁石によって大噴水の象徴性を高めます。 ・縁石の奥行を広げ、ゆったりとした形状で多様な過ごし方に対応できるとともに、形状等の工夫により座り心地の向上と噴水池への人・物の落下を防ぎます。 ・下段池の水面を高くしつつ水深を浅くすることにより、親水性と安全性を高めます。 ・噴水広場の舗装を第二花壇の再整備の舗装と一体性を持たせ風格ある舗装とします。 段差の解消 ・段差を解消し、噴水広場における安全快適な移動と多目的な利用が可能となる空間とします。 現況 現況の大噴水周辺の舗装の写真(既出) 大噴水周囲の舗装部分とその外側の噴水広場との境には若干の段差があり、鉄製の乗り上げスロープが一部に設置されている。 大噴水周りの舗装に排水のための段差があり、バリアフリーの対応が十分でない状況です。 計画 フラットな舗装広場のイメージ図 大噴水周りと噴水広場の段差を解消し、フラットで一体的な舗装にします。 噴水演出 ・現状の構成を活かしながら、多彩な演出が可能となるようノズル、照明を追加します。 垂直噴水や弓状噴水、ミストの追加により、3段構成と噴水池のスケールにふさわしいより充実した風格ある魅力的な水景演出を図ります。 シーンにあわせた水の動きと連動した光の演出を図り、日比谷らしい落ち着きのある照明とします。 演出例1:現況の演出を再現のイメージ図 中心に高く伸びる主噴水の周りに弓状噴水、さらに外側に低めの垂直噴水が複数あり1周している 演出例2:3段構成を強調する弓状噴水のイメージ図 中心に高く伸びる主噴水の周りに弓状噴水、さらに外側に千鳥配置の弓状噴水が1周している 演出例3:円形を強調する垂直噴水のイメージ図 中心に高く伸びる主噴水の周りに内側は高め・外側は低めの垂直噴水が1周していて、下段にミストも噴出している 演出例:夜間のカラー照明のイメージ図 上段と下段に照明があり、主噴水とその周囲の垂直噴水がライトアップされている。外周の垂直噴水は波状に高さを変えて並んでいる。 以上